トリアージ ブック (CMMI)
トリアージ ブックを使用すると、[トリアージ] フィールドが [トリアージ済み] に設定されていない要件、変更要求、タスク、バグ、および懸案事項を、イテレーションの作業対象となるように順位付けを行い、優先度を設定して、割り当てることができます。トリアージは、チームが新たに報告された、または再開された作業項目を確認し、優先度とイテレーションを作業項目に割り当て、作業項目に対処するチーム メンバーを割り当てるために使用するプロセスです。トリアージは、チームからの意見を参考にしながら、製品の所有者またはスクラム マスターが実行します。
[!メモ]
トリアージ ブックは、チーム プロジェクトの SharePoint 製品をホストするサーバーに保存されます。チーム プロジェクトでプロジェクト ポータルが有効になっていない場合、ブックにアクセスできません。詳細については、「チーム プロジェクト ポータルまたはプロセス ガイダンスへのアクセス」を参照してください。
ブックを開き、[サーバー ブック] の横の [ブックの編集] をクリックして、ブックを編集できます。詳細については、「ブック (CMMI)」を参照してください。
ブックが使用できない場合は、チーム エクスプローラーまたは Office Excel から未トリアージ作業項目のチーム クエリを開くことができます。ここでは、Office Excel を使用してバグをトリアージする方法について説明します。クエリ結果の一覧でバグをトリアージする方法については、「リスト ビュー内での作業項目の変更」を参照してください。
このトピックの内容
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チーム エクスプローラーで [ドキュメント] フォルダーのトリアージ ブックを開きます。 |
必要なアクセス許可
チーム クエリを表示したり、ブックを開いたりするには、チーム プロジェクトのチーム クエリ フォルダーに対する [読み取り] アクセス許可が割り当てられているグループに割り当てられているか、そのグループに属している必要があります。クエリを変更するには、チーム クエリに対する [投稿] または [フル コントロール] アクセス許可が割り当てられているグループに割り当てられているか、そのグループに属している必要があります。詳細については、「作業項目クエリに対するアクセス許可の整理および設定」を参照してください。
クエリまたはブックを使用してバグを作成または変更するには、[貢献者] グループのメンバーであるか、または [このノードの作業項目を表示します] および [このノードの作業項目を編集します] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
トリアージ ブックに一覧表示される作業項目
トリアージ ブックを使用して、提案された一連のアクティブな作業を管理できます。トリアージ ワークシートは未トリアージ作業項目のチーム クエリを参照します。このチーム クエリは、チーム プロジェクトの [トリアージ] フィールドが [トリアージ済み] に設定されていないすべての要件、変更要求、タスク、バグ、および懸案事項を検出するように構成されています。Office Excel のブックの例を次の図に示します。
作業のトリアージ
チームはトリアージ ブックを使用して、未トリアージの作業項目の [順位]、[優先度]、および [担当者] の値を変更できます。
作業項目をトリアージするには
トリアージ ブックで、[トリアージ] ワークシートをクリックします。
保存されているブックを開いた場合は、[チーム] タブの [作業項目] で [最新の情報に更新] をクリックします。
この手順を実行すると、作業項目の一覧に最新の情報が確実に表示されます。
各作業項目を確認します。
開発者、テスト担当者、およびプロダクト マネージャーからの入力を使用して、プロジェクトと現在のイテレーションの目標をサポートするうえでの各項目への対処について、重要度を決定します。
各作業項目に優先度と順位を割り当て、各作業項目に対応したり各バグを修正したりするためのイテレーションを指定します。
開発チームは、この手順に従って作業をスケジュールし、適切なタイミングで作業項目やバグに対処できます。
[!メモ]
作業項目の説明が不明確な場合は、説明を明確にする必要があります。たとえば、バグ報告が明確ではない場合や、バグの実際の影響度が不明な場合は、バグ報告を明確化する必要があります。チームのメンバーはバグを再現して、実際の影響度と再現可能性を正しく理解する必要があります。
未割り当ての作業項目の場合は、[担当者] ボックスの一覧で、項目に対処するチーム メンバーの名前をクリックします。
作業項目の一覧を確認し、現在の優先度をサポートできるよう優先度と順位を調整します。
[!メモ]
Office Excel の編集機能を使用して、複数のセルの値を変更します。ワークシートでセルを変更する方法の詳細については、Office Excel のヘルプで、データの入力方法および編集方法に関するトピックを参照してください。
必要に応じて、次のフィールドを更新します。
フィールド名
説明
優先順位
業務に関連付けた場合の作業項目の主観的な評価。次の値を指定できます。
1 - 製品は作業項目を解決しない限り出荷できないため、できる限り迅速に対処する必要があります。
2 - 製品は作業項目を解決しない限り出荷できませんが、すぐに対処する必要はありません。
3 - 作業項目の解決は、リソース、時間、およびリスクに応じて任意で対応します。
順位
他の作業項目と比較した場合の作業項目の主観的な評価。たとえば、小さい数値が割り当てられているバグは、大きい数値を割り当てられているバグよりも前に修正する必要があります。
[チーム] タブの [作業項目] グループで、[発行] をクリックします。
詳細については、「Office Excel での作業項目の発行」を参照してください。
ブックを保存して閉じます。
作業の一覧の順序の変更
Office Excel の行の並べ替え機能を使用して、トリアージ ブックに一覧表示されている作業項目の順序を変更できます。
ブックに一覧表示されている作業項目の順序を変更するには
作業項目の順序を変更するには、次のいずれかの操作を行います。
[順位] の横にある 下向きの矢印をクリックし、[昇順で並べ替え] をクリックします。
[優先度] の横にある 下向きの矢印をクリックし、[昇順で並べ替え] をクリックします。
(省略可能) ブックを保存します。
トリアージする作業項目の一覧のフィルター処理
Office Excel の行のフィルター処理機能を使用して、トリアージ ブックに表示されている作業項目を次の方法でフィルター処理できます。
[順位] または [優先度] でフィルター処理して、指定した順位または優先度の作業項目のみを表示します。
[担当者] でフィルター処理して、指定したチーム メンバーに割り当てられている作業項目のみを表示します。
[イテレーション] でフィルター処理して、指定したイテレーションに割り当てられている作業項目のみを表示します。
[!メモ]
[イテレーション] のツリー階層は、チーム プロジェクトのプロジェクト管理者が定義します。詳細については、「区分およびイテレーションの作成および修正」を参照してください。
ブックに表示される作業項目をフィルター処理するには
次の 1 つ以上の手順を実行します。
[順位] または [優先度] の横にある 下向きの矢印をクリックし、表示する各順位または優先度のチェック ボックスをオンにします。
[担当者] の横にある 下向きの矢印をクリックし、表示する各チーム メンバーのチェック ボックスをオンにします。
[イテレーション] の横にある 下向きの矢印をクリックし、表示する各イテレーションのチェック ボックスをオンにします。
(省略可能) ブックを保存します。
Office Excel を使用してバグを変更するための追加のリソース
Office Excel を使用して作業項目を変更する方法の詳細については、次のトピックを参照してください。