マイクロソフト セキュリティ情報 MS11-094 - 重要
Microsoft PowerPoint の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2639142)
公開日: 2011年12月14日 | 最終更新日: 2011年12月26日
バージョン: 1.1
概説
概要
このセキュリティ更新プログラムは、非公開で報告された 2件の Microsoft Office に存在する脆弱性を解決します。これらの脆弱性により、特別に細工された PowerPoint ファイルをユーザーが開いた場合、リモートでコードが実行される可能性があります。これらの脆弱性のいずれかを攻撃者が悪用した場合、影響を受けるコンピューターが完全に制御される可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
このセキュリティ更新プログラムは、Microsoft PowerPoint 2007 Service Pack 2、Microsoft PowerPoint 2010、および Microsoft Office 2008 for Mac について深刻度「重要」と評価されています。また、これは、Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 および Microsoft PowerPoint Viewer 2007 用の深刻度「重要」のセキュリティ更新プログラムです。詳細については、このセクションのサブセクション「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは、PowerPoint ファイルを開く際に、PowerPoint が外部のライブラリをロードする方法を修正し、OfficeArt レコードを検証する方法を変更することで脆弱性を解決します。これらの脆弱性の詳細については、次の「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」を参照してください。
推奨する対応策: お客様は Microsoft Update サービスを使用して Microsoft Update からオンラインで更新プログラムをチェックするための自動更新を構成することができます。Microsoft Update から更新プログラムをオンラインでチェックするために自動更新を有効にし、構成しているお客様は、通常このセキュリティ更新プログラムは自動でダウンロードおよびインストールされるため、特に操作をする必要はありません。自動更新を有効にしていない場合、この更新プログラムを手動で Microsoft Update で確認し、インストールする必要があります。サポートされているエディションの Windows XP および Windows Server 2003 の自動更新の特定の構成オプションの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 294871 を参照してください。Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 のサポートされているエディションの自動更新の詳細については、「Windows 自動更新とは」を参照してください。
管理者およびエンタープライズのインストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンドユーザーは、更新プログラムの管理ソフトウェアまたは Microsoft Update サービスで更新プログラムを確認して、この更新プログラムをできる限り早期に適用することを推奨します。
このセキュリティ情報の後半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。
既知の問題: マイクロソフト サポート技術情報 2639142 で、このセキュリティ更新プログラムをインストールする際に起こる可能性のある既知の問題に関して説明しています。また、これらの問題に対する推奨される解決策についても説明しています。
影響を受けるソフトウェアと影響を受けないソフトウェア
ここに記載されているソフトウェアをテストし、影響を受けるバージョンまたはエディションを確認しました。その他のバージョンまたはエディションはサポート ライフサイクルが終了したか、または影響を受けません。ご使用中のソフトウェアのバージョンまたはエディションのサポート ライフサイクルを確認するには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトを参照してください。
影響を受けるソフトウェア
Microsoft Office スイートおよびその他のソフトウェア | コンポーネント | 最も深刻な脆弱性の影響 | 総合的な深刻度 | この更新プログラムにより置き換えられるセキュリティ情報 |
---|---|---|---|---|
Microsoft Office スイートおよびコンポーネント | ||||
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 | [Microsoft PowerPoint 2007 Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=d0c3156c-c87c-4d3e-aca2-3fab9ff78711&displaylang=ja) (KB2596764) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-036](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms11-036) |
Microsoft Office 2010 (32 ビット版) | [Microsoft PowerPoint 2010 (32 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=fd32d083-46e7-4835-ba83-c33332b920bd&displaylang=ja) (KB2553185) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-022](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms11-022) |
Microsoft Office 2010 (64 ビット版) | [Microsoft PowerPoint 2010 (64 ビット版)](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=f28b8cf6-8946-448a-ae4e-d11f8a76a679&displaylang=ja) (KB2553185) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-022](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms11-022) |
Microsoft Office for Mac | ||||
[Microsoft Office 2008 for Mac](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=2c4d0381-f7ab-49ed-a0c0-b381387d1e68&displaylang=ja) (KB2644354) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-072](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms11-072) |
その他の Microsoft Office ソフトウェア | ||||
[Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=e799f654-7e2d-40c7-a3b8-32e44d1aa6ee&displaylang=ja) (KB2596843) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-036](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms11-036) |
[Microsoft PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 2](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=4417592a-8db0-4e35-9895-d589bc341077&displaylang=ja) (KB2596912) | 対象外 | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-022](https://technet.microsoft.com/ja-jp/security/bulletin/ms11-022) |
Office およびその他のソフトウェア |
---|
Microsoft PowerPoint 2003 Service Pack 3 |
Microsoft PowerPoint 2007 Service Pack 3 |
Microsoft PowerPoint 2010 Service Pack 1 (32 ビット版) |
Microsoft PowerPoint 2010 Service Pack 1 (64 ビット版) |
Microsoft Office 2004 for Mac |
Microsoft Office for Mac 2011 |
Open XML File Format Converter for Mac |
Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 3 |
Microsoft PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 3 |
Microsoft PowerPoint Viewer |
Microsoft PowerPoint Web App |
Microsoft Works 9 |
このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問 (FAQ)
ファイル情報の詳細はどこにありますか?
