チュートリアル: ロード テストでのテスト コントローラーとテスト エージェントの使用
このチュートリアルでは、テスト コントローラーとテスト エージェントによってロード テストを複数のコンピューターに分散するテストの設定を構成する手順について説明します。また、診断データ アダプターをテストの設定に追加する方法についても説明します。
このチュートリアルでは、Visual Studio Ultimate を使用して分散ロード テストを作成し実行する手順を説明します。
このチュートリアルでは、次のタスクを行います。
テスト コントローラーとテスト エージェントをセットアップする。
テスト コントローラーおよびデータ診断アダプターを使用するテストの設定を作成する。
分散コンピューターでロード テストを実行する。
必須コンポーネント
Visual Studio Ultimate
"Microsoft Visual Studio Agents" CD。
(省略可能) テスト コントローラーとテスト エージェントをインストールする 2 台目のコンピューター。または、テスト コントローラーとテスト エージェントを Visual Studio Ultimate と同じコンピューターにインストールすることもできます。
試行可能な単純なロード テスト。このようなロード テストがない場合は、次の 3 つのチュートリアルの手順に従ってロード テストを作成できます。
テスト コントローラーのインストール
テスト コントローラーをインストールするには、コンピューターの Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。テスト コントローラーのインストールの詳細については、「テスト エージェントおよびテスト コントローラーのインストールと構成」を参照してください。
分散ロード テストに使用するテスト コントローラーをインストールするには
コンピューターが 2 台目のコンピューターで起動します。どちらかのテスト コントローラーをインストールできること Visual Studio Ultimate があること、または可能であればインストール、"Microsoft Visual Studio Agents" CD を読み込み、ルート フォルダーにある setup.exe を示します。
[Visual Studio Agents 2012 セットアップ] ページが表示されます。
[Install Visual Studio Test Controller 2012] を選択します。
[Microsoft Visual Studio Test Controller 2012 のインストール] ページが表示されます。
[次へ] をクリックします。
[開始] ページが表示されます。
[ライセンス条項]、を選択します [同意する] を、適切に [次へ] 場合は、を選択し、を選択します。
[オプション] ページが表示されます。
(省略可能) 別の位置にインストールするには、別のインストール フォルダーを選択するように [参照] を選択します。
インストールを開始するには [インストール] を選択します。
[コンポーネントのインストール中] ページが表示されます。インストールが完了すると、[完了ページ] が表示されます。
インストールしたテスト コントローラーを構成するには、[テスト コントローラーを今すぐ構成] を選択します。次に、テスト コントローラー構成ツールを起動するには [構成] を選択します。
[テスト コントローラーの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。
テスト コントローラー サービスのログオン アカウントとして使用するユーザーを選択します。
ユーザー アカウントに関する重要な情報:
ユーザー アカウントに Null パスワードは使用できません。
IntelliTrace またはネットワーク エミュレーション データ診断アダプターを使用するには、ユーザー アカウントが Administrators グループのメンバーである必要があります。
エージェント ユーザー名がエージェント サービスにない場合は、そのユーザー名を追加しようとするので、テスト コントローラーに対するアクセス許可が必要です。
テスト コントローラーを使用するユーザーは、テスト コントローラーの Users アカウントに属している必要があります。このアカウントに属していない場合は、コントローラーに対してテストを実行できません。
ロード テスト用にテスト コントローラーを構成するには、[ロード テストの構成] を選択します。
[次の SQL Server インスタンスにロード テスト結果のデータベースを作成] に SQL Server のインスタンスを入力します。
[!メモ]
SQL Server がインストールされていない場合 Visual Studio Ultimateに含まれている SQL Express を使用できます。詳細については、「方法: SQL を使用してロード テストの結果リポジトリを作成する」を参照してください。ユーザー数に関する考慮事項の詳細については、「テスト コントローラーとテスト エージェントを使用したロード テスト」を参照してください。
変更を追加するには、[設定の適用] を選択します。
[構成の概要] ダイアログ ボックスが表示されます。これは、テスト コントローラーを構成するために必要な各手順の状態を示します。
[構成の概要] のダイアログ ボックスを閉じるには、[閉じる] を選択します。次に、テスト コントローラー構成ツールを閉じるに [閉じる] をもう一度選択します。
[Visual Studio Agents 2012 セットアップ] ダイアログ ボックスが表示されます。ここでは、このコンピューターで必要となるその他のコンポーネントをインストールできます。
テスト エージェントのインストール
テスト エージェントをインストールするには、コンピューターの Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。
