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方法: 配布されたロード テストのテスト設定を作成する

テストの設定は 、ロード テストがテスト コントローラーとテスト エージェントを使用して複数のコンピューターにテストの配布を有効にできるように構成することもできます。テストの設定では診断データ アダプターを使用するように構成することもできます。診断データ アダプターは、Visual Studio Ultimate からロード テストを実行する際に収集するデータの種類やテスト コンピューターに及ぼす影響を指定します。たとえば、ASP.NET プロファイラーの診断データ アダプターを使用して、コードのパフォーマンスの分析結果を収集できます。また、診断データ アダプターを使用して、テスト コンピューター上での潜在的なボトルネックをシミュレートしたり、使用可能なシステム メモリを減らしたりすることもできます。

Visual Studio のテストの設定はファイルに格納されます。テストの設定が各ロールに関する次の情報を定義します:

  • テスト対象のアプリケーションに必要なロール セット

  • テストの実行に使用するロール

  • 各ロールに使用する診断データ アダプター

テストを実行するときに、特定のテストの実行に必要な内容に応じて、アクティブなテストの設定として使用するテストの設定を選択します。テストの設定ファイルはソリューションの一部として格納されます。ファイル名に拡張子 .testsettings があります。

ソリューションに Web パフォーマンス テストおよびロード テスト プロジェクトを追加すると、Default.testsettings のファイルが作成されます。ファイルは [ソリューション項目] のフォルダーにあるソリューションに自動的に追加されます。このファイルは、診断データ アダプターなしでテストを実行します。別の .testsettings ファイルを追加するか、診断データ アダプターとテスト コントローラーを指定するには .testsettings ファイルを編集します。

ヒントヒント

Visual Studio 2012 と Visual Studio 2010間のテストの設定に関する互換性の詳細については、Visual Studio 2010 のテスト設定の互換性を参照してください。

テスト コントローラーには、テストの設定の各ロールに使用できるエージェントが含まれます。テスト コントローラーとテスト エージェントの詳細については、「テスト コンピューターでのテストの実行またはデータの収集の設定」および「Visual Studio でのテスト コントローラーおよびテスト エージェントの管理」を参照してください。

Visual Studio Ultimate から実行する予定のロード テストのテストの設定をソリューションで作成または削除するには、次の手順を実行します。

要件

  • Visual Studio Ultimate

分散ロード テスト用のテスト設定の作成

分散ロード テスト用のテストの設定を追加するには

  1. ソリューション エクスプローラーで、を右クリック [ソリューション項目][追加] をポイントし、を [新しいアイテム] を選択します。

    [新しい項目の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [インストールされたテンプレート] のペインで、[テストの設定] を選択します。

  3. (省略可能) [ファイル名] ボックスで、テストの設定ファイルの名前を変更します。

  4. [追加] をクリックします。

    ソリューション エクスプローラーで、[ソリューション項目] フォルダーの下に、新しいテストの設定ファイルが表示されます。

    [!メモ]

    Visual Studio Premium 表示がテストの設定の一覧から派生したテストの設定のリストは、[ソリューション項目] フォルダーに格納します。たとえば、[ソリューション項目] フォルダー内のテストの設定ファイルは、[テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] オプションを使用するときに表示されます。つまり、テストの設定ファイルをソリューション階層構造内の別の位置に移動すると、既に使用できます。意味では、Visual Studio 統合開発環境ではテストの設定として。

  5. [テストの設定] ダイアログ ボックスが表示されます。[全般] ページが選択されています。

    このページで、テストの設定値を編集および保存できます。

    [!メモ]

    作成するそれぞれのテストの設定は、[テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] オプションおよび [テスト設定の編集] オプションに選択肢として一覧表示されます。

  6. [名前] ボックスに、テストの設定の名前を入力します。

  7. (省略可能) 他のチーム メンバーにテストの目的がわかるように、[説明] ボックスにテストの設定の説明を入力します。

  8. (省略可能) テストの実行の既定の名前付け方法を選択するには、[既定の名前付けスキーム] をクリックします。独自の名前付けスキームを定義するには、[ユーザー定義されたスキーム] をクリックし、[プレフィックス テキスト] にテキストを入力します。テストの実行名に日付と時刻スタンプを追加するには、[日付タイム スタンプを追加する] をクリックします。

  9. [ロール] を選択します。

    [ロール] ページが表示されます。

    テスト設定のロール

  10. テストをリモートで実行する、またはテストをリモートで実行してデータをリモートで収集するには、[テストの実行メソッド] ドロップダウン リストで [リモート実行] をクリックします。