ファイル情報の詳細の場所については、「セキュリティ更新プログラムの展開」の参照表をご覧ください。
この更新プログラムは、マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ 2269637 と関連していますか? はい。この更新プログラムが解決する脆弱性は、マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ 2269637 で説明している、アプリケーションが外部ライブラリをロードする仕組みに影響する脆弱性の一種です。このセキュリティ更新プログラムはこの種の脆弱性の特定の問題を解決します。
なぜこの更新プログラムはいくつかの報告されたセキュリティ上の脆弱性を解決するのですか?
これらの問題を解決するために必要な変更が関連するファイルに存在するため、この更新プログラムはいくつかの脆弱性を解決します。類似している更新プログラムを数種類インストールする代わりに、お客様はこの更新プログラムのみをインストールしてください。
PowerPoint 2010 Service Pack 1 をインストールしています。この脆弱性の影響を受けないのであれば、なぜこの更新プログラムが提供されるのですか?
CVE-2011-3396 および CVE-2011-3413 で説明されている脆弱性は PowerPoint 2010 Service Pack 1 に影響を及ぼしませんが、更新のメカニズムが更新プログラムのパッケージ内のファイルのバージョンと比較して、コンピューター上でバージョンの古いファイルを検出するため、この更新プログラムを提供します。
「プレゼンテーションを CD にパッケージ化する機能」を使用しています。このセキュリティ情報で説明されている脆弱性から、プレゼンテーションが保護されていることはどのように確認できますか?
このセキュリティ更新プログラムを、影響を受けるソフトウェアに適用した後、サポートされているエディションの Microsoft PowerPoint 2003 および Microsoft PowerPoint 2007 を実行しているお客様は プレゼンテーションを CD にパッケージ化する機能 を使用して作成したプレゼンテーションの更新バージョンを表示できます。これはこのセキュリティ情報で説明している脆弱性からプレゼンテーションに含まれる PowerPoint Viewer を保護するのに役立ちます。
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックのどのコンポーネントが、このセキュリティ情報で更新されますか?
このセキュリティ情報に含まれている更新プログラムは、影響を受ける Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック内の特定のコンポーネントのみに適用されます。たとえば、Excel のセキュリティ情報には、Excel の互換機能パックのコンポーネント ファイルのみが更新プログラム パッケージに含まれ、Word や PowerPoint の互換機能パックのコンポーネント ファイルは含まれません。Word の互換機能パックのコンポーネント ファイルは Word のセキュリティ情報で更新され、PowerPoint の互換機能パックのコンポーネント ファイルは PowerPoint のセキュリティ情報で更新されます。
Microsoft Office のスタンドアロンのプログラムは、これらの脆弱性の影響 をどのように受けますか? Microsoft Office のスタンドアロン プログラムへの影響は、関連の Microsoft Office スイートのコンポーネントと同じ深刻度です。たとえば、Microsoft PowerPoint のスタンドアロンのインストールへの影響は、Microsoft Office スイートに同梱された Microsoft PowerPoint のインストールと同じ深刻度です。
この セキュリティ情報で説明している Microsoft Office コンポーネントは、使用しているシステムにインストールした Microsoft Office スイートの一部ですが、この特定のコンポーネントをインストールすることを選択しませんでした。この場合、この更新プログラムは提供されますか?
はい、このセキュリティ情報で説明しているコンポーネントがシステムにインストールされた Microsoft Office スイートのバージョンと共に配布された場合、そのコンポーネントのインストールの有無にかかわらず、この更新プログラムがシステムに提供されます。影響を受けるシステムのスキャンに使用される検出のロジックは、特定の Microsoft Office スイートに同梱されている全コンポーネントに対して更新プログラムのチェックを行い、システムに更新プログラムを提供するように設計されています。Microsoft Office スイートのバージョンと配布されていてもコンポーネントをインストールしていない場合、そのコンポーネント用の更新プログラムの適用を選択しなかったユーザーに対してシステムのセキュリティ上の危険性が増加することはありません。その一方で、更新プログラムのインストールを選択したユーザーのシステムのセキュリティまたは機能に、悪影響が及ぶことはありません。
影響を受けないバージョンの Microsoft Office に更新プログラムを提供するのは、マイクロソフトの更新のメカニズムに問題があるということですか?
いいえ。更新のメカニズムは正しく機能しています。お使いのシステム上でこの更新プログラムよりも古いバージョンのファイルを検出したため、この更新プログラムを提供します。
このセキュリティ情報で説明しているソフトウェアの旧バージョンを使用しています。どうすればよいですか?
