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ビルドのコマンドとプロパティのマクロ

次のマクロは、プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックス内の、文字列を入力できるどの場所にも使用できます。これらのマクロの大文字と小文字は区別されません。

現在使用可能なマクロを表示するには、プロパティ名の右側の列で、ドロップダウン矢印をクリックします。[編集] を使用できる場合はそれをクリックして、[編集] ダイアログ ボックスで、[マクロ] をクリックします。詳細については、「プロパティ ページ (C++)」の「Specifying User-Defined Values」を参照してください。

"使用されていません" とマークされたマクロは使用できなくなり、同等の項目メタデータ マクロ (%(<name>)) に置換されました。"使用されていません、移行済みです" とマークされたマクロも使用できません。さらに、そのマクロを含むプロジェクトが Visual Studio 2008 から移行された場合、Visual Studio はそのマクロを同等の Visual Studio 2010 マクロに変換します。

マクロ

Description

$(RemoteMachine)

[デバッグ] プロパティ ページで Remote Machine プロパティの値を設定します。詳細については、「C または C++ デバッグ構成のプロジェクト設定」を参照してください。

$(Configuration)

現在のプロジェクト構成の名前 ("Debug" など) です。

$(Platform)

現在のプロジェクト プラットフォームの名前 ("Win32" など) です。

$(ParentName)

(使用されていません。) このプロジェクト項目を含む項目の名前です。これは、親フォルダー名またはプロジェクト名です。

$(RootNameSpace)

アプリケーションを含む名前空間 (定義されている場合) です。

$(IntDir)

中間ファイルに指定されたディレクトリを示すパスです。プロジェクト ディレクトリに対する相対パスになります。このパスの最後にはスラッシュが必要です。これは、Intermediate Directory プロパティの値に解決されます。

$(OutDir)

出力ファイルに指定されたディレクトリを示すパスです。プロジェクト ディレクトリに対する相対パスになります。このパスの最後にはスラッシュが必要です。これは、Output Directory プロパティの値に解決されます。

$(DevEnvDir)

Visual Studio 2010 のインストール ディレクトリで、ドライブとパスで定義されます。最後に円記号 (\) が含まれます。

$(InputDir)

(使用されていません、移行済みです。) 入力ファイルのディレクトリ (ドライブ + パスで定義) です。最後に円記号 (\) が含まれます。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectDir) と同等です。

$(InputPath)

(使用されていません、移行済みです。) 入力ファイルの絶対パス名 (ドライブ + パス + 基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectPath) と同等です。

$(InputName)

(使用されていません、移行済みです。) 入力ファイルの基本名です。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectName) と同等です。

$(InputFileName)

(使用されていません、移行済みです。) 入力ファイルの名前 (基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectFileName) と同等です。

$(InputExt)

(使用されていません、移行済みです。) 入力ファイル名の拡張子です。ファイル拡張子の前にピリオド (.) が挿入されます。プロジェクトが入力である場合、このマクロは $(ProjectExt) と同等です。

$(ProjectDir)

プロジェクトのディレクトリ (ドライブ + パスで定義) です。最後に円記号 (\) が含まれます。

$(ProjectPath)

プロジェクトの絶対パス名 (ドライブ + パス + 基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。

$(ProjectName)

プロジェクトの基本名です。

$(ProjectFileName)

プロジェクトのファイル名 (基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。

$(ProjectExt)

プロジェクトのファイル名の拡張子です。ファイル拡張子の前にピリオド (.) が挿入されます。

$(SolutionDir)

ソリューションのディレクトリ (ドライブ + パスで定義) です。最後に円記号 (\) が含まれます。

$(SolutionPath)

ソリューションの絶対パス名 (ドライブ + パス + 基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。

$(SolutionName)

ソリューションの基本名です。

$(SolutionFileName)

ソリューションのファイル名 (基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。

$(SolutionExt)

ソリューションのファイル名の拡張子です。ファイル拡張子の前にピリオド (.) が挿入されます。

$(TargetDir)

ビルドのプライマリ出力ファイルのディレクトリ (ドライブ + パスで定義) です。最後に円記号 (\) が含まれます。

$(TargetPath)

ビルドのプライマリ出力ファイルの絶対パス名 (ドライブ + パス + 基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。

$(TargetName)

ビルドのプライマリ出力ファイルの基本名です。

$(TargetFileName)

ビルドのプライマリ出力ファイルの名前 (基本名 + ファイル名の拡張子で定義) です。

$(TargetExt)

ビルドのプライマリ出力ファイル名の拡張子です。ファイル拡張子の前にピリオド (.) が挿入されます。

$(VSInstallDir)

Visual Studio 2010 をインストールしたディレクトリです。 

このプロパティにはインストールされた Visual Studio のバージョンが含まれますが、ホストの Visual Studio のバージョンとは異なることがあります。たとえば、$(PlatformToolset) = v90 を設定してビルドした場合、$(VSInstallDir) には Visual Studio 2008 インストール ファイルへのパスが含まれます。

$(VCInstallDir)

Visual C++ 2010 をインストールしたディレクトリです。 

このプロパティにはインストールされた Visual C++ のバージョンが含まれますが、ホストの Visual C++ のバージョンとは異なることがあります。たとえば、$(PlatformToolset) = v90 を設定してビルドした場合、$(VCInstallDir) には Visual C++ 2008 インストール ファイルへのパスが含まれます。

$(FrameworkDir)

.NET Framework をインストールしたディレクトリです。

$(FrameworkVersion)

Visual Studio が使用する .NET Framework のバージョンです。$(FrameworkDir) と組み合わせると、Visual Studio が使用する .NET Framework のバージョンへの完全パスになります。

$(FrameworkSDKDir)

.NET Framework をインストールしたディレクトリです。.NET Framework は、Visual Studio 2010 の一部としてインストールすることも、個別にインストールすることもできます。

$(WebDeployPath)

Web デプロイメント ルートから、プロジェクト出力が存在するディレクトリへの相対パスです。RelativePath が返す値と同じ値を返します。

$(WebDeployRoot)

<localhost> への絶対パスです。たとえば、c:\inetpub\wwwroot などです。

$(SafeParentName)

(使用されていません。) 有効な名前形式で指定された、直接の親の名前です。たとえば、.resx ファイルの場合は、直接の親であるフォームの名前です。

$(SafeInputName)

(使用されていません。) ファイル拡張子を削除した、有効なクラス名としてのファイル名です。

$(SafeRootNamespace)

(使用されていません。) プロジェクト ウィザードでコードが追加される名前空間の名前です。この名前空間名には、有効な C++ 識別子で許可される文字列だけを使用します。

$(FxCopDir)

fxcop.cmd ファイルへのパスです。fxcop.cmd ファイルは、Visual C++ のすべてのエディションでインストールされるとは限りません。

参照

その他の技術情報

Visual Studio での C++ プロジェクトのビルド