テスト エージェントのサービスまたはプロセスを起動するために追加したユーザーは、このエージェントのテスト コントローラーであるコンピューターの TeamTestAgentService グループのメンバーとしても追加する必要があります。
[!メモ]
このユーザーが現在のユーザーである場合、このユーザーをテスト コントローラー コンピューターに追加するときには、ログオフするか、このコンピューターを再起動する必要があります。
テスト エージェントのインストールの詳細については、「テスト エージェントおよびテスト コントローラーのインストールと構成」を参照してください。
ロード テストでストレスをかけるためのテスト エージェントをインストールするには
コンピューター、または可能であれば 2 台目の起動します。どちらかのテスト コントローラーをインストールすること Visual Studio Ultimate があること、インストール、"Microsoft Visual Studio Agents" CD を読み込み、ルート フォルダーにある setup.exe を示します。
[!メモ]
必要に応じて、テスト エージェントを 3 台目のコンピューターにインストールすることもできます。テスト コントローラーは、異なるコンピューター上にある複数のエージェントを制御できます。
[Visual Studio Agents 2012] ページが表示されます。
[Install Visual Studio Test Agent 2012] を選択します。
[Microsoft Visual Studio Test Agent 2012 のインストール] ページが表示されます。
[次へ] をクリックします。
[開始] ページが表示されます。
[ライセンス条項]、を選択します [同意する] を、適切に [次へ] 場合は、を選択し、を選択します。
[オプション] ページが表示されます。
(省略可能) 別のインストール フォルダーを選択するには [参照] を選択します。
インストールを開始するには [インストール] を選択します。
[コンポーネントのインストール中] ページが表示されます。テスト エージェントのインストールでは、テストを実行したときにパフォーマンス データを収集するためのパフォーマンス ツールをインストールする必要があります。インストールが完了すると、[完了ページ] が表示されます。
インストールしたテスト エージェントを構成するには、[テスト エージェントを今すぐ構成] を選択します。テスト エージェント構成ツールを起動するには [構成] を選択します。
[テスト エージェントの構成] ダイアログ ボックスが表示されます。
[実行オプション] を選択します。
[テスト エージェントの実行モード] の [サービス] を選択します。
[次へ] をクリックします。
テスト エージェントをサービスとして起動するときのユーザーに関する詳細を入力します。
[ユーザー名] に名前を入力します。
[パスワード] にパスワードを入力します。
ユーザー アカウントが Administrators グループのメンバーであることを確認します。これは、診断データ アダプターを含めるようにテストの設定を変更する際の手順で指定する、IntelliTrace コレクターおよびネットワーク エミュレーションを使用できるようにするためです。
[!メモ]
ユーザー アカウントに Null パスワードは使用できません。
インストールしたテスト コントローラーにこのテスト エージェントを登録するには、[テスト コントローラーへの登録] をクリックします。[このテスト エージェントを次のテスト コントローラーへ登録] に、テスト コントローラーをインストールしたコンピューターの名前を入力し、必要に応じてその後にコロン (:) と、使用するポート番号を指定します。たとえば「Contoller1:6901」のように入力します。
[!メモ]
既定のポート番号は 6901 です。
変更を追加するには、[設定の適用] を選択します。
[構成の概要] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスには、テスト エージェントを構成するために必要な各手順の状態が表示されます。
[!メモ]
インストール プロセスの最後の手順で、ネットワーク アダプターがリセットされます。その結果、一時的にネットワークが切断されます。これは予測どおりの動作です。
[構成の概要] のダイアログ ボックスを閉じるには、[閉じる] を選択します。テスト エージェント構成ツールを閉じるに [閉じる] を選択します。
[!メモ]
コンピューターには、プロセスとして実行されているテスト エージェントに関する通知領域アイコンが表示されます。このアイコンは、テスト エージェントの状態を示します。このツールを使用してエージェントがプロセスとして実行されている場合は、エージェントを起動、停止、または再起動できます。実行されていない場合はテスト エージェントをプロセスとして起動するには、[開始] を選択し、[すべてのプログラム] を選択します。[Microsoft Visual Studio 2012] をポイントし、[Microsoft Visual Studio Test Agent 2012] を選択します。
ロード テストを開くまたは作成する
テスト コントローラーとテスト エージェントをインストールしたら、Visual Studio Ultimate を起動し、テスト エージェントを使用してストレスをかけるロード テストを指定します。
ロード テストを開くまたは作成してチュートリアルを準備するには
Visual Studio Ultimate を起動します。
このトピック冒頭の必要条件のセクションに示した 3 つのチュートリアルの手順に従って作成したロード テストを含む、ColorWebApp ソリューションを開きます。
または
ユーザーが試行可能な単純なロード テストと Web パフォーマンス テストおよびロード テスト プロジェクトを作成します。
残りの手順は、Web アプリケーション名が ColorWebApp であり、Web パフォーマンス テスト名が ColorWebAppTest.webtest であることを前提としています。
テスト コントローラー、テスト エージェント、データ診断アダプターを使用する新しいテストの設定の作成