このセキュリティ情報に記載されている影響を受けるソフトウェアのテストを行い、影響を受けるリリースを確認しました。その他のリリースは、サポート ライフサイクルが終了しました。製品のライフサイクルに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web ページを参照してください。
今後、脆弱性の影響を受けないようにするため、旧リリースのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のリリースに移行することを強く推奨します。使用するソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、プロダクト サポート ライフサイクル - 製品一覧を参照してください。これらのソフトウェアのリリースのサービス パックの詳細については、プロダクト サポート ライフサイクル - 製品一覧を参照してください。
以前のソフトウェアに関するカスタム サポートが必要なお客様は、担当営業、またはマイクロソフト アカウント チームの担当者、担当テクニカル アカウント マネージャー (TAM)、またはカスタム サポート オプションのマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。プレミア契約をお持ちでないお客様は、マイクロソフト サポート契約センター (営業時間 9:30-12:00 13:00-19:00 土日祝祭日を除く TEL:0120-17-0196 FAX:03-5388-8253) までお問い合わせください。連絡先の情報は、Microsoft Worldwide Information Web サイトの Contact Information のプルダウン リストから、国を選択し、[Go] ボタンをクリックすると、連絡先の電話番号が表示されます。お問い合わせの際、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当にご連絡ください。詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクル ポリシー FAQ を参照してください。
脆弱性の情報
深刻度および脆弱性識別番号
次の深刻度の評価は、脆弱性の影響が最も深刻な場合を想定しています。深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連して、このセキュリティ情報の公開から 30 日間でこの脆弱性が悪用される可能性に関する情報については、12 月のセキュリティ情報の概要の Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標) を参照してください。
影響を受けるソフトウェア | PowerPoint の安全でないライブラリのロードの脆弱性 - CVE-2011-3396 | OfficeArt の図形の RCE の脆弱性 - CVE-2011-3413 | 総合的な深刻度 |
---|---|---|---|
Microsoft Office スイートおよびコンポーネント | |||
Microsoft PowerPoint 2007 Service Pack 2 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft PowerPoint 2010 (32 ビット版) | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 |
Microsoft PowerPoint 2010 (64 ビット版) | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 |
Microsoft Office for Mac | |||
Microsoft Office 2008 for Mac | 対象外 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
その他のソフトウェア | |||
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 | 対象外 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 2 | 対象外 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
PowerPoint の安全でないライブラリのロードの脆弱性 - CVE-2011-3396
Microsoft PowerPoint が DLL ファイルのロードを処理する方法に、リモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2011-3396 を参照してください。
「PowerPoint の安全でないライブラリのロードの脆弱性」の問題を緩和する要素 - CVE-2011-3396
緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。
- このファイル共有のプロトコルであるサーバー メッセージ ブロック (SMB) は、境界ファイアウォールで無効にされることが良くあります。これにより、この脆弱性に関する攻撃経路の可能性を制限します。
- 攻撃が行われるには、ユーザーが信頼されないリモート ファイル システムの場所または WebDAV 共有を訪問し、PowerPoint ファイル (.ppt ファイルなど) を開くことが、攻撃者にとっての必要条件となります。
「PowerPoint の安全でないライブラリのロードの脆弱性」の回避策 - CVE-2011-3396
回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。
WebDAV およびリモートのネットワーク共有からのライブラリのロードを無効にする
注: お客様がリモート ネットワークまたは WebDAV 共有からライブラリのロードを無効にする回避策のツールの適用については、サポート技術情報 2264107 を参照してください。このツールは、各アプリケーションまたはグローバルなシステム ベースで、安全でないロードを許可しないように構成できます。
アプリケーション ベンダーから通知された影響を受けるお客様はこのツールを使用すると、この問題の悪用からの防御に役立ちます。
注: 自動化された Microsoft Fix it ソリューションを使用してレジストリ キーを適用し、SMB および WebDAV 共有のライブラリのロードを無効にする方法については、サポート技術情報 2264107 を参照してください。この Fix it ソリューションには、回避策のツールをインストールする必要があります。詳細については、サポート技術情報 2264107 を参照してください。この Fix it・ソリューションは、レジストリ キーを適用するだけであるため、有効にするには回避策のツールが必要です。マイクロソフトは、管理者が詳細にサポート技術情報を確認して、この "Microsoft Fix it" ソリューションを展開することを推奨します。
WebClient
サービス
を無効にする
WebClient サービスを無効にすると、WebDAV (Web 分散オーサリングとバージョン管理) クライアント サービスで行われる可能性が最も高いリモート攻撃の方法をブロックし、影響を受けるシステムでこの脆弱性が悪用されることを防ぐのに役立ちます。この回避策を適用した後でも、リモートの攻撃者がこの脆弱性を悪用して、システムに標的のユーザーのコンピューターまたはローカル エリア ネットワーク (LAN) のプログラムを実行させる可能性がありますが、ユーザーにはインターネットの任意のプログラムを表示する前に確認ダイアログが表示されます。
