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Windows インストーラー パッケージのローカライズ

Visual Studio の配置ツールには、ロケールごとにアプリケーションのバージョンを配布するためのさまざまな機能が含まれています。 アプリケーションをローカライズする場合は、ローカライズ バージョンごとに個別のインストーラーを作成する必要があります。複数のロケールに対応する 1 つのインストーラーを作成することはできません。

ヒント

アプリケーションの中核のファイルがすべてのロケールに共通の場合は、中核のファイルをマージ モジュールに配置し、マージ モジュールとロケール固有のファイルを各ロケール用のインストーラーに追加する方法もあります。 レジストリ設定、カスタム動作、およびファイルの種類はマージ モジュール プロジェクトに設定できるため、プロジェクトごとに作成する必要はありません。

ローカライズ済みのインストーラーを作成するには、配置プロジェクトの Localization プロパティをサポート対象の言語のいずれかに設定します。サポート対象の言語は、[プロパティ] ウィンドウのドロップダウン リストに表示されます。 Localization プロパティの設定によって、インストール時にユーザー インターフェイス ダイアログに表示される既定のテキストの言語が決まります。 統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) では、翻訳されたテキストは表示されません。インストーラーを構築および実行することによって、翻訳されたテキストが表示されます。

プロパティで指定するテキストは翻訳されません。 たとえば、ProductName プロパティでは、インストール ダイアログのタイトル バーに表示する名前を指定します。 ローカライズした配置プロジェクトごとに、[プロパティ] ウィンドウにローカライズした ProductName を入力する必要があります。 ローカライズが必要なその他の配置プロジェクト プロパティとしては、AuthorDescriptionKeywordsManufacturerManufacturerUrlSubjectSupportPhoneSupportUrlTitle などがあります。 AddRemoveProgramsIcon プロパティでテキストを含むアイコンを指定する場合は、ローカライズしたアイコンを指定することもできます。

注意

配置プロパティのテキストを入力するときは、対象となるロケール用のコード ページの文字を使用する必要があります。他のコード ページの文字を使用すると、ビルド エラーが発生します。 配置で使用できるコード ページは、1252 (ニュートラル、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、およびスペイン語)、936 (簡体字中国語)、950 (繁体字中国語)、932 (日本語)、および 949 (韓国語) です。

ローカライズの必要なその他のプロパティとしては、ファイル システム エディターのショートカットの Name プロパティと Description プロパティ、ファイルの種類エディターのファイルの種類と動作の Name プロパティと Description プロパティ、起動条件エディターの条件の Message プロパティなどがあります。

注意

ローカライズしたインストーラーの場合、CopyrightWarning プロパティと WelcomeText プロパティの既定のテキストは、[プロパティ] ウィンドウで表示される言語ではなく、プロジェクトの Localization プロパティで指定された言語で表示されます。 CopyrightWarning プロパティまたは WelcomeText プロパティを変更した場合、[プロパティ] ウィンドウに表示されているテキストがインストール時に表示されます。このため、ローカライズ後の言語でテキストを入力する必要があります。

参照

参照

配置プロパティ

Localization プロパティ

概念

C++ の文字セット

その他の技術情報

アプリケーションのグローバライズとローカライズ