  11. [コントローラー] ドロップダウン リストを使用して、テスト エージェントのテスト コントローラーを [コントローラー] から選択します。このコントローラーはテストの実行またはデータの収集に使用されます。

    [!メモ]

    初めてコントローラーを追加する場合、このボックスの一覧にコントローラーは表示されません。一覧は、他のテストの設定で指定した前のコントローラーによって入力されます。コントローラーの名前 (たとえば TestControllerMachine1) をボックスに入力する必要があります。

    詳細については、「ロード テストのためのテスト コントローラーおよびテスト エージェントの構成」および「テスト コントローラーとテスト エージェントを使用したロード テスト」を参照してください。

  12. テストの実行に使用して、データを [ロール] の下に収集するロールを追加するには、[追加] を選択します。

  13. [名前] 列にロールの名前を入力します。たとえば、「Web サーバー」というロール名を入力します。

  14. 手順 12. と 13. を繰り返し、必要なロールをすべて追加します。

    各ロールでは、テスト コントローラーによって管理されるテスト エージェントが使用されます。

  15. テストを実行するを選択し、を [テストを実行するロールとして設定] をロールを選択します。

    重要 : 重要

    作成および定義するその他のロールはテストを実行しませんが、[データと診断] ページのロールに指定するデータと診断アダプターに応じて、データ収集のためのみに使用されます。

  16. ロールに使用できるエージェントを制限するには、ロールを選択し、[Agent attributes for selected rol] e.でツール バーの [追加] を選択します。

    [エージェント選択規則] ダイアログ ボックスが表示されます。

    [属性名] の名前と [属性の値] の値を入力し、[OK] を選択します。必要な数だけ属性を追加します。

    たとえば、"True" または "False" の値を持つ "RAM > 16 GB" という名前の属性を、メモリが 16 GB 以上のテスト エージェント コンピューターのフィルターに追加できます。同じ属性を複数のテスト エージェントに適用するには、[テスト コントローラーの管理] ダイアログ ボックスを使用します。詳細については、「Visual Studio でのテスト コントローラーおよびテスト エージェントの管理」を参照してください。

  17. [データと診断] を選択します。

    [データと診断] ページが表示されます。

    テスト設定のデータと診断

  18. [データと診断] ページで、ロールがデータ収集に使用する診断データ アダプターを選択してロールの実行内容を定義します。その結果、1 つ以上のデータおよび診断アダプターがロールに対して有効になっていると、テスト コントローラーは使用可能なテスト エージェント コンピューターを選択し、ロールに定義された属性に基づいて、指定されたデータおよび診断アダプターのデータを収集します。各ロールで収集するデータおよび診断データ アダプターを選択するには、ロールを選択します。各ロールについて、テストのニーズに応じて診断データ アダプターを選択します。、各ロールに対して選択した診断データ アダプターを構成するには、[構成] を選択します。

    次に、ロールと診断データ アダプターの例を示します。

    たとえば、"Uses SQL" 属性を "True" に設定した "Desktop Client" という名前のクライアント ロールや、特定の属性を "RAM > 16 GB" に設定した "SQL Server" という名前のサーバー ロールを作成できます。 "Desktop Client" が [ロール] のページで [テストを実行するロールとして設定] を選択してテストを実行するように指定すると、テスト コントローラーはテストを実行する BindingSources が "True" に "Uses SQL" 属性が含まれているテスト エージェントがインストールされたコンピューターを選択します。また、ロールに含まれているデータおよび診断アダプターによって定義されるデータを収集するためだけに、属性 "RAM > 16 GB" を含んでいるテスト エージェントのある SQL Server コンピューターを選択することもあります。このロールについてデータおよび診断アダプターも選択すると、"Desktop Client" テスト エージェントは、実行されるコンピューターのデータも収集できます。

    各診断データ アダプターの詳細および構成方法については、次の表に示す関連トピックを参照してください。

    診断データ アダプターの詳細については、「コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集」を参照してください。

    ロード テストの診断データ アダプター

    診断データ アダプター

    ロード テストでの使用

    関連するトピック

    IntelliTrace およびテストの影響用の ASP.NET クライアント プロキシ: このプロキシを使用すると、IntelliTrace 診断データ アダプターとテスト影響診断データ アダプターでクライアントから Web サーバーへの http 呼び出しに関する情報を収集できます。

    InformationSymbol スクリーンショット

    テスト エージェント コンピューターのシステム情報を収集する必要がある場合を除き、このアダプターを含めないでください。

    Caution メモ注意
    ロード テストでの IntelliTrace アダプターの使用はお勧めしません。大量のデータが収集されることで問題が発生する可能性があるためです。

