_spawnl、_wspawnl
新しいプロセスを作成して実行します。
intptr_t _spawnl(
int mode,
const char *cmdname,
const char *arg0,
const char *arg1,
... const char *argn,
NULL
);
intptr_t _wspawnl(
int mode,
const wchar_t *cmdname,
const wchar_t *arg0,
const wchar_t *arg1,
... const wchar_t *argn,
NULL
);
パラメーター
mode
呼び出し元プロセスの実行モード。cmdname
実行するファイルのパス。arg0, arg1, ... argn
引数へのポインターのリスト。 通常の場合、arg0 引数は cmdname へのポインターです。 引数 arg1 ~ argn は、新規の引数リストを形成する文字列へのポインターです。 argn の後には、引数リストの終端を示す NULL ポインターが必要です。
戻り値
同期 _spawnl または _wspawnl (mode に _P_WAIT を指定) からの戻り値は、新しいプロセスの終了ステータスです。 非同期 _spawnl または _wspawnl (mode に _P_NOWAIT または _P_NOWAITO を指定) からの戻り値は、プロセス ハンドルです。 プロセスが正常終了すると、終了ステータスが 0 になります。 子プロセスが 0 以外の引数で明示的に exit ルーチンを呼び出すと、終了状態が 0 以外の値に設定されます。 子プロセスが明示的に設定した正の終了ステータス以外の正の終了ステータスは、処理の打ち切り、または割り込みによる異常終了を意味します。 戻り値が -1 の場合は、エラー (子プロセスが起動していない) を示します。 この場合、errno には次のいずれかの値が設定されます。
E2BIG
引数リストが 1024 バイトを超えています。EINVAL
引数 mode が無効です。ENOENT
ファイルまたはパスが見つかりません。ENOEXEC
指定されたファイルが実行可能ファイルでないか、実行可能ファイルの形式が不正です。ENOMEM
メモリ不足のため新しいプロセスを実行できません。
リターン コードの詳細については、「_doserrno、errno、_sys_errlist、および _sys_nerr」を参照してください。
これらの関数では、パラメーターの検証が行われます。 cmdname または arg0 が空の文字列または null ポインターの場合は、「パラメーターの検証」に説明されているように、無効なパラメーター ハンドラーが呼び出されます。 実行の継続が許可された場合、これらの関数は errno を EINVAL に設定し、-1 を返します。 新しいプロセスは生成されません。
解説
これらの関数は、新規プロセスを生成して実行します。各コマンド ライン引数を個別のパラメーターとして渡します。
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
_spawnl |
<process.h> |
_wspawnl |
<stdio.h> または <wchar.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
使用例
「_spawn 系関数と _wspawn 系関数」の例を参照してください。