Solution Items および Miscellaneous Items での作業
Visual Studio アドインは、Visual Studio 2013 では使用されなくなりました。 アドインを VSPackage 拡張機能にアップグレードしてください。 アップグレードの詳細については、「FAQ: アドインを VSPackage 拡張に変換する」を参照してください。
Visual Studio のほとんどのプロジェクトは、特定のプログラミング言語やツールに関連付けられています。 ただし、次の 2 種類のプロジェクトは関連付けられていません。
Solution Items プロジェクト
Solution Items プロジェクトは、統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) やプロジェクトではなくソリューションに項目を追加したときに、ソリューション エクスプローラーに表示されます。 つまり、ソリューションを右クリックし、[追加] メニューの [新しいアイテム] または [既存の項目] を選択したときに表示されます。 このような項目は、ソリューション自体に関連付けられますが、ソリューションに含まれるプロジェクトには関連付けられません。
Solution Items プロジェクトにはあらゆる種類のファイルを含めることができます。また、その内容はソリューションと一緒に保存されます。 開発メモ、ダイアグラム、実装の詳細、または特定のプロジェクトに該当しないソリューションを持つその他のファイルを含めることができます。
Solution Items は、Solution.Item(EnvDTE.Constants.vsSolutionItemsProjectUniqueName) を使用して参照できます。 Solution Items がない場合、このステートメントは失敗します。 UniqueName プロパティは、この種類のプロジェクトに対して "<SolutionFiles>" を返します。
[その他のファイル] フォルダー
[その他のファイル] フォルダーには、ソリューションまたはそのプロジェクトに関連付けられていないファイルが含まれていますが、便宜上ソリューション エクスプローラーに表示されます。 その他のファイルは、実際にはプロジェクトではなく、本質的に Visual Studio のスクラッチ埋め込みサービスであるフォルダーのことです。たとえば、これを使用すると、一時的にテキスト文書を作成できます。
[その他のファイル] フォルダーは、常にソリューション エクスプローラーに存在しますが、既定では非表示になっています。 [その他のファイル] フォルダーを表示するように設定することもできます。
Miscellaneous Items プロジェクトを表示するには
[ツール] メニューの [オプション] をクリックします。
左ペインの [環境] ノードを展開し、[ドキュメント] をクリックします。
[その他のファイルをソリューション エクスプローラーに表示] ボックスを選択します。
[その他のファイル] フォルダーが表示されている場合は、ソリューションを開いたときに、ソリューション エクスプローラーの [その他のファイル] フォルダーに復元する最近使用したその他のファイルの数を指定するオプションを選択することもできます。
通常、IDE を終了すると、[その他のファイル] フォルダーの内容は、明示的にファイルを保存しない限り破棄されます。 ソリューションが開かれていないときに新しいファイルを作成すると、一時ファイルが作成されますが、このファイルは保持されません。
UniqueName プロパティは、この種類のプロジェクトに対して "<MiscFiles>" を返します。 [その他のファイル] フォルダーは、Solution.Item(EnvDTE.Constants.vsMiscFilesProjectUniqueName) を使用して参照できます。
プロジェクトのプロパティとメソッドは、以下の例外を除き、通常のプロジェクト ファイルと同様に [その他のファイル] フォルダー内のファイルで動作します。
メンバー名 |
相違点 |
|---|---|
FileName プロパティ |
このプロジェクトにプロジェクト ファイルがないため、空の文字列を返します。 |
UniqueName プロパティ |
文字列 "<MiscFiles>" を返します。 |
SaveAs メソッド |
書き込むファイルがないため、メソッドは失敗します (E_NOIMPL)。 |