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CMFCOutlookBar クラス

Microsoft Outlook 2000 または Outlook 2003 のナビゲーション ウィンドウと同じ外観を持つタブ付きペインです。CMFCOutlookBar オブジェクトには、CMFCOutlookBarTabCtrl クラス オブジェクトと一連のタブが含まれます。それらのタブは、CMFCOutlookBarPane クラス オブジェクトまたは CWnd から派生したオブジェクトです。ユーザーに対しては、Outlook バーは一連のボタンおよび表示領域として表示されます。ユーザーがボタンをクリックすると、対応するコントロールまたはボタン ペインが表示されます。

class CMFCOutlookBar : public CBaseTabbedPane

メンバー

Bb982639.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifパブリック コンストラクター

名前

説明

CMFCOutlookBar::CMFCOutlookBar

既定のコンストラクターです。

CMFCOutlookBar::~CMFCOutlookBar

デストラクターです。

Bb982639.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifパブリック メソッド

名前

説明

CMFCOutlookBar::AllowDestroyEmptyTabbedPane

空のタブ付きウィンドウが破棄できるかどうかを指定します。(CBaseTabbedPane::AllowDestroyEmptyTabbedPane をオーバーライドします。)

CMFCOutlookBar::CanAcceptPane

Outlook バー ペインに別のペインをドッキングできるかどうかを判断します (CDockablePane::CanAcceptPane をオーバーライドします)。

CMFCOutlookBar::CanSetCaptionTextToTabName

タブ付きペインのキャプションにアクティブなタブと同じテキストが表示されるかどうかを判断します (CBaseTabbedPane::CanSetCaptionTextToTabName をオーバーライドします)。

CMFCOutlookBar::Create

Outlook バー コントロールを作成します。

CMFCOutlookBar::CreateCustomPage

カスタム Outlook バー タブを作成します。

CMFCOutlookBar::CreateObject

このクラス型の動的インスタンスを作成するために、フレームワークによって使用されます。

CMFCOutlookBar::DoesAllowDynInsertBefore

ユーザーが Outlook バーの外側にコントロール バーをドッキングできるかどうかを判断します。

CMFCOutlookBar::FloatTab

ペインが現在切り離し可能なタブにある場合に限り、ペインをフローティングにします (CBaseTabbedPane::FloatTab をオーバーライドします。)

CMFCOutlookBar::GetButtonsFont

Outlook バーのボタンに表示されるテキストのフォントを返します。

CMFCOutlookBar::GetTabArea

Outlook バーのタブ領域のサイズと位置を返します (CBaseTabbedPane::GetTabArea をオーバーライドします)。

CMFCOutlookBar::GetThisClass

このクラス型に関連付けられた CRuntimeClass オブジェクトへのポインターを取得するために、フレームワークによって使用されます。

CMFCOutlookBar::IsMode2003

Outlook バーが Microsoft Office Outlook 2003 と同じように動作するかどうかを判断します。「解説」を参照してください。

CMFCOutlookBar::OnAfterAnimation

アクティブなタブの後に CMFCOutlookBarTabCtrl::SetActiveTab によって呼び出されたアニメーションを使用して設定されました。

CMFCOutlookBar::OnBeforeAnimation

タブ ページがアニメーションを使用してアクティブなタブとして設定される前に CMFCOutlookBarTabCtrl::SetActiveTab で呼び出します。

CMFCOutlookBar::OnScroll

Outlook バーが左右にスクロールすると、フレームワークによって呼び出されます。

CMFCOutlookBar::RemoveCustomPage

カスタム Outlook バー タブを削除します。

CMFCOutlookBar::SetButtonsFont

Outlook バーのボタンに表示されるテキストのフォントを設定します。

CMFCOutlookBar::SetMode2003

Outlook バーを Outlook 2003 と同じように動作させるかどうかを指定します。「解説」を参照してください。

解説

Outlook バーの例については、OutlookDemo サンプル: MFC OutlookDemo アプリケーションを参照してください。

Outlook バーの実装

アプリケーションで CMFCOutlookBar コントロールを使用するには、次の手順に従います。

  1. CMFCOutlookBar オブジェクトをメイン フレーム ウィンドウ クラスに埋め込みます。

    class CMainFrame : public CMDIFrameWnd
     { ...
         CMFCOutlookBar         m_wndOutlookBar;
         CMFCOutlookBarPane     m_wndOutlookPane;
    ... };
    