この手順では、インストールしたテスト コントローラーを含むテストの設定を作成し、ロールを指定し、テスト エージェントによって使用されるデータ診断アダプターを指定します。分散ロード テスト用のテストの設定を作成する方法の詳細については、「方法: 配布されたロード テストのテスト設定を作成する」を参照してください。
分散ロード テスト用のテストの設定を追加するには
ソリューション エクスプローラーで、を右クリック [ソリューション項目] は [追加] 次に、をポイントし、[新しいアイテム] を選択します。
[新しい項目の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。
[インストールされたテンプレート] のペインで、[テストの設定] を選択します。
[名前] ボックスに、「TestSettingDistributedLoadTestWalkthrough」と入力します。
[追加] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーの [ソリューション項目] フォルダーに、TestSettingDistributedLoadTestWalkthrough.testsettings という新しいテスト ファイルが表示されます。
[テストの設定] ダイアログ ボックスが表示されます。[全般] ページが選択されています。
このページで、テストの設定値を編集および保存できます。
[!メモ]
作成するそれぞれのテストの設定は、[テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] オプションおよび [テスト設定の編集] オプションに選択肢として一覧表示されます。
[名前] ボックスに、テストの設定の名前を入力します。
[説明] に、「分散ロード テスト設定」と入力します。
[既定の名前付けスキーム] が選択された状態のままにします。
[ロール] を選択します。
[ロール] ページが表示されます。
ColorWebAppTest Web パフォーマンス テストをリモートで実行するには、[テストの実行メソッド] ドロップダウン リストの [リモート実行] をクリックします。
[コントローラー] ボックスに、テスト コントローラーのセットアップ手順で作成したテスト コントローラーのコンピューター名を入力します。
[!メモ]
初めてコントローラーを追加するので、このドロップダウン リストにはコントローラーは含まれていません。一覧には、他のテストの設定で指定した以前のコントローラーが表示されます。
[ロール] の下に、[追加] を選択します。
[名前] 列の強調表示された行に、「分散ロード テスト」と入力します。
[データと診断] を選択します。
[データと診断] ページが表示されます。
[ロール] で、分散ロード テストのロールが選択されていることを確認します。
[選択されたロールのデータと診断] の [IntelliTrace] アダプターと [システム情報] アダプターを選択します。
これらのアダプター、および分散ロード テストで使用できる他のアダプターの詳細については、「方法: 配布されたロード テストのテスト設定を作成する」を参照してください。
[ホスト] を選択します。
(省略可能) Microsoft Windows の 64 ビット バージョンでコンピューターを実行し、"Any CPU" 構成を使用して ColorWebAppTest.webtest をコンパイルした場合は、[32 ビット プロセスまたは 64 ビット プロセスでテストを実行] ドロップダウン リストの [64 ビット コンピューター上で 64 ビット プロセスでテストを実行] をクリックします。
ヒント 最大限に高めるには、[Any CPU] の構成を使用して Web パフォーマンス テストおよびロード テスト プロジェクトをコンパイルする必要があります。これにより、32 ビット エージェントと 64 ビット エージェントの両方で実行できます。利点は 64 ビット の構成を持つ Web パフォーマンス テストおよびロード テスト プロジェクトをコンパイルはありません。
新しいテストの設定を保存するには、[適用] を選択します。
[閉じる] をクリックします。
[テスト]メニューの[ [アクティブなテスト設定の選択] は、[TestSettingDistributedLoadTestWalkthrough.testsettings] を選択します。
分散ロード テストの実行およびデータ診断アダプター レポートの表示
これで分散ロード テストを実行し、生成される IntelliTrace およびシステム情報レポートを分析できます。
ロード テストを実行するには
[ロード テスト エディター] ロード テストがで開いている状態で [実行] のボタンをクリックします。ロード テストが実行を開始します。
ロード テストがロード テスト アナライザーのツール バーで、完了したら、[データと診断の添付ファイルの表示] を選択します。
[診断データ アダプター添付ファイルの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。たとえば "[AgentMachine1]: SystemInformation.xml" のように、エージェントの名前がアダプターのプレフィックスとして表示されます。
[AgentMachine1]: QTAgent32_100216_085903820_3320.iTrace
[OK] を分析し、選択する診断データ アダプターの添付ファイルを選択します。
エージェントによって収集された情報が、表示されます。
参照
処理手順
方法: テストの設定を使用して 64 ビット プロセスを指定する
概念
テスト エージェントおよびテスト コントローラーのインストールと構成
テスト コントローラーとテスト エージェントを使用したロード テスト
ロード テストのためのテスト コントローラーおよびテスト エージェントの構成
コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集