Web Client サービスを無効にするためには、次のステップを行ってください。
- [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] に "Services.msc" と入力し、[OK] をクリックします。
- [WebClient] サービスを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- スタートアップの種類を [無効] に変更します。サービスが実行されている場合、[停止] をクリックします。
- [OK] をクリックし、管理アプリケーションを閉じます。
回避策の影響: WebClient サービスを無効にした場合、Web 分散オーサリングとバージョン管理 (WebDAV) の要求は送信されません。さらに、Web Client サービスに明示的に依存するサービスは開始されず、システム ログにエラー メッセージが記録されます。たとえば、WebDAV 共有はクライアント コンピューターからアクセスできません。
回避策の解除方法:
Web Client サービスを再度無効にするためには、次のステップを行ってください。
- [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] に "Services.msc" と入力し、[OK] をクリックします。
- [WebClient] サービスを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- スタートアップの種類を [自動] に変更します。サービスが実行されていない場合、[スタート] をクリックします。
- [OK] をクリックし、管理アプリケーションを閉じます。
TCP ポート 139 および 445 をファイアウォールでブロックする
これらのポートは、影響を受けるコンポーネントでの接続を開始するために使用されます。ファイアウォールで TCP ポート 139 および 445 をブロックすると、ファイアウォールの背後のコンピューターを、この脆弱性を悪用した攻撃から保護することができます。その他のポートを悪用した攻撃を防ぐため、インターネットからの受信者側が送信を要求していないすべての受信通信をブロックすることを推奨します。ポートの詳細については、TechNet の記事 TCP and UDP Port Assignments (英語情報) を参照してください。
回避策の影響:影響を受けるポートが Windows のいくつかのサービスで使用されています。ポートへの接続をブロックすることにより、さまざまなアプリケーションおよびサービスが機能しなくなる可能性があります。次の一覧は、影響を受ける可能性のあるアプリケーションまたはサービスの一部です。
- SMB (CIFS) を使用するアプリケーション
- メールスロットまたは名前付きパイプ (RPC over SMB) を使用するアプリケーション
- サーバー (ファイルとプリンターの共有)
- グループ ポリシー
- Net Logon
- 分散ファイル システム (DFS)
- ターミナル サーバー ライセンス
- 印刷スプーラー
- コンピューター ブラウザー
- リモート プロシージャー コール ロケーター
- Fax サービス
- インデックス サービス
- パフォーマンス ログと警告
- Systems Management Server
- ライセンス ログ サービス
回避策の解除方法:ファイアウォールで、TCP ポート 139 および 445 のブロックを解除する。ポートの詳細については、TCP and UDP Port Assignments (英語情報) を参照してください。
「PowerPoint の安全でないライブラリのロードの脆弱性」のよく寄せられる質問 - CVE-2011-3396
この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはリモートでコードが実行される脆弱性です。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。
何が原因で起こりますか?
Microsoft PowerPoint が外部ライブラリをロードするために使用するパスを適切に制限しない場合に、この脆弱性が起こります。
この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ログオン ユーザーとして任意のコードを実行する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。ユーザーが管理者ユーザー権限でログオンしている場合、攻撃者が影響を受けるコンピューターを完全に制御する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?
攻撃者は、特別に細工されたダイナミック リンク ライブラリ (DLL) ファイルと同じネットワーク ディレクトリにある正当なファイルをユーザーに開かせることにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。正当なファイルを開いている間に Microsoft PowerPoint が DLL ファイルをロードし、それに含まれている任意のコードを実行しようとする可能性があります。
電子メールの攻撃のシナリオで、攻撃者は正当な添付ファイルをユーザーに送り、ユーザーにその添付ファイルを特別な細工がされた DLL ファイルを含むディレクトリに置き、その正当なファイルを開かせることにより、この脆弱性を悪用する可能性があります。正当なファイルを開いている間に Microsoft PowerPoint が DLL ファイルをロードし、それに含まれている任意のコードを実行しようとする可能性があります。
ネットワーク攻撃のシナリオでは、攻撃者は正当なファイルと特別に細工された DLL ファイルをネットワーク共有、UNC、または WebDAV の場所に置き、ユーザーにそのファイルを開かせようとする可能性があります。
主にどのコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?
この脆弱性は主に、ユーザーが信頼されないネットワークの場所から添付ファイルを開く可能性のあるワークステーションに影響を及ぼします。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーもまた危険にさらされる可能性があります。しかし、最善策では、これを許可しないことを強く推奨しています。
この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?
この更新プログラムは、PowerPoint が外部のライブラリをロードする方法を修正して、脆弱性を解決します。
この脆弱性は、マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ 2269637 と関連していますか? はい。この更新プログラムが解決する脆弱性は、マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ 2269637 で説明している、アプリケーションが外部ライブラリをロードする仕組みに影響する脆弱性の一種です。このセキュリティ更新プログラムはこの種の脆弱性の特定の問題を解決します。
このセキュリティ情報の公開時に、この脆弱性は一般に知られていましたか?
いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、この脆弱性に関する情報を受けました。
このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を 受けていましたか?