  2. メイン フレームで WM_CREATE メッセージを処理するときに、CMFCOutlookBar::Create メソッドを呼び出して Outlook バー タブ コントロールを作成します。

    m_wndOutlookBar.Create (_T("Shortcuts"), this, CRect (0, 0, 100, 100), ID_VIEW_OUTLOOKBAR, WS_CHILD | WS_VISIBLE | CBRS_LEFT);
    
  3. CBaseTabbedPane::GetUnderlyingWindow を使用して、基になる CMFCOutlookBarTabCtrl へのポインターを取得します。

    CMFCOutlookBarTabCtrl* pOutlookBar = (CMFCOutlookBarTabCtrl*) m_wndOutlookBar.GetUnderlyingWindow ();
    
  4. ボタンを含むタブごとに CMFCOutlookBarPane クラス オブジェクトを作成します。

    m_wndOutlookPane.Create (&m_wndOutlookBar, AFX_DEFAULT_TOOLBAR_STYLE, ID_OUTLOOK_PANE_GENERAL, AFX_CBRS_FLOAT | AFX_CBRS_RESIZE);
    // make the Outlook pane detachable (enable docking)
    m_wndOutlookPane.EnableDocking (CBRS_ALIGN_ANY);
    // add buttons
    m_wndOutlookPane.AddButton (theApp.LoadIcon (IDR_MAINFRAME), "About", ID_APP_ABOUT);
    m_wndOutlookPane.AddButton (theApp.LoadIcon (IDR_CUSTOM_OPEN_ICON), "Open", ID_FILE_OPEN);
    
  5. CMFCBaseTabCtrl::AddTab を呼び出して新しいタブをそれぞれ追加します。ページをデタッチできないようにするには、bDetachable パラメーターを FALSE に設定します。デタッチできるページを追加するには、CMFCOutlookBarTabCtrl::AddControl を使用します。

    pOutlookBar->AddTab (&m_wndOutlookPane, "General", (UINT) -1, TRUE); 
    
  6. CWnd から派生したコントロール (CMFCShellTreeCtrl クラスなど) をタブとして追加するには、コントロールを作成し、CMFCBaseTabCtrl::AddTab を呼び出してそのコントロールを Outlook バーに追加します。

[!メモ]

CMFCOutlookBarPane クラス オブジェクトおよび CWnd から派生した各オブジェクトに一意のコントロール ID を使用する必要があります。

新しいページを実行時に動的に追加または削除するには、それぞれ CMFCOutlookBar::CreateCustomPageCMFCOutlookBar::RemoveCustomPage を使用します。

Outlook 2003 モード

Outlook 2003 モードでは、タブ ボタンは Outlook バー ペインの下部に配置されます。ボタンを表示できる十分な領域がない場合、ボタンはペインの下部にあるツール バーに似た領域にアイコンとして表示されます。

Outlook 2003 モードを有効にするには、CMFCOutlookBar::SetMode2003 を使用します。Outlook バーの下部に表示されるアイコンが含まれたビットマップを設定するには、CMFCOutlookBarTabCtrl::SetToolbarImageList を使用します。ビットマップのアイコンは、タブ インデックス順に並べる必要があります。

継承階層

CObject

   CCmdTarget

      CWnd

         CBasePane

            CPane

               CDockablePane

                  CBaseTabbedPane

                     CMFCOutlookBar

必要条件

ヘッダー : afxoutlookbar.h

参照

関連項目

階層図

CBaseTabbedPane クラス

CMFCOutlookBarTabCtrl クラス

CMFCOutlookBarPane クラス

その他の技術情報

MFC クラス