方法 : ClickOnce で発行されるファイルを指定する
ClickOnce アプリケーションを発行するとき、プロジェクト内にあるコード ファイル以外のすべてのファイルがアプリケーションと共に配置されます。 場合によっては、一部のファイルを発行する必要がなかったり、一部のファイルを条件に基づいてインストールしなければならない場合があります。 Visual Studio には、ファイルを除外したり、ファイルをデータ ファイルや必須コンポーネントとしてマークしたり、条件付きでインストールするファイルのグループを作成したりする機能が用意されています。
ClickOnce アプリケーションのファイルは、プロジェクト デザイナーの [発行] ページからアクセスできる [アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスで管理されます。
初期状態では、(必要) という名前のファイル グループだけが存在します。 追加のファイル グループを作成し、グループにファイルを割り当てることができます。 アプリケーションの実行に必要なファイルの [ダウンロード グループ] を変更することはできません。 たとえば、アプリケーションの .exe ファイルや、データ ファイルとしてマークされたファイルは必ず (必要) グループに所属させます。
ファイルの既定の発行状況の値には (自動) が付きます。 たとえば、アプリケーションの .exe ファイルは既定で 含める (自動) という発行状況になります。
[ビルド アクション] プロパティが [コンテンツ] に設定されているファイルはアプリケーション ファイルとして指定され、既定で含められたものとしてマークされます。 これらは、含めることも、除外することも、データ ファイルとしてマークすることもできます。 例外は次のとおりです。
SQL データベース (.mdf および .mdb) ファイルや XML ファイルなどのデータ ファイルは、既定でデータ ファイルとしてマークされます。
アセンブリ (.dll files) の参照は、そのアセンブリを追加したときに、特定の規則に従って指定されます。[ローカル コピー] が False である場合は、既定で必須アセンブリ ([必須コンポーネント (自動)]) としてマークされます。必須アセンブリは、アプリケーションのインストール前に GAC に存在している必要があります。 [ローカル コピー] が True の場合、アセンブリは既定でアプリケーション アセンブリ ([含める (自動)]) としてマークされ、インストール時にアプリケーション フォルダーにコピーされます。 COM 参照は、その [分離] プロパティが True に設定されている場合のみ、[アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスに (.ocx ファイルとして) 表示されます。 既定では、これは含められます。
[アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスにファイルを追加するには
ソリューション エクスプローラーでデータ ファイルを選択します。
[プロパティ] ウィンドウで、[ビルド アクション] プロパティの値を [コンテンツ] に変更します。
ClickOnce の発行機能からファイルを除外するには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[アプリケーション ファイル] をクリックして [アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスで、除外するファイルを選択します。
[発行の状況] ボックスの一覧の [除外] をクリックします。
ファイルをデータ ファイルとしてマークするには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[アプリケーション ファイル] をクリックして [アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスで、データとしてマークするファイルを選択します。
[発行の状況] ボックスの一覧の [データ ファイル] をクリックします。
ファイルを必須コンポーネントとしてマークするには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[アプリケーション ファイル] をクリックして [アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスで、必須コンポーネントとしてマークするアプリケーション アセンブリ (.dll ファイル) を選択します。 アプリケーション アセンブリが一覧に表示されるのは、アプリケーションがそのアプリケーション アセンブリを参照している場合に限られます。
[発行の状況] ボックスの一覧の [必須コンポーネント] をクリックします。
新しいファイル グループを追加するには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[アプリケーション ファイル] をクリックして [アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスで、新しいグループに含めるファイルの [ダウンロード グループ] フィールドを選択します。
注意
[アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスにファイル名を表示する前に、ファイルの "ビルド アクション" プロパティを [コンテンツ] に設定しておく必要があります。
[ダウンロード グループ] ボックスの一覧の [<新規作成...>] をクリックします。
[新しいグループ] ダイアログ ボックスにグループの名前を入力して、[OK] をクリックします。
グループにファイルを追加するには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[アプリケーション ファイル] をクリックして [アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーション ファイル] ダイアログ ボックスで、新しいグループに含めるファイルの [ダウンロード グループ] フィールドを選択します。
[ダウンロード グループ] ボックスの一覧でグループを選択します。
注意
アプリケーションの実行に必要なファイルの [ダウンロード グループ] を変更することはできません。
参照
処理手順
方法: 発行ウィザードを使用して ClickOnce アプリケーションを発行する