    ロード テストを使用しても、テスト影響データは収集されません。

    IntelliTrace: ログ ファイルに格納する具体的な診断トレース情報を構成できます。ログ ファイルの拡張子は .tdlog です。テストを実行し、テスト ステップが失敗した場合は、バグを作成できます。診断トレースが格納されたログ ファイルは、このバグに自動的にアタッチされます。ログ ファイルに収集されたデータによって、コードのエラーを再現して診断するために必要な時間が短縮され、この結果、デバッグの生産性が向上します。このログ ファイルから、別のコンピューターでローカル セッションを再作成できます。これにより、バグを再現できない危険性が減少します。

    詳細については、「IntelliTrace での履歴のレビューによるコードのデバッグの高速化」を参照してください。

    ExclamationSymbol スクリーンショット

    大量のデータが収集および記録されることで問題が発生する可能性があるため、ロード テストでの IntelliTrace アダプターの使用はお勧めしません。IntelliTrace アダプターは、実行時間が短く、それほど多くのテスト エージェントを使用しないロード テストでのみ使用してください。

    方法: 困難な問題をデバッグするのに役立つ IntelliTrace データを収集する

    ASP.NET プロファイラー: ASP.NET Web アプリケーションのパフォーマンス データを収集する ASP.NET プロファイリングを含むテストの設定を作成できます。

    トピック該当

    ASP.NET のプロファイラー診断データ アダプターは、Internet Information Services (IIS) プロセスをプロファイルするため、開発用 Web サーバーに対しては機能しません。ロード テスト内で Web サイトをプロファイルするには、IIS が実行されているコンピューターにテスト エージェントをインストールする必要があります。テスト エージェントはロードを生成しませんが、コレクションのみのエージェントとなります。詳細については、「テスト エージェントおよびテスト コントローラーのインストールと構成」を参照してください。

    方法: Visual Studio でテストの設定を使用して、ロード テスト用の ASP.NET プロファイラーを構成する

    方法: Web パフォーマンス テストを含むロード テストを実行して ASP.NET プロファイラー データを収集する

    コード カバレッジ (Visual Studio 2010) : 処理されるか、コードがテストで検索するために使用するコード カバレッジ情報を含むテストの設定を作成できます。

    ExclamationSymbol スクリーンショット

    ロード テストでコード カバレッジ アダプターを使用できますが、コード カバレッジ データはテスト実行ロールでのみ収集され、テスト設定で指定されたサーバー ロールでは収集されません。

    テスト設定を使用したコード カバレッジの構成は使用されなくなりました

    メモメモ
    このアダプターは Visual Studio 2010 の互換性のためだけです。

    イベント ログ: イベント ログ収集を指定し、これをテスト結果に含めるようにテストの設定を構成できます。

    トピック該当

    方法: テスト設定を使用してイベント ログ収集を構成する

    ネットワーク エミュレーション: テストの設定を使用して、テストに対して人為的なネットワーク負荷をかけることを指定できます。ネットワーク エミュレーションでは、ダイヤルアップなどの特定のネットワーク接続の速度をエミュレートすることにより、マシンに対する通信に影響を与えます。

    メモメモ
    ネットワーク接続の速度を向上するためにネットワーク エミュレーションを使用することはできません。
    トピック該当なし

    ネットワーク エミュレーション アダプターは、ロード テストでは無視されます。ロード テストでは、ロード テスト シナリオのネットワーク ミックスで指定された設定が使用されます。

    詳細については、「ロード テスト シナリオでの仮想ネットワークの種類の指定」を参照してください。

    システム情報: システム情報診断とデータ コレクターを実行するコンピューターのシステム情報を含めるようにテストの設定を構成できます。システム情報は、テストの設定を使用して、テスト結果で指定します。

    InformationSymbol スクリーンショット

    ロード エージェントとテスト対象のシステムの両方からシステム情報を収集できます。

    この情報を収集するために構成は必要ありません。

    テスト影響: テスト ケースの実行時にアプリケーション コードのどのメソッドが使用されたかについての情報を収集できます。これを、開発者によるアプリケーション コードに対する変更と合わせて使用することにより、このような開発上の変更によって影響を受けたテストを判別できます。

    トピック該当なし

    ロード テストを使用しても、テスト影響データは収集されません。

    ビデオ レコーダー: 自動テストの実行時にデスクトップ セッションのビデオ記録を作成できます。これは、コード化された UI テストでのユーザー アクションを確認するために使用できます。ビデオは、再現するのが困難なアプリケーション上の懸案事項をチーム メンバーが特定するのに役立ちます。

