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ChangeServerID コマンド

  • [アーティクル]

ChangeServerID コマンドを使用すると、Visual Studio Team Foundation Server (TFS) のデータベースに関連付けられたグローバル一意識別子 (GUID: Global Universal Identification) を変更できます。GUID は、TFS の配置内で一意である必要があります。複数のデータベースに同じ GUID を使用している場合、配置が不安定または使用できない状態になる可能性があります。構成データベースの GUID、配置内のチーム プロジェクト コレクションのデータベースすべての GUID、またはその両方を変更できます。通常、このコマンドは、日常的な操作では使用しませんが、次のような場合に使用する可能性があります。

  • 配置を新しいハードウェアに復元した後も、古い配置が引き続き動作しているため、両方の配置を利用する場合。このシナリオは、サーバーの複製とも呼ばれます。

  • 稼動環境が中断されないように、複製された配置でソフトウェア更新プログラムまたはハードウェア構成をテストする場合。

  • 配置を復元できるように、テスト ラボまたは独立した環境内で新しいハードウェアに対してデータベースの復元を十分にテストする場合。

  • コレクション データベースの GUID を、その GUID が既に予約されている別の配置に移行した後にリセットする必要がある場合。

    [!メモ]

    ChangeServerID コマンドを実行すると元に戻せません。GUID が変更された後、そのデータベースの以前のバージョンを復元する場合を除き、変更を元に戻すことはできません。

必要なアクセス許可

ChangeServerID コマンドを使用するには、Team Foundation 管理者セキュリティ グループのメンバーであり、Team Foundation Server で使用される SQL Server データベースの sysadmin セキュリティ グループのメンバーでもある必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

[!メモ]

管理資格情報を使ってログオンしている場合でも、この機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。

TFSConfig ChangeServerID /SQLInstance:ServerName] /DatabaseName:ConfigurationDatabaseName [/ProjectCollectionsOnly] [/ConfigDBOnly] [/usesqlalwayson]

パラメーター

プレースホルダー

説明

ServerName

TFS の構成データベースをホストしているサーバーの名前と、既定インスタンス以外のインスタンスを使用する場合は、インスタンスの名前を指定します。インスタンスを指定する場合は、次の形式を使用する必要があります。

ServerName\InstanceName

DatabaseName

構成データベースの名前を指定します。既定では、このデータベースの名前は TFS_ConfigurationDB です。

オプション

説明

/SQLInstance:ServerName

必ず指定します。SQL Server を実行しているサーバーの名前と、既定インスタンス以外のインスタンスを使用する場合は、そのインスタンスの名前を指定します。インスタンスを指定する場合は、次の形式を使用する必要があります。

ServerName\InstanceName

/DatabaseName:DatabaseName

必須。TFS の構成データベースの名前を指定します。

/ProjectCollectionsOnly

コレクションの GUID のみが変更されることを指定します。

/ConfigDBOnly

構成データベースの GUID のみが変更されることを指定します。

/usesqlalwayson

データベースが SQL Server の AlwaysOn 可用性グループの一部であることを指定します。このオプションを構成すると、接続文字列に MultiSubnetFailover が設定されます。

詳細については、「AlwaysOn 可用性グループ (SQL Server)」を参照してください。

解説

ChangeServerID コマンドは、テストまたは複製の目的で Team Foundation Server の配置を重複して作成する際に使用します。ChangeServerID コマンドを使用した後、変更されたサーバーを使用できるように、そのサーバーへの接続を作成するようにクライアントに指示する必要があります。

使用例

TFS の Contoso1 配置に含まれるすべてのデータベースの GUID を変更する方法を次の例に示します。ここでは、構成データベースは、SQL Server の名前付きインスタンス "TeamDatabases" 上の "ContosoMain" という名前のサーバーでホストされています。

[!メモ]

これらの例は、例示のみを目的としており、架空のものです。実際のものとは一切関係ありません。

TFSConfig ChangeServerID /SQLInstance:ContosoMain\TeamDatabases /DatabaseName:TFS_ConfigurationDB

参照

処理手順

Move a Team Project Collection

Split a Team Project Collection

概念

配置のバックアップおよび復元

その他の技術情報

TFSConfig でのサーバー構成の管理