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CMFCTabCtrl クラス

CMFCTabCtrl クラスは、タブ コントロールの機能を提供します。タブ コントロールは、上または下にフラットまたは 3D のタブを持つ、ドッキング可能なウィンドウを表示します。タブにはテキストとイメージを表示でき、アクティブな状態のときに色を変更することもできます。

class CMFCTabCtrl : public CMFCBaseTabCtrl

メンバー

Bb984302.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifパブリック コンストラクター

名前

説明

CMFCTabCtrl::CMFCTabCtrl

既定のコンストラクターです。

CMFCTabCtrl::~CMFCTabCtrl

デストラクターです。

Bb984302.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifパブリック メソッド

名前

説明

CMFCTabCtrl::ActivateMDITab

現在のタブ コントロールの指定されたタブを表示し、そのタブにフォーカスを設定します。

CMFCTabCtrl::AllowDestroyEmptyTabbedPane

 

CMFCTabCtrl::AutoSizeWindow

タブ コントロールのユーザー インターフェイス要素が変更されたときに、フレームワークがすべてのタブ コントロール ウィンドウのクライアント領域のサイズを変更するかどうかを指定します。

CMFCTabCtrl::CalcRectEdit

指定されたタブ領域のサイズを縮小します。(CMFCBaseTabCtrl::CalcRectEdit をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::Create

タブ コントロールを作成し、それを CMFCTabCtrl オブジェクトにアタッチします。

CMFCTabCtrl::CreateObject

このクラス型の動的インスタンスを作成するために、フレームワークによって使用されます。

CMFCTabCtrl::EnableActiveTabCloseButton

アクティブなタブの閉じるボタン (X) の表示と非表示を切り替えます。

CMFCTabCtrl::EnableInPlaceEdit

編集可能なタブ ラベルを有効または無効にします。(CMFCBaseTabCtrl::EnableInPlaceEdit をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::EnableTabDocumentsMenu

ウィンドウ タブをスクロールする 2 つのボタンを、タブ付きウィンドウのメニューを開く 1 つのボタンに置き換えます。

CMFCTabCtrl::EnsureVisible

タブを表示します。

CMFCTabCtrl::GetDocumentIcon

タブ付きウィンドウのポップアップ メニューのタブに関連付けられているシンボルを取得します。

CMFCTabCtrl::GetFirstVisibleTabNum

現在のタブ コントロールに表示される最初のタブのインデックスを取得します。

CMFCTabCtrl::GetResizeMode

現在のタブ コントロールのサイズ変更方法を指定する値を取得します。

CMFCTabCtrl::GetScrollBar

タブ コントロールと関連付けられたスクロール バー オブジェクトへのポインターを取得します。

CMFCTabCtrl::GetTabArea

タブ コントロールの上部または下部にあるタブ ラベル領域に外接する四角形を取得します。(CMFCBaseTabCtrl::GetTabArea をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::GetTabFromPoint

指定された位置を含むタブを取得します。(CMFCBaseTabCtrl::GetTabFromPoint をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::GetTabMaxWidth

タブの最大幅を取得します。

CMFCTabCtrl::GetTabsHeight

現在のタブ コントロールのタブ領域の高さを取得します。

CMFCTabCtrl::GetTabsRect

現在のタブ コントロールのタブ領域に外接する四角形を取得します。(CMFCBaseTabCtrl::GetTabsRect をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::GetThisClass

このクラス型に関連付けられた CRuntimeClass オブジェクトへのポインターを取得するために、フレームワークによって使用されます。

CMFCTabCtrl::GetWndArea

現在のタブ コントロールのクライアント領域の境界を取得します。

CMFCTabCtrl::HideActiveWindowHorzScrollBar

アクティブ ウィンドウの水平スクロール バーがある場合は、それを非表示にします。

CMFCTabCtrl::HideInactiveWindow

フレームワークがアクティブでないタブ コントロール ウィンドウを表示するかどうかを指定します。

CMFCTabCtrl::HideNoTabs

表示されるタブがない場合に、タブ領域の描画を有効または無効にします。

CMFCTabCtrl::HideSingleTab

単一のタブ付きウィンドウがある場合に、タブの描画を有効または無効にします。(CMFCBaseTabCtrl::HideSingleTab をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::IsActiveInMDITabGroup

