次の方法で共有


COleDataSource クラス

OLE アプリケーションが、クリップボード操作やドラッグ アンド ドロップ操作のようなデータ転送操作中に用意するデータを置くキャッシュの役目をします。

class COleDataSource : public CCmdTarget

解説

OLE データ ソースを直接作成することもできます。 COleClientItem クラスと COleServerItem クラスは交互に、CopyToClipboard メンバー関数および DoDragDrop メンバー関数に対する応答によって OLE データ ソースを作成します。 概要説明については、「COleServerItem::CopyToClipboard」を参照してください。 CopyToClipboard メンバー関数または DoDragDrop メンバー関数で作成された OLE データ ソースのデータを、追加クリップボード形式に追加するには、クライアント アイテム クラスまたはサーバー アイテム クラスの OnGetClipboardData メンバー関数をオーバーライドします。

転送するデータを用意するときは、このクラスのオブジェクトを作成して、データにとって最も適切なメソッドを使ってデータをそのオブジェクトに設定します。 転送元のデータをデータ ソースに挿入する方法は、データがすぐに渡される (即時レンダリング) のか、要求があったときに渡される (遅延レンダリング) のかにより、直接影響を受けます。 クリップボード形式を渡してデータを提供するときに使うクリップボード形式 (およびオプションの FORMATETC 構造体) ごとに、DelayRenderData を呼び出します。

データ ソースとデータ転送の詳細については、「データ オブジェクトとデータ ソース (OLE)」を参照してください。 また、OLE クリップボード機構については、「クリップボードのトピック」を参照してください。

必要条件

**ヘッダー:**afxole.h

参照

処理手順

HIERSVR サンプル:OLE のドラッグ アンド ドロップでのサーバー アプリケーションを示します

OCLIENT サンプル:コンテナ アプリケーションを編集 Visual を示します

参照

CCmdTarget クラス

階層図

COleDataObject クラス

その他の技術情報

COleDataSource のメンバー