name プロパティ
エラー名を返します。
errorObj.name
引数
- errorObj
必ず指定します。 Error オブジェクトのインスタンスを指定します。
解説
name プロパティは、エラーの名前または例外種別を返します。 実行時エラーが発生すると、次に示すネイティブの例外種別の 1 つが name プロパティに設定されます。
例外の種類 |
説明 |
---|---|
Error |
このエラーは、Error オブジェクト コンストラクターで作成されたユーザー定義エラーです。 |
ConversionError |
オブジェクトを変換不可能なものに変換しようとしたときに、このエラーが発生します。 |
RangeError |
関数に範囲外の引数を指定したときに、このエラーが発生します。 たとえば、有効な正の整数でない長さの Array オブジェクトを作成しようとすると、このエラーが発生します。 |
ReferenceError |
無効な参照が検出されたときに、このエラーが発生します。 たとえば、あるはずの参照が null だったときに、このエラーが発生します。 |
RegExpError |
正規表現でコンパイル エラーがあるときに、このエラーが発生します。 ただし、正規表現が正常にコンパイルされた後は、このエラーは発生しません。 たとえば、正規表現のパターンを宣言するときの構文が無効である場合や、フラグが i、g、または m 以外である場合、または同じフラグが複数個含まれる場合などに、このエラーが発生します。 |
SyntaxError |
ソース テキストを解析して、そのソース テキストの構文が正しくないときに、このエラーが発生します。 たとえば、eval 関数の呼び出しで無効なプログラム テキストを引数として指定したときに、このエラーが発生します。 |
TypeError |
オペランドの実際の型が、既定の型と一致しないときに、このエラーが発生します。 たとえば、関数の呼び出し対象がオブジェクトではない場合や、その呼び出しをサポートしていない場合にこのエラーが発生します。 |
URIError |
無効な URI (Uniform Resource Indicator) が検出されたときに、このエラーが発生します。 たとえば、エンコードまたはデコードされている文字列に無効な文字が見つかると、このエラーが発生します。 |
使用例
例外をスローさせ、エラーおよびエラーの説明を表示する例を次に示します。
try
{
var arr = new Array(-1);
}
catch(e)
{
print ("Error Message: " + e.message);
print ("Error Code: " + (e.number & 0xFFFF))
print ("Error Name: " + e.name);
}
このコードによって、次のような出力が生成されます。
Error Message: Array length must be zero or a positive integer
Error Code: 5029
Error Name: RangeError