タブ コントロールの現在のタブが、マルチ ドキュメント インターフェイス タブ グループでアクティブであるかどうかを示します。

CMFCTabCtrl::IsActiveTabBoldFont

アクティブなタブのテキストが太字フォントで表示されるかどうかを示します。

CMFCTabCtrl::IsActiveTabCloseButton

アクティブなタブとタブ領域の右上隅のどちらに閉じるボタン ([X]) が表示されるかを示します。

CMFCTabCtrl::IsDrawFrame

タブ付きウィンドウで、埋め込みペインの周囲にフレームの四角形を描画するかどうかを示します。

CMFCTabCtrl::IsFlatFrame

タブ領域を囲むフレームがフラットであるか 3D であるかを示します。

CMFCTabCtrl::IsFlatTab

現在のタブ コントロールのタブの外観がフラットかどうかを示します。

CMFCTabCtrl::IsLeftRightRounded

現在のタブ コントロールのタブの右辺と左辺の外観が丸みをおびているかどうかを判断します。

CMFCTabCtrl::IsMDITabGroup

現在のタブ コントロールがマルチ ドキュメント インターフェイス (MDI) ウィンドウのクライアント領域内に存在しているかどうかを判断します。

CMFCTabCtrl::IsOneNoteStyle

現在のタブ コントロールが Microsoft OneNote のスタイルで表示されるかどうかを示します。

CMFCTabCtrl::IsPtInTabArea

点がタブ領域の内部にあるかどうかを確認します。(CMFCBaseTabCtrl::IsPtInTabArea をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::IsSharedScroll

現在のタブ コントロールに、タブをまとめてスクロールできるスクロール バーがあるかどうかを示します。

CMFCTabCtrl::IsTabDocumentsMenu

タブ コントロールにスクロール ボタンを表示するか、タブ付きウィンドウのメニューを表示するボタンを表示するかを示します。

CMFCTabCtrl::IsVS2005Style

タブが Visual Studio .NET 2005 のスタイルで表示されるかどうかを示します。

CMFCTabCtrl::ModifyTabStyle

現在のタブ コントロールのタブの外観を指定します。

CMFCTabCtrl::MoveTab

タブを別のタブ位置に移動します。(CMFCBaseTabCtrl::MoveTab をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::OnDragEnter

カーソルがタブ コントロール ウィンドウに最初にドラッグされたときに、フレームワークによって呼び出されます。

CMFCTabCtrl::OnDragOver

ドラッグ操作中にマウスがドロップ ターゲット ウィンドウ上に移動されたとき、フレームワークが呼び出します。(CMFCBaseTabCtrl::OnDragOver をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::OnShowTabDocumentsMenu

タブ付きウィンドウのポップアップ メニューを表示し、ユーザーがタブを選択するまで待って、選択されたタブをアクティブにします。

CMFCTabCtrl::PreTranslateMessage

Windows 関数の TranslateMessageDispatchMessage にディスパッチする前にウィンドウ メッセージを変換します。(CMFCBaseTabCtrl::PreTranslateMessage をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::RecalcLayout

タブ コントロールの内部レイアウトを再計算します。(CMFCBaseTabCtrl::RecalcLayout をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::SetActiveInMDITabGroup

タブ コントロールの現在のタブを、マルチ ドキュメント インターフェイス タブ グループのアクティブ タブとして設定します。

CMFCTabCtrl::SetActiveTab

タブをアクティブにします。(CMFCBaseTabCtrl::SetActiveTab をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::SetActiveTabBoldFont

アクティブ タブでの太字フォントの使用を有効または無効にします。

CMFCTabCtrl::SetDrawFrame

埋め込みバーの周囲におけるフレームの四角形の描画を有効または無効にします。

CMFCTabCtrl::SetFlatFrame

タブ領域の周囲にフラット フレームまたは 3D フレームを描画するかどうかを指定します。

CMFCTabCtrl::SetImageList

イメージ リストを指定します。(CMFCBaseTabCtrl::SetImageList をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::SetResizeMode

