同期可能な作業項目の種類の指定
エンタープライズ プロジェクト計画とチーム プロジェクト間でのデータの同期をサポートするには、同期に含める作業項目の種類を指定する必要があります。 作業項目の種類は、プロジェクト計画をチーム プロジェクトに関連付けるときに定義し、後で追加または削除できます。
注意
チーム プロジェクトにおいてマップされている全種類の作業項目を、そのチーム プロジェクトに現在マップしているか、後でマップする可能性があるすべてのエンタープライズ プロジェクト計画とのデータ同期に含めることができます。
同期に含める作業項目の種類を管理するには、事前に 2 つのサーバー製品の統合を構成し、エンタープライズ プロジェクト計画とチーム プロジェクトをマップしておく必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server と Project Server の統合の構成」を参照してください。
このトピックの内容
データ同期に含まれるように構成されている作業項目の種類の一覧表示
データ同期に含めることができる作業項目の種類の指定
データ同期からの作業項目の種類の削除
必要なアクセス許可
これらの手順を実行するには、チーム プロジェクト コレクションの [Project Server の統合の管理] アクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 また、Visual Studio Team Foundation Server のサービス アカウントに、データ同期に参加する PWA のインスタンスと対話するために必要なアクセス許可が付与されている必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server と Project Server を統合するために必要なアクセス許可の割り当て」を参照してください。
データ同期に含まれるように構成されている作業項目の種類の一覧表示
次のコマンドを使用すると、チーム プロジェクトのどの作業項目の種類が既にマップされていて、エンタープライズ プロジェクト計画で使用できるかを確認できます。
チーム プロジェクトに対してマップされている作業項目の種類を一覧表示するには
チーム エクスプローラーおよび Visual Studio 2010 Service Pack 1 を実行しているコンピューターで、コマンド プロンプト ウィンドウを開き、TFSAdmin ツールが格納されているディレクトリに移動します。
既定では、ツールは Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE にあります。 64 ビット コンピューターの場合、ツールは <ドライブ>:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE にあります。
コマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
TfsAdmin ProjectServer /GetMappedWorkItemTypes /collection:tpcUrl /teamProject: TeamProjectName
tpcUrl をプロジェクト コレクションの URL で置き換え、TeamProjectName をチーム プロジェクトの名前で置き換えます。
次のようなメッセージが表示されます。
The following types of work items are configured for synchronization:
<作業項目の種類の一覧>
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データ同期に含めることができる作業項目の種類の指定
チーム プロジェクトの 1 種類以上の作業項目をプロジェクト計画のタスクとのデータ同期に含めるように構成できます。 プロジェクト計画は現在チーム プロジェクトにマップすることもできますし、チーム プロジェクトのデータを同期するように後でそれらのプロジェクト計画を構成することもできます。
チーム プロジェクトの作業項目の種類をマップするには
コマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
TfsAdmin ProjectServer /MapWorkItemTypes /collection:tpcUrl /teamProject:TeamProjectName /workItemTypes:ListOfWorkItemTypes
tpcUrl をチーム プロジェクト コレクションの URL で置き換え、TeamProjectName をチーム プロジェクトの名前で置き換えます。 ListOfWorkItemTypes を、データ同期に含める作業項目の種類の名前で置き換えます。 たとえば、"User Story,Task" または "User Story",Task として、アジャイル プロセスをサポートするように、次の種類の作業項目を指定できます。 コンマの後にスペースは挿入できません。
オプションの /skipUIChanges フラグを指定すると、指定する種類の作業項目フォームの [Project Server] タブが変更されないようになります。
重要
/skipUIChanges フラグを指定するのは、システムによる [Project Server] タブの追加時に、エラーの発生を示すメッセージが表示された場合のみにしてください。 このメッセージが表示された場合は、作業項目の種類の定義に [Project Server] タブを手動で追加する必要があります。 詳細については、「データを同期させるために追加された Project Server フィールド」を参照してください。
次のようなメッセージが表示されます。
Configuring synchronization for the following work item types for team project TeamProjectName: <作業項目の種類の一覧>.
You have successfully configured the following work item types for team project TeamProjectName: <作業項目の種類の一覧>.
種類を追加し、/skipUIChanges フラグを指定しなかった場合は、チーム エクスプローラーでチーム プロジェクトを更新してから、追加した種類の作業項目を開くことによって、その種類が変更されたことを確認できます。 作業項目フォームに [Project Server] タブが表示されます。
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データ同期からの作業項目の種類の削除
データ同期から作業項目の種類を削除するには、事前に、エンタープライズ プロジェクト計画に定義されているタスクにその種類の作業項目を関連付けているリンクを削除する必要があります。 別の方法として、/force フラグを使用して、これらのリンクを強制的に削除してから、その種類を削除することもできます。
チーム プロジェクトから作業項目の種類をマップ解除するには
コマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
TfsAdmin ProjectServer /UnmapWorkItemTypes /collection:tpcUrl /teamProject:TeamProjectName /workItemTypes:ListOfWorkItemTypes
tpcUrl をチーム プロジェクト コレクションの URL で置き換え、TeamProjectName をチーム プロジェクトの名前で置き換えます。また、ListOfWorkItemTypes をマップ解除する作業項目の種類の名前 (複数可) で置き換えます。
オプションの /force フラグを指定して、作業項目をプロジェクトのタスクに関連付けているリンクを削除することもできます。 このオプションを使用すると、該当する種類の作業項目が現在同期中であっても、データ同期からその種類の作業項目を削除できます。
次のようなメッセージが表示されます。
Removing the following work item types from participating in synchronization of data for team project TeamProjectName : <作業項目の種類の一覧>.
The following work item types have been successfully removed from participating in synchronization for team project TeamProjectName**:** <作業項目の種類の一覧>.
チーム エクスプローラーでチーム プロジェクトを更新してから、削除した種類の作業項目を開くことによって、その種類が削除されたかどうかを確認できます。 作業項目フォームから [Project Server] タブが削除されます。
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参照
その他の技術情報
Team Foundation Server と Project Server の統合の構成