COleDataSource::OnRenderGlobalData

[アーティクル]
08/09/2011

指定されたストレージメディアがグローバルメモリのとき、指定の形式でデータを取り出すためにフレームワークによって呼び出されます。

virtual BOOL OnRenderGlobalData(
   LPFORMATETC lpFormatEtc,
   HGLOBAL* phGlobal 
);

パラメーター

lpFormatEtc
要求された情報の形式を指定する FORMATETC 構造体へのポインター。
phGlobal
データが返されるグローバルメモリのハンドルへのポインター。まだ確保していない場合は、このパラメーターには NULL を指定します。

戻り値

正常終了した場合は 0 以外を返します。それ以外の場合は 0 を返します。

解説

この指定形式は、遅延レンダリングするために、DelayRenderData メンバー関数を使用して以前 COleDataSource オブジェクトに指定されたものです。既定の実装は、FALSE を返すだけです。

phGlobal が NULL のときは、新しく HGLOBAL を確保し、phGlobal に返します。それ以外の場合は、phGlobal で指定された HGLOBAL にデータが設定されます。 HGLOBAL に置かれるデータ量は、メモリブロックの現在のサイズを超えることはできません。また、メモリブロックをより大きいサイズで再確保することもできません。

これは、オーバライド可能な高度な関数です。要求された形式と媒体でデータを提供する場合は、この関数をオーバーライドします。データによっては、この関数の別のバージョンの 1 つをオーバーライドした方がよい場合があります。複数のストレージメディアを処理する場合は、OnRenderData をオーバーライドします。データがファイルにある場合、または可変長の場合は、OnRenderFileData をオーバーライドします。 MFC で処理される遅延レンダリングの詳細については、資料を参照してくださいデータオブジェクトとデータソース:操作。

詳細については、Windows SDK の「IDataObject::GetData」の FORMATETC 構造体の説明を参照してください。