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。
OfficeArt の図形の RCE の脆弱性 - CVE-2011-3413
Microsoft PowerPoint が特別に細工された PowerPoint ファイルを処理する方法にリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者は特別に細工した PowerPoint ファイルを作成し、電子メールの添付ファイル、特別に細工した Web サイトまたは侵害された Web サイトでホストさせて、この脆弱性を悪用する可能性があります。
Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性を確認するには、CVE-2011-3413 を参照してください。
「OfficeArt の Shape の図形の脆弱性」の問題を緩和する要素 - CVE-2011-3413
緩和する要素は、既定の状態における設定、一般的な構成または最善策を示し、脆弱性悪用の深刻度が下がる場合があります。お客様の状況で、次の「緩和する要素」が役立つ場合があります。
- この脆弱性が悪用された場合、攻撃者がローカル ユーザーと同じ権限を取得する可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
- Web ベースの攻撃では、この脆弱性の悪用に使用する Web ページが含まれる Web サイトを攻撃者がホストしているケースなどが挙げられます。また、侵害された Web サイトやユーザーによって提供されたコンテンツや広告を容認またはホストする Web サイトに、この脆弱性を悪用するために特別に細工したコンテンツが含まれている場合があります。ただし、いずれの場合も、攻撃者が強制的にユーザーをこのような Web サイトにアクセスさせることはできません。通常、ユーザーに攻撃者の Web サイトに接続させる電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせることにより、ユーザーを攻撃者の Web サイトに訪問させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
- この脆弱性は、電子メールを介して、自動的に悪用されることはありません。電子メール メッセージで送信された添付ファイルを開かない限り、攻撃は実行されません。
「OfficeArt の図形の RCE の脆弱性」の回避策 - CVE-2011-3413
回避策は、根本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用するまでの間、既知の攻撃方法の阻止に役立つ設定または構成の変更を示します。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーを使用して、未知または信頼されないソースおよび場所から Office 2003 以前のドキュメントが開かれるのをブロックする
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーは、特定のファイル形式の種類が Microsoft Word、Microsoft Excel および Microsoft PowerPoint で開かれるのをブロックするために使用できます。
Microsoft Office 2007
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル ブロックのポリシーを設定するために使用できます。レジストリ スクリプトの使用法の詳細については、サポート技術情報 310516 を参照してください。
注: Microsoft Office 2007 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2007 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。
Microsoft Office ソフトウェア | レジストリ スクリプト |
Microsoft PowerPoint 2007 | Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock] "BinaryFiles"=dword:00000001 |
回避策の解除方法:
Microsoft Office 2007 では、次のレジストリ スクリプトを使用して、ファイル ブロック ポリシーの設定に使用した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア | レジストリ スクリプト |
Microsoft PowerPoint 2007 | Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock] "BinaryFiles"=dword:00000000 |
- 未知の、または信頼されないソースからのファイルを開くとき、Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) を使用する
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) は、Word、Excel および PowerPoint のバイナリ フォーマット ファイルをさらに安全な方法で開くことにより、Office 2003 のインストールの保護に役立ちます。
MOICE をインストールするためには、Office 2003 または Office 2007 がインストールされている必要があります。
また、MOICE をインストールするためには Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックもインストールされている必要があります。この互換機能パックはマイクロソフト ダウンロード センターから無償でダウンロードできます。
MOICE にはすべての Office プログラムに推奨されているすべての更新プログラムが必要です。Microsoft Update ですべての推奨される更新プログラムをインストールしてください。
MOICE を有効にする
注: 自動化された Microsoft Fix it ソリューションを使用してこの回避策を有効または無効にする方法については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
手動で MOICE を有効にするには、次の一覧で指定されているようにコマンドを実行します。コマンドを実行することにより、Office アプリケーションが MOICE と関連します。
MOICE を有効にして、登録ハンドラーにするコマンド |
Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。 ASSOC .doc=oice.word.document |
Excel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。 ASSOC .XLS=oice.excel.sheet ASSOC .XLT=oice.excel.template ASSOC .XLA=oice.excel.addin |
PowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。 ASSOC .PPT=oice.powerpoint.show ASSOC .POT=oice.powerpoint.template ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow |
注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
MOICE の詳細については、サポート技術情報 935865 を参照してください。
回避策の影響: MOICE により 2007 Microsoft Office System Open XML 形式に変換される Office 2003 および Office 2003 以前の形式の文書は、マクロ機能を保持しなくなります。さらに、パスワードが含まれるドキュメント、またはデジタル著作権管理 (DRM) で保護されているドキュメントは変換できません。
回避策の解除方法: 次の表に指定されているようにコマンドを実行して MOICE を無効にしてください。
登録ハンドラーとして MOICE を無効にするコマンド |
Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。 ASSOC .doc=Word.Document.8 |
Excel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。 ASSOC .xls=Excel.Sheet.8 ASSOC .xlt=Excel.Template ASSOC .xla=Excel.Addin |
PowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。 ASSOC .ppt=PowerPoint.Show.8 ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow ASSOC .pps=PowerPoint.SlideShow.8 |
注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
「OfficeArt の図形の RCE の脆弱性」のよく寄せられる質問 - CVE-2011-3413
この脆弱性により、どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはリモートでコードが実行される脆弱性です。攻撃者がこの脆弱性の悪用に成功した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。
何が原因で起こりますか?
PowerPoint が、特別に細工された PowerPoint ファイルの無効なレコードを読み取る際に、エラーが起き、攻撃者により任意のコードが実行されるような方法で、メモリが破損される可能性があります。
この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、現在ログオン中のユーザーのコンテキストで影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。攻撃者は、その後、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除などを行ったり、完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成したりする可能性があります。コンピューターでのユーザー権限が低い設定のアカウントを持つユーザーは、管理者特権で実行しているユーザーよりもこの脆弱性による影響が少ないと考えられます。
攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft PowerPoint の影響を受けるバージョンで、特別に細工された PowerPoint ファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。
Web ベースの攻撃のシナリオでは、この脆弱性の悪用を意図した PowerPoint ファイルが Web サイトに含まれる可能性があります。攻撃者は、ユーザーを Web サイトに強制的に訪問させることはできません。その代わりに、ユーザーに攻撃者の Web サイトに接続させる電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、ユーザーが攻撃者の Web サイトに訪問し、特別に細工した PowerPoint ファイルを表示させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
電子メールでの攻撃のシナリオでは、攻撃者は特別に細工した PowerPoint ファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導して、この脆弱性を悪用する可能性があります。
主にどのコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?
ワークステーションやターミナル サーバーなどの Microsoft PowerPoint を使用しているコンピューターが主にこの脆弱性による危険にさらされます。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーが影響を受ける可能性が高くなります。しかし、最善策では、これを許可しないことを強く推奨しています。
この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?
