概観図の使用
概観図とは、ローアングルで撮った高解像度の航空写真のことです。他のマップ スタイルとは異なり、概観図は特定の地域のみに存在するため、連続したマップ表示はサポートされていません。
Virtual Earth Map Control には、概観図のサポートが組み込まれています。ユーザーが概観図を表示できるようにするために、Web ページにコードを追加する必要はありません。概観図を利用できる地域にマップを移動すると、マップ ナビゲーション コントロールが自動的に変更されます。
ただし、指定した概観図を表示する場合、または独自の概観ナビゲーション コントロールを作成した場合には時間がかかることがあります。このトピックでは、プログラミングによって概観図を使用する方法について説明します。
概観図を利用できるかどうかを判断する
マップ上のどの場所でも、VEMap.IsBirdseyeAvailable メソッドを呼び出すと、概観図を利用できるかどうかを知ることができます。
例
たとえば、マップの中央で概観図を利用できるときにユーザーに通知する場合を想定します。このような場合には、ユーザーがマップを新しい位置に移動したときに、概観図がマップの中央で利用できるかどうかを判断する必要があります。これを判断するには、VEMap.onchangeview イベントに関数を割り当てます。割り当てた関数内で、IsBirdseyeAvailable メソッドを呼び出します。IsBirdseyeAvailable メソッドが true の値を返した場合は、ユーザーに通知します。コードは以下のようになります。
map = new VEMap('myMap');
map.LoadMap(new VELatLong(33.756, -84.37), 14 ,'r' ,false);
map.AttachEvent('onchangeview', onChangeView);
//...
function onChangeView(e)
{
if (map.IsBirdseyeAvailable())
{
alert("このマップの中央で概観図を利用できます");
}
}
概観図ビューに切り替える
プログラミングによって現在のマップ ビューを概観図に切り替えるには、次のようにして VEMap.SetMapStyle メソッドを呼び出します。
map.SetMapStyle(VEMapStyle.Birdseye)
マップ スタイルが概観図ビューに変更されると、マップ ナビゲーション コントロール内に概観ナビゲーション コントロールが表示されます。
VEBirdseyeScene オブジェクトを使用する
VEBirdseyeScene クラス オブジェクトには、概観図を使用する際の機能が追加されています。このオブジェクトを使用すると、以下の操作を実行できます。
- VEBirdseyeScene.ContainsLatLong メソッドを呼び出して、地球上のポイント (VELatLong クラス オブジェクト) が現在表示されている概観図内にあるかどうかを知ることができます。
- VEBirdseyeScene.GetOrientation メソッドを呼び出して、現在の図の方向を取得できます。