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Web パフォーマンス テストでの JavaScript と ActiveX コントロールについて

Visual Studio Ultimate では、Web パフォーマンス テスト レコーダーで Web パフォーマンス テストを記録します。Web パフォーマンス テストの実行には、Web パフォーマンス テスト エンジンを使用します。Web パフォーマンス テスト エンジンは HTTP レイヤーで動作します。Web パフォーマンス テスト エンジンは、標準的な HTTP 要求/応答メッセージを使用して、ターゲット Web サーバーと直接通信します。JavaScript は実行しません。

[!メモ]

Web パフォーマンス テスト レコーダーは、AJAX 要求と JavaScript から渡された要求の両方を記録します。Web パフォーマンス テスト エンジンは JavaScript を実行しません。

ここでは、Web パフォーマンス テストで JavaScript、ActiveX コントロール、ポップアップ ウィンドウ、および AJAX を使用する方法について説明します。

要件

  • Visual Studio Ultimate

JavaScript

通常、Web アプリケーションに JavaScript が含まれていても、特別な処理を Web パフォーマンス テストに追加する必要はありません。Web パフォーマンス テストを記録する間、JavaScript は Internet Explorer の設定に従って実行されます。フォーム パラメーターまたはクエリ文字列パラメーターとして使用するために JavaScript によって生成された値は、Web パフォーマンス テスト レコーダーによってキャプチャされます。Web パフォーマンス テスト エンジンで Web パフォーマンス テストを実行するときは、JavaScript は実行されませんが、記録時に設定されたパラメーター値は使用されます。

ms404678.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifJavaScript と Web パフォーマンス テスト結果ビューアー

Web パフォーマンス テストの実行には Web パフォーマンス テスト エンジンを使用し、結果の表示には Web パフォーマンス テスト結果ビューアーを使用します。Web パフォーマンス テスト結果ビューアーには、Web パフォーマンス テストに含まれる各要求の HTTP 応答を表示するタブが用意されています。HTTP 応答は、Web パフォーマンス テストのデータです。つまり、このデータによって Web アプリケーションが正常に動作しているかどうかを判断できます。

[!メモ]

テストに追加した検証規則と抽出規則は、HTTP 応答に対して実行されます。

Web パフォーマンス テスト結果ビューアーには、埋め込みブラウザー コントロールのあるタブも用意されています。ブラウザー コントロールは、Web パフォーマンス テストに含まれる各要求の HTTP 応答の表示を試行します。Web パフォーマンス テスト エンジンは JavaScript を実行しないので、埋め込みブラウザー コントロールは JavaScript を実行しないように設定されます。

一部の Web サイトでは、HTML に noscript タグが含まれていることがあります。このタグを使用すると、ブラウザーが JavaScript を実行する設定になっていない場合に、ブラウザーに表示されるエラー メッセージを指定できます。Web サイトに noscript タグが含まれている場合は、テストを実行すると、"JavaScript required" などのエラー メッセージが Web パフォーマンス テスト結果ビューアーに表示されることがあります。このエラー メッセージは、ページがビューアーで正しく表示されないことを示していますが、ほとんどの場合、応答自体は適切です。Web テストが正常に動作しているかどうかを確認するには、HTTP 応答を調べる必要があります。

[!メモ]

検証規則を追加して、Web パフォーマンス テストが正常に動作しているかどうかを判断することもできます。

ms404678.collapse_all(ja-jp,VS.110).gifJavaScript とコード化された Web パフォーマンス テスト

Web アプリケーションによっては、HTTP 要求に影響を与える形で JavaScript に依存していることがあります。コード化された Web パフォーマンス テストを使用すると、JavaScript でよく実行される論理をシミュレートできます。たとえば、JavaScript を使用してフォーム パラメーターを動的に変更するアプリケーションがあるとします。コード化された Web パフォーマンス テストでは、フォーム パラメーターを手動で変更する場合と同じ変更を行うコードを作成できます。詳細については、「方法: コード化された Web パフォーマンス テストを作成する」を参照してください。

ActiveX コントロール

Web アプリケーションの ActiveX コントロールは、HTTP レベルでの動作に応じて、3 つのカテゴリに分類されます。

  • HTTP レベルでは何も行わず、ページにビジュアルを表示するだけの場合。この場合は、Web パフォーマンス テストに特別な処理を追加する必要はありません。

  • HTTP レベルでは何も行わないが、その ActiveX コントロールをテストする必要がある場合。たとえば、大規模な ActiveX コントロールがある場合、ロード テストの一部としてテストを実行すると、それが Web アプリケーションの処理速度に影響するかどうかを確認できます。この場合は、ActiveX コントロールをページの依存要求として追加します。これにより、追加された ActiveX コントロールがテストの実行中にダウンロードされます。

  • Web サービスからのデータ取得など、HTTP レベルで処理を行う場合。テストをコード化された Web パフォーマンス テストに変換して HTTP 要求を手動で追加します。

参照

処理手順

Web パフォーマンス テストのトラブルシューティング

方法: コード化された Web パフォーマンス テストを作成する

チュートリアル: コード化された Web パフォーマンス テストの作成

概念

Web パフォーマンス テストの実行

Web パフォーマンス テストでの検証規則と抽出ルールの使用

その他の技術情報

ロード テストと Web パフォーマンス テストのトラブルシューティング

Web パフォーマンス テストの作成と編集