この更新プログラムは、PowerPoint のファイルを表示する際に、PowerPoint が OfficeArt レコードを検証する方法を変更します。
このセキュリティ情報の公開時に、この脆弱性は一般に知られていましたか?
いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開を通して、この脆弱性に関する情報を受けました。
このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を 受けていましたか?
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。
更新プログラムに関する情報
検出および展開ツールとガイダンス
セキュリティ セントラル
組織のサーバー、デスクトップ、モバイル コンピューターに適用する必要があるソフトウェアおよびセキュリティ更新プログラムを管理してください。詳細については、TechNet 更新プログラム管理センターを参照してください。Microsoft TechNet セキュリティ センターでは、マイクロソフト製品に関するセキュリティ情報を提供しています。
セキュリティ更新プログラムは、Microsoft Update および Windows Update から入手できます。セキュリティ更新プログラムは、Microsoft ダウンロード センターからもダウンロードできます。「セキュリティ更新プログラム」のキーワード探索で容易に見つけられます。
Microsoft Office for Mac をご利用のお客様は、Microsoft AutoUpdate for Mac を使用して、ご利用中のマイクロソフトのソフトウェアを最新に保つことができます。Microsoft AutoUpdate for Mac のご利用の詳細については、「更新プログラムを自動的にチェックする」を参照してください。
さらに、セキュリティ更新プログラムは、Microsoft Update カタログからダウンロードできます。Microsoft Update カタログは、セキュリティ更新プログラム、ドライバーおよび Service Pack などが含まれるコンテンツを検索するカタログで、Windows Update および Microsoft Update でご利用になれます。セキュリティ情報番号 (たとえば「MS07-036」など) を使用して検索することで、バスケットに適用可能な更新プログラムをすべて追加でき (異なる言語の更新プログラムを含む)、選択しているフォルダーにダウンロードできます。「Microsoft Update カタログ」の詳細については、Microsoft Update Catalog FAQ (英語情報) を参照してください。
検出および展開のガイダンス
マイクロソフトは、セキュリティ更新プログラムの検出および展開に関して、ガイダンスを提供しています。このガイダンスには、IT プロフェッショナルがセキュリティ更新プログラムの検出および展開のための多様なツールの使用方法を理解するのに役立つ推奨策および情報が含まれています。詳細については、サポート技術情報 961747 を参照してください。
Microsoft Baseline Security Analyzer
Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) を使用して、管理者はローカルおよびリモートで一般的に誤った構成のセキュリティ更新プログラムと不足しているセキュリティ更新プログラムをスキャンできます。MBSA の詳細については、Microsoft Baseline Security Analyzer を参照してください。
次の表にこのセキュリティ更新プログラムについての MBSA の検出の概要を記載します。
ソフトウェア | MBSA |
---|---|
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 | 可 |
Microsoft Office 2010 (32 ビット版) | 可 |
Microsoft Office 2010 (64 ビット版) | 可 |
Microsoft Office 2008 for Mac | 不可 |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 | 可 |
Microsoft PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 2 | 可 |
注: MBSA、Microsoft Update および Windows Server Update Services でサポートされていないレガシ製品をご使用のお客様は、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) をご覧のうえ、レガシ製品のサポート セクションのレガシ ツールで包括的にセキュリティ更新プログラムを検出する方法をご参照ください。
Windows Server Update Services
Microsoft Windows Server Update Services (WSUS) により、情報技術の管理者は最新のマイクロソフト製品の更新プログラムを Windows オペレーティング システムを実行しているコンピューターに適用できます。Windows Server Update Services を使用して、セキュリティ更新プログラムを展開する方法の詳細については、TechNet の記事 Windows Server Update Services (WSUS) を参照してください。
Systems Management Server
次の表は、このセキュリティ更新プログラムに関する SMS の検出および展開についての概要です。
ソフトウェア | SMS 2003 with ITMU | Configuration Manager 2007 |
---|---|---|
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 | 可 | 可 |
Microsoft Office 2010 (32 ビット版) | 可 | 可 |
Microsoft Office 2010 (64 ビット版) | 可 | 可 |
Microsoft Office 2008 for Mac | 不可 | 不可 |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 | 可 | 可 |
Microsoft PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 2 | 可 | 可 |
注: マイクロソフトは 2011 年 4 月 12 日付で SMS 2.0 のサポートを終了しました。また SMS 2003 についても、マイクロソフトは 2011 年 4 月 12 日付で Security Update Inventory Tool (SUIT) のサポートを終了しました。マイクロソフトはお客様に System Center Configuration Manager 2007 にアップグレードすることを推奨します。また、SMS 2003 Service Pack 3 を引き続きご使用のお客様は、Microsoft 更新プログラム用 SMS 2003 インベントリ ツール (ITMU) の使用もご検討ください。
SMS 2003 では、SMS 2003 Inventory Tool for Microsoft Updates (ITMU) を SMS で使用すると、Microsoft Update によって提供され Windows Server Update Service によってサポートされるセキュリティ更新プログラムを検出できます。SMS 2003 ITMU の詳細については、Microsoft 更新プログラム用 SMS 2003 インベントリ ツールを参照してください。SMS のスキャンニング ツールの詳細については、SMS 2003 Software Update Scanning Tools を参照してください。Systems Management Server 2003 ダウンロードも参照してください。
System Center Configuration Manager 2007 は WSUS 3.0 を使用して更新プログラムを検出します。Configuration Manager 2007 Software Update Management の詳細については、System Center Configuration Manager 2007 を参照してください。
SMS の詳細については、SMS Web サイトを参照してください。
詳細については、サポート技術情報 910723 を参照してください。「毎月リリースされる検出と展開の手引きの一覧」
注: Office XP または Office 2003 を適用するために管理者用インストール ポイント (AIP) を使用した場合、元のベースラインから AIP を更新している場合、SMS を使用して更新プログラムを適用できない可能性があります。詳細については、このセクションの「Office の管理者用インストール ポイント」の欄を参照してください。
Office の管理者用インストール ポイント
アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。
