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Project Server でユーザー アクセスを計画する

概要: Project Web App で使用可能なユーザー アクセス許可モードについて説明します。
適用対象: Project Server サブスクリプション エディション、Project Server 2019、Project Server 2016、Project Server 2013

Project Server には、サイトおよびプロジェクトに対するユーザー アクセスの種類を制御する次の 2 つのセキュリティ モードが用意されています。

  • SharePoint アクセス許可モード このモードでは、Project Server に関連付られているサイトに特別な SharePoint セキュリティ グループのセットが作成されます。 これらのグループは、プロジェクトおよび Project Server 機能に対するさまざまなレベルのアクセス権限をユーザーに付与します。

  • Project アクセス許可モード このモードでは、カスタマイズ可能なセキュリティ グループと、SharePoint グループとは異なるその他の機能が Project Server によって提供されます。

どちらのセキュリティ モードでも、Project Web App サイトの SharePoint サイト管理者が Project Web App 管理者ともなります。

Project Web App の各アクセス許可モードでどのような機能が使用できますか?

次の表を使用して、各セキュリティ モードで使用可能な機能を比較できます。

Project Server のセキュリティ モードの機能の比較

機能 SharePoint アクセス許可モード Project Server アクセス許可モード
Project Web App と SharePoint Server で、セキュリティ グループの単一のセットを使用する
×
PWA サイトとプロジェクト サイトのアクセス許可の継承
×
Active Directory セキュリティ グループに対する直接認証
×
クレーム ベース認証
×
×
ロール ベースのグループによる認証の管理
×
×
拡張性およびカスタマイズ可能性
×
×
ユーザー委任
×
時間単価型リソースの保護
×
偽装
×
リソース ブレークダウン ストラクチャ (RBS) を使用したセキュリティ フィルター
×
カスタム セキュリティ カテゴリ
×

使用するアクセス許可モードが決まると、より多くの情報が使用可能となります。

新しい Project Web App インスタンスでは、SharePoint アクセス許可モードが既定で使用されます。 Project Web App の複数のインスタンスがある場合、各サイトで異なるアクセス許可モードを使用できます。

Project Web App アクセス許可モードの変更

Project Server の社内インストールでは、 Set-SPProjectPermissionMode Microsoft PowerShell コマンドレットを使用することにより、Project Web App の特定のインスタンスに対してアクセス許可モードを変更できます。 詳細については、「Set-SPProjectPermissionMode」を参照してください。

Project Online の場合、Microsoft Office 365 ポータル サイトでモードを変更できます。 詳細については、「Project Online のアクセス許可管理を変更する」を参照してください。

注意

SharePoint アクセス許可モードと Project Server アクセス許可モードを切り替えると、セキュリティ関連のすべての設定が削除されます。 SharePoint アクセス許可モードから従来の Project Server アクセス許可モードに切り替える場合は、Project Server でセキュリティ アクセス許可構造を手動で構成する必要があります。 Project Server アクセス許可モードから SharePoint アクセス許可モードに戻すと、Project Server からセキュリティ アクセス許可情報が削除されます。