再アクティブ化レポート
チームがバグを解決して終了している際に、再アクティブ化レポートを使用して、チームによるバグの修正の効率を調べることができます。再アクティブ化とは、一般にバグが早すぎる段階で解決または終了されたため、再度開かれることをいいます。再アクティブ化率は、障害フィードバック率とも呼ばれます。
再アクティブ化レポートを使用して、再アクティブ化されたバグまたはユーザー ストーリーを表示できます。製品所有者は、許容される再アクティブ化率についてチームと話し合う場合があります。低い再アクティブ化率 (5% 未満など) は、チームのゴールによっては許容されます。ただし、高い再アクティブ化率や上昇する再アクティブ化率は、チームがシステムの懸案事項を診断して修正する必要があることを示している可能性があります。
レポートへのアクセス、レポートの更新または管理の方法については、「レポート (アジャイル)」を参照してください。
[!メモ]
このレポートを使用するには、チーム プロジェクトを含むチーム プロジェクト コレクションが SQL Server Reporting Services でプロビジョニングされている必要があります。このレポートは、チーム エクスプローラーを開いて、チーム プロジェクト ノードを展開したときに [レポート] が表示されない場合は使用できません。
このトピックの内容
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このレポートを使用すると、次の事項を確認できます。
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必要なアクセス許可
レポートを表示するには、SQL Server Reporting Services で閲覧者ロールが割り当てられているグループに割り当てられているか、そのグループに属している必要があります。詳細については、「チーム プロジェクトへのユーザーの追加」または「アクセス許可の管理」を参照してください。
レポートのデータ
再アクティブ化レポートには、解決状態にある、または終了状態から再アクティブ化された、バグやストーリーの数に関する面グラフが表示されます。データは、データ ウェアハウスから派生します。グラフには、次の図のように、指定した期間とフィルターに基づいて項目の数が示されます。
再アクティブ化レポートは、次の方法でフィルター処理できます。
レポートの開始日と終了日を変更します。
イテレーション パス、領域パス、作業項目の種類、および作業項目の以前の状態を指定して、レポートに反映させるバグおよびストーリーをフィルター処理します。
詳細については、このトピックの「レポートのフィルター処理」を参照してください。
ユーザー ストーリーとバグの追跡に必要なアクティビティ
有益で正確な再アクティブ化レポートを作成するには、チームは次のアクティビティを実行する必要があります。
ユーザー ストーリーとバグを定義して、イテレーション パスと領域パスを指定します。
ストーリーとバグのアクティブから終了への進行状況に合わせて、[状態] を更新します。
イテレーションの期間の設定
現在のイテレーションの再アクティブ化率を把握するには、現在のイテレーション サイクルに合わせてレポートの開始日と終了日を設定する必要があります。
イテレーションの期間を変更するには
[イテレーション開始 (日付)] または [イテレーション終了 (日付)] の横にある予定表アイコンをクリックし、日付をクリックします。
[レポートの表示] をクリックします。
レポートの解釈
再アクティブ化レポートは、現在製品開発サイクルのどこにいるかによって変わるということを理解しておく必要があります。初期のイテレーションでは、再アクティブ化が非常に少なくなります。バグとストーリーが終了したら、再アクティブ化率を確認することをお勧めします。
再アクティブ化レポートには、チームが多数のバグまたはストーリーを再アクティブ化しているかどうかの検出に使用できる情報が表示されます。再アクティブ化率では、修正されたことになっているが、適切に修正されていないバグの数がカウントされます。このような再アクティブ化があると、計画されたタスクの進行を妨げる修正作業の有害なサイクルに陥る可能性があります。
レポートで確認できる事項
レポートでは、次の事項を確認できます。
現在のイテレーションで再アクティブ化されたバグの数。
現在のイテレーションで再アクティブ化されたユーザー ストーリーの数。
チームが再アクティブ化されたバグおよびストーリーを許容される率で解決および終了しているか。
正常なレポート
正常な再アクティブ化レポートでは、次の図のように、バグの解決と終了において安定した進行状況を示します。作業項目の総アクティブ化率は 5% 以下となり、イテレーション中に増加はしません。チームのゴールによっては、小さい変動は許容されます。再アクティブ化率が低くなればなるほど、チームの全体的な進行が早くなります。
問題のあるレポート
次の図は、問題のある再アクティブ化レポートの例を示しています。
次の表では、問題のあるこのレポートの指標について説明しています。また、考慮が推奨される質問も示しています。
指標 |
確認事項 |
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チームが多数のバグを再アクティブ化している。再アクティブ化率を、チームが見つけている全体的なバグの数の割合と見なす必要があります。 バグの再アクティブ化率が高いことは、チームがバグを終了するのが早すぎることを示している可能性があります。これは、プロジェクトが機能不全に陥る警告サインです。再アクティブ化により製品サイクルで追加の作業が必要になり、対応する作業を完了するのに必要な総工数が 2 倍になる場合もあります。 |
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チームが多数のユーザー ストーリーを再アクティブ化している。ユーザー ストーリーの再アクティブ化率を、チームが終了している全体的なユーザー ストーリーの数の割合と見なす必要があります。ストーリーの再アクティブ化率が高いことは、他の問題の調査が必要であることを示している可能性があります。 |
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再アクティブ化の数が増えている。再アクティブ化の数が増えている場合は、再アクティブ化されたバグまたはストーリーが修正されていません。チームの再アクティブ化されたバグまたはストーリーを修正する優先度を再評価することをお勧めします。 |
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レポートのフィルター処理
再アクティブ化レポートは、次の方法でフィルター処理できます。
レポートの開始日と終了日を変更します。
イテレーション パス、領域パス、作業項目の種類、および作業項目の前の状態を指定して、レポートに表示されるバグまたはストーリーをフィルター処理します。
使用できるフィルターを次の図に示します。
レポートに表示される作業項目をフィルター処理するには
次の 1 つ以上の操作を実行します。
[イテレーション] ボックスと [区分] ボックスで、含めるイテレーションまたは製品区分のチェック ボックスをオンにします。
[作業項目の種類] ボックスおよび [前の状態] ボックスで、含める作業項目の種類および状態のチェック ボックスをオンにします。
[レポートの表示] をクリックします。