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Windows ソケット : ポートとソケット アドレス

ここでは、Windows ソケットで使われる用語 "ポート" と "アドレス" について説明します。

ポート

ポートとは、サービス対象のプロセスを一意的に識別するものです。 現在は、ポートは Windows ソケットをサポートする特定のアプリケーションに関連付けられます。 つまり、各 Windows ソケット アプリケーションが一意に識別されるため、1 台のコンピューターで同時に複数の Windows ソケット アプリケーションを実行できます。

一部のポートは、FTP などの共通サービス用に予約されています。 この種のサービスを提供する場合以外は、予約済みポートを使わないでください。 これらの予約ポートの詳細については、Windows ソケットの仕様を参照してください。 WINSOCK.H ファイルにも予約済みポートの一覧があります。

使用できるポートを Windows ソケット DLL に選択させるには、ポートの値として 0 を渡します。 MFC は、1,024 (10 進) より大きいポート値を選択します。 MFC が選択したポート値を取得するには、CAsyncSocket::GetSockName メンバー関数を呼び出します。

ソケット アドレス

各ソケット オブジェクトは、ネットワーク上のインターネット プロトコル (IP) アドレスに対応付けられています。 通常、このアドレスは "ftp.microsoft.com" などのコンピューター名か、"128.56.22.8" などのドット区切り番号で表示されます。

ソケットを作成するときは、通常、独自のアドレスを指定する必要はありません。

注意

コンピューターに複数のネットワーク カードが装着されている場合や、アプリケーションをそのようなコンピューターで実行する場合、またはカードがそれぞれ別のネットワークに対応している場合もあります。 そのような場合は、ソケットが使用するネットワーク カードを指定するために、アドレスの指定が必要になる可能性があります。 このアドレス指定は上級者向けであり、移植性にも影響します。

詳細については、次のトピックを参照してください。

参照

概念

MFC における Windows ソケット