    メモメモ
    テストをリモートで実行する際、そのエージェントが対話プロセス モードで実行してない限りビデオ レコーダーは作動しません。
    ExclamationSymbol スクリーンショット
    Caution メモ注意
    ロード テストにビデオ レコーダー アダプターを使用することはお勧めしません。

    方法: テスト設定を使用してテスト中に画面と音声の記録を含める

  19. [配置] を選択します。

    [配置] ページが表示されます。

  20. テストを実行するたびに配置用の個別のディレクトリを作成するには、[配置を有効にする] をクリックします。

    [!メモ]

    このオプションを選択した場合は、テストの実行時にアプリケーションの作成を続行できます。

  21. テストの実行に、選択します。ディレクトリにファイルを追加するには、を使用して、[ファイルの追加] を選択して、追加するファイルは。

    [!メモ]

    ロード テストを実行すると、プラグイン アセンブリ、データ ファイル、およびアップロードされたファイルが自動的に配置されます。

  22. テストの実行に使用するディレクトリにディレクトリを追加するには [ディレクトリの追加] をクリックし、追加するディレクトリを選択します。

    [!メモ]

    プロパティおよび DeploymentItem 属性を使用して個々のテストのファイルおよびディレクトリを配置する方法の詳細については、「方法: テスト用のファイルを配置する」を参照してください。

  23. テストの前後にスクリプトを実行するには、[セットアップおよび後処理用のスクリプト] を選択します。

    [セットアップおよび後処理用のスクリプト] ページが表示されます。

    1. [セットアップ スクリプト] スクリプト ファイルの場所を入力するか、セットアップ スクリプトを指定するには省略記号 ([…]) をクリックします。

    2. [後処理用スクリプト] スクリプト ファイルの場所を入力するか、クリーンアップ スクリプトを指定するには省略記号 ([…]) をクリックします。

  24. 別のホストを使用してテストを実行するには、[ホスト] を選択します。

    1. [ホストの種類] で、[Default] (既定) が選択されていることを確認します。

      [!メモ]

      [ホストの種類][ASP.NET] は、ロード テストではサポートされていません。

    2. [32 ビット プロセスまたは 64 ビット プロセスでテストを実行] ドロップダウン リストを使用して、ロード テストの Web パフォーマンス テストおよび単体テストを 32 ビット プロセスと 64 ビット プロセスのどちらで実行するか指定します。

      [!メモ]

      最大限に高めるには、[Any CPU] の構成を使用して Web パフォーマンス テストおよびロード テスト プロジェクトをコンパイルする必要があります。これにより、32 ビット エージェントと 64 ビット エージェントの両方で実行できます。64 ビット の構成を使用して Web パフォーマンス テストおよびロード テスト プロジェクトをコンパイルする利点はありません。

  25. (省略可能) 各テストの実行およびテストの時間を制限するには、[テストのタイムアウト.] を選択します。

    1. 時間制限を超えた場合にテストの実行を中止するには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、テストの実行を中止する] を選択し、この制限に使用する値を入力します。

    2. 時間制限を超えた場合に個々のテストを失敗とするには、[テストの実行時間が次の値を超えた場合、個々のテストを失敗とする] を選択し、この制限に使用する値を入力します。

  26. [単体テスト] をスキップします。ロード テストではこれらの設定を使用しません。

  27. [Web テスト] をスキップします。ロード テストではこれらの設定を使用しません。

  28. テストの設定を保存するには、[名前を付けて保存] を選択します。[オブジェクト名] に、必要なファイルの名前を入力します。

    [!メモ]

    次に、テストの設定を変更する必要がある場合 [テスト] を選択し、[テスト設定の編集] を選択し、作成したテストの設定をポイントします。詳細については、「方法: テスト計画の既存のテスト設定を編集する」を参照してください。

ソリューションからテストの設定を削除するには

  • ソリューション エクスプローラーの[ソリューション項目]フォルダーで、削除する右クリックし、を選択します。[削除] テストの設定をします。

    テストの設定ファイルがソリューションから削除されます。この変更は、[テスト] メニューの [アクティブなテスト設定の選択] オプションおよび [テスト設定の編集] オプションの選択肢の一覧に反映されます。

参照

処理手順

チュートリアル: ロード テストでのテスト コントローラーとテスト エージェントの使用

方法: テスト設定で指定されたテスト コントローラーおよびテスト エージェントを使用してロード テストを実行する

概念

コンピューターの設定およびテストの設定を使用した診断情報の収集

その他の技術情報

Visual Studio のテストにおけるテスト設定の指定

テスト コントローラーおよびテスト エージェントを使用した複数のテスト コンピューターへのロード テストの実行の分散