- Microsoft Office XP のサポートされるバージョンについては、Creating an Administrative Installation Point (英語情報) を参照してください。更新された管理者用インストール ポイントから Office XP の元のベースライン ソースにクライアント コンピューターのソースを変更する方法の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 922665 を参照してください。
注: 更新された管理用イメージからソフトウェアの更新プログラムを中央管理する場合、詳細については Updating Office XP Clients from a Patched Administrative Image (英語情報) を参照してください。 - Microsoft Office 2003 のサポートされるバージョンについては、Creating an Administrative Installation Point (英語情報) を参照してください。更新された管理者用インストール ポイントから Office 2003 の元のベースライン ソースまたは Service Pack 3 (SP3) にクライアント コンピューターのソースを変更する方法の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 902349 を参照してください。
注: 更新された管理用イメージからソフトウェアの更新プログラムを中央管理する場合、詳細については Distributing Office 2003 Product Updates (英語情報) を参照してください。 - サポートされているバージョンの Microsoft Office についてネットワーク インストール ポイントを作成する場合は、詳細について「Office 2010 のネットワーク インストール ポイントを作成する」を参照してください。
注: セキュリティ更新プログラムを中央で管理する場合は、Windows Server Update Services を使用してください。Microsoft Office のセキュリティ更新プログラムを適用する方法については、Windows Server Update Services Web サイトを参照してください。
Update Compatibility Evaluator および Application Compatibility Toolkit
更新プログラムはアプリケーションを実行させるために、たびたび同じファイルやレジストリ構成に書き込みをすることがあります。これにより、非互換性が起こったり、セキュリティ更新プログラムの適用時間が長くなったりする可能性があります。Application Compatibility Toolkit (英語情報) に含まれている Update Compatibility Evaluator (英語情報) コンポーネントでインストールされているアプリケーションに対し、Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化することができます。
Application Compatibility Toolkit (ACT) には、お客様の環境に Microsoft Windows Vista、Windows Update、Microsoft Security Update または Windows Internet Explorer の新しいバージョンを適用する前に、アプリケーションの互換性問題を評価し、緩和するために必要なツールやドキュメントが含まれています。
セキュリティ更新プログラムの展開
影響を受けるソフトウェア
影響を受けるソフトウェア用の特定のセキュリティ更新プログラムについては、該当リンクの情報を参照してください。
Microsoft PowerPoint 2007 (すべてのエディション) および Microsoft PowerPoint Viewer 2007 (すべてのエディション)
参照表
次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」を参照してください。
この修正を含む予定のサービス パック | この問題に対する更新プログラムは今後リリースされるサービス パックまたは更新プログラムのロールアップに含まれる予定です。 |
適用 | |
ユーザーの操作なしでインストールする | PowerPoint 2007 Service Pack 2: powerpoint2007-kb2596764-fullfile-x86-glb.exe /passive |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックの Service Pack 2: pptconv2007-kb2596843-fullfile-x86-glb.exe /passive |
|
PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 2: pptview2007-kb2596912-fullfile-x86-glb. exe /passive |
|
再起動しないでインストールする | PowerPoint 2007 Service Pack 2: powerpoint2007-kb2596764-fullfile-x86-glb.exe /norestart |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックの Service Pack 2: pptconv2007-kb2596843-fullfile-x86-glb.exe /norestart |
|
PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 2: pptview2007-kb2596912-fullfile-x86-glb. exe /norestart |
|
ログ ファイル | 対象外 |
詳細情報 | 検出および適用の詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および適用のツールとガイダンス」を参照してください。 |
再起動の必要性 | |
再起動の必要性: | この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。 再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用します。 |
ファイルに関する情報: | PowerPoint 2007 Service Pack 2: サポート技術情報 2596764 を参照してください。 |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックの Service Pack 2: サポート技術情報 2596843 を参照してください。 |
|
PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 2: サポート技術情報 2596912 を参照してください。 |
|
レジストリ キーの確認 | 対象外 |
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
この更新プログラムは「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションにある、適切なダウンロード リンクからインストールすることができます。アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントの詳細については、「検出および適用のツールおよびガイダンス」のサブセクション「Office 管理者インストール ポイント」を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは、コンピューターに Windows インストーラー 3.1 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。
Windows Installer の 3.1 バージョンまたはそれ以降のバージョンをインストールするには、次の Web サイトをご覧ください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable
- Windows Server 2003、Windows XP、および Microsoft Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable
このセキュリティ情報で使用されている用語 ("修正プログラム" など) については、マイクロソフト サポート技術情報 824684 を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
サポートされているセキュリティ更新プログラムのインストール スイッチ
スイッチ | 説明 |
---|---|
/? または /help | 使用ダイアログを表示します。 |
/passive | 無人モードを指定します。ユーザーの操作を必要としません。ユーザーには基本的な進行ダイアログが表示されますがキャンセルはできません。 |
/quiet | Quiet モードを指定します。パッケージ処理の状況を表示しません。 |
