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ユーザーを識別する

ユーザーの移行の計画方法を慎重に検討することは重要です。既定では、ユーザー状態移行ツール (USMT) 5.0 によってすべてのユーザーが移行されます。移行対象にするユーザーは、コマンド ラインを使って指定する必要があります。.xml ファイルでユーザーを指定することはできません。ユーザーの移行手順については、「ユーザー アカウントの移行」をご覧ください。

このトピックの内容

  • ローカル アカウントの移行

  • ドメイン アカウントの移行

  • コマンド ライン オプション

ローカル アカウントの移行

ローカル アカウントを移行する前に、次の内容に注意してください。

  • 移行先のコンピューターに存在しないローカル アカウントが移行されないように明示的に指定する必要があります。移行対象のローカル アカウントが移行先のコンピューターに存在していない場合は、LoadState コマンドを使うときに /lac オプションを使う必要があります。/lac オプションを指定しない場合、ローカル ユーザー アカウントは移行されません。

  • 移行先のコンピューターにないユーザー アカウントを有効にするかどうかを検討してください。 /lac オプションで作成されたアカウントを有効にするには、/lae オプションを使います。ただし、/lac オプションだけを使って無効な状態のローカル アカウントを作った場合は、ローカル管理者がそのアカウントを移行先コンピューターで有効にする必要があります。

  • **ローカル アカウントのパスワードを指定するときは注意してください。**パスワードが空白のローカル アカウントを作ると、移行先コンピューターでだれでもそのアカウントにログオンできるようになります。パスワード付きのローカル アカウントを作った場合、USMT コマンド ライン ツールにアクセスできるユーザーはだれでもそのパスワードを使うことができます。

    注意

    コンピューターに複数のユーザーが存在する場合に /lac オプションを使ってパスワードを指定すると、移行されたすべてのユーザーが同じパスワードを使うことになります。

ドメイン アカウントの移行

ドメイン ユーザー プロファイルを移行する場合に、移行元と移行先のコンピューターをドメインに接続する必要はありません。

コマンド ライン オプション

USMT では、1 つのコンピューター上の複数のユーザーを移行するときに、いくつかの方法を利用できます。移行対象のユーザーを指定するには、次のコマンド ライン オプションを使います。

  • ユーザーの指定。移行対象のユーザーを指定するには、ScanState コマンド ライン ツールと LoadState コマンド ライン ツールで /all/ui/uel/ue の各オプションを使います。

    重要

    /uel オプションは、Ntuser.dat ファイルの最終変更日時に基づいてユーザーを除外します。/uel オプションは、オフライン移行では使えません。

  • **別のドメインへのユーザーの移行。**ユーザー アカウントを別のドメインに移行するには、LoadState コマンド ライン ツールで /md オプションを使います。

  • **ローカル アカウントの作成。**ローカル アカウントを作成し有効にするには、LoadState コマンド ライン ツールで /lac オプションと /lae オプションを使います。

  • ユーザー アカウントの名前の変更。ユーザー アカウントの名前を変えるには、/mu オプションを使います。

    注意

    どのコマンド ライン オプションでもユーザー名が指定されていない場合、既定では、ユーザーは移行対象になります。

関連項目

他のリソース

移行対象の決定
ScanState の構文
LoadState の構文