現在のタブ コントロールのサイズを変更し、コントロールを再表示する方法を指定します。

CMFCTabCtrl::SetTabMaxWidth

タブ付きウィンドウ内のタブの最大幅を指定します。

CMFCTabCtrl::StopResize

タブ コントロールに対する現在のサイズ変更操作を終了します。

CMFCTabCtrl::SwapTabs

タブのペアを交換します。(CMFCBaseTabCtrl::SwapTabs をオーバーライドします。)

CMFCTabCtrl::SynchronizeScrollBar

フラット タブを表示するタブ コントロールの水平スクロール バーを描画します。

Bb984302.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifデータ メンバー

名前

説明

CMFCTabCtrl::m_bEnableActivate

新しいタブが挿入され有効になったときに、アクティブなビューがフォーカスを失わないようにします。

解説

CMFCTabCtrl クラスは、以下をサポートします。

  • 3D、フラット、および共有水平スクロール バーを備えたフラットなどのタブ コントロール スタイル。

  • ウィンドウの上部または下部に配置されるタブ。

  • テキスト、イメージ、またはテキストとイメージを表示するタブ。

  • アクティブなときに色が変わるタブ。

  • 調整可能なタブの境界線のサイズ変更。

  • デタッチできるタブ付きウィンドウ。

CMFCTabCtrl クラスは、ダイアログ ボックスと共に使用できますが、Microsoft Excel や Visual Studio のようなドッキング コントロール バーを使用するアプリケーションを対象としています。詳細については、「CDockablePane クラス」を参照してください。

次の手順に従って、サイズ変更可能なドッキング タブ コントロールをアプリケーションに追加します。

  1. CTabbedPane クラス のインスタンスを作成します。

  2. CDockablePane::Create を呼び出します。

  3. CBaseTabbedPane::AddTab または CMFCBaseTabCtrl::InsertTab を使用して新しいタブを追加します。

  4. 現在のドッキング タブ コントロールをメイン フレーム ウィンドウにドッキングできるように、CBasePane::EnableDocking を呼び出します。

  5. CFrameWndEx::DockPane を呼び出して、タブ付きウィンドウをメイン フレームにドッキングします。

タブ付きウィンドウをドッキング コントロール バーとして作成する方法の例については、「CTabbedPane クラス」を参照してください。CMFCTabCtrl を非ドッキング コントロールとして使用するには、CMFCTabCtrl オブジェクトを作成した後に CMFCTabCtrl::Create を呼び出します。

継承階層

CObject

   CCmdTarget

      CWnd

         CMFCBaseTabCtrl

            CMFCTabCtrl

使用例

CMFCTabCtrl クラスのさまざまなメソッドを使用して CMFCTabCtrl オブジェクトを構成する方法を、次の例に示します。この例では、タブの追加、アクティブ タブの閉じるボタンの表示、編集可能なタブ ラベルの有効化、およびタブ付きウィンドウ ラベルのポップアップ メニューの表示を行う方法を説明しています。この例では コレクションのサンプルを表示]の一部です。

    CMFCTabCtrl m_wndTabs;


...


    // Attach list windows to tab:
    // CListCtrl m_wndList1
    // CListCtrl m_wndList2
    // CListCtrl m_wndList3
    m_wndTabs.AddTab (&m_wndList1, _T("Output 1"), (UINT)-1);
    m_wndTabs.AddTab (&m_wndList2, _T("Output 2"), (UINT)-1);
    m_wndTabs.AddTab (&m_wndList3, _T("Output 3"), (UINT)-1);

    m_wndTabs.EnableActiveTabCloseButton();
    m_wndTabs.EnableInPlaceEdit(true);
    m_wndTabs.EnableTabDocumentsMenu();
    m_wndTabs.SetActiveTab(1);
    m_wndTabs.SetDrawFrame();
    m_wndTabs.SetFlatFrame();

必要条件

ヘッダー : afxtabctrl.h

参照

関連項目

階層図

CDockablePane クラス

CDockablePane クラス

CMFCBaseTabCtrl クラス

その他の技術情報

MFC クラス