/norestart | 更新プログラムが再起動を必要とする場合、再起動しません。 |
/forcerestart | 再起動の必要性の有無にかかわらず、更新プログラムの適用後にコンピューターを自動的に再起動します。 |
/extract | インストールせずに、ファイルを解凍します。ターゲット フォルダーについてメッセージが表示されます。 |
/extract:<完全なパス> | 作成者が定義したインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します。 |
/lang:<LCID> | 更新プログラムのパッケージが特定の言語をサポートしている場合、その言語の使用を強制します。 |
/log:<ログ ファイル> | 更新プログラムのインストール中、Vnox とインストーラーの両方によるログの記録を有効にします。 |
注 : これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、以前のバージョンのセットアップ プログラムが使用しているセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、マイクロソフト サポート技術情報 262841 をご覧ください。
更新プログラムの削除
この更新プログラムを削除するためには、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用してください。
注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに 2007 Microsoft Office の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、[コントロール パネル] の [アプリケーションの追加と削除] から更新プログラムをアンインストールするオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 903771 を参照してください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
- Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムが適用されていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールが使用できます。詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。
- ファイル バージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのエディションがあるため、次のステップは使用中のシステムにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧いただきステップを完了してください。
- [スタート] をクリックし、[検索の開始] ボックスに更新ファイル名を入力します。
- [プログラム] の下にファイルが表示されたら、ファイル名を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブで、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表とファイルのサイズを比較します。
注: オペレーティング システムのエディション、またはシステムにインストールしたプログラムのエディションにより、ファイル情報に記載されているファイルのいずれかがインストールされない場合もあります。 - [詳細] タブをクリックし、ファイル バージョンや変更された日付などの情報を、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表と比較することもできます。
注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。その他のファイルの属性とファイル情報の表の情報を比較することは、更新プログラムの適用を確認する方法としてサポートされていません。また、インストール中にファイル名が変更される場合があります。ファイルまたはバージョン情報が存在しない場合、その他の利用可能な方法のひとつを使用して、更新プログラムのインストールを確認してください。 - 最後に、[以前のバージョン] タブをクリックし、ファイルの新しいまたは更新されたバージョンについて、ファイルの以前のバージョンをファイル情報と比較することもできます。
Microsoft PowerPoint 2010 (すべてのエディション)
参照表
次の表では、このソフトウェア用のセキュリティ更新プログラムの情報を記載しています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」を参照してください。
この修正を含む予定のサービス パック | この問題に対する更新プログラムは今後リリースされるサービス パックまたは更新プログラムのロールアップに含まれる予定です。 |
適用 | |
ユーザーの操作なしでインストールする | Microsoft PowerPoint 2010 (32 ビット版): powerpoint2010-kb2553185-fullfile-x86-glb.exe /passive |
Microsoft PowerPoint 2010 (64 ビット版): powerpoint2010-kb2553185-fullfile-x64-glb.exe /passive |
|
再起動しないでインストールする | Microsoft PowerPoint 2010 (32 ビット版): powerpoint2010-kb2553185-fullfile-x86-glb.exe /norestart |
Microsoft PowerPoint 2010 (64 ビット版): powerpoint2010-kb2553185-fullfile-x64-glb.exe /norestart |
|
ログ ファイル | 対象外 |
詳細情報 | 検出および適用の詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および適用のツールとガイダンス」を参照してください。 |
再起動の必要性 | |
再起動の必要性: | この更新プログラムは、システムの再起動が必要ない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムは再起動が必要です。この動作が起きた場合、再起動のメッセージが表示されます。 再起動が必要になる可能性を低減するために、このセキュリティ更新プログラムのインストール前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 887012 を参照してください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用します。 |
ファイルに関する情報: | サポート技術情報 2553185 を参照してください。 |
レジストリ キーの確認 | 対象外 |
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
この更新プログラムは「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションにある、適切なダウンロード リンクからインストールすることができます。アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントの詳細については、「検出および適用のツールおよびガイダンス」のサブセクション「Office 管理者インストール ポイント」を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは、コンピューターに Windows インストーラー 3.1 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。
Windows Installer の 3.1 バージョンまたはそれ以降のバージョンをインストールするには、次の Web サイトをご覧ください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable
- Windows Server 2003、Windows XP、および Microsoft Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable
このセキュリティ情報で使用されている用語 ("修正プログラム" など) については、マイクロソフト サポート技術情報 824684 を参照してください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
サポートされているセキュリティ更新プログラムのインストール スイッチ
スイッチ | 説明 |
---|---|
/? または /help | 使用ダイアログを表示します。 |
/passive | 無人モードを指定します。ユーザーの操作を必要としません。ユーザーには基本的な進行ダイアログが表示されますがキャンセルはできません。 |
/quiet | Quiet モードを指定します。パッケージ処理の状況を表示しません。 |
/norestart | 更新プログラムが再起動を必要とする場合、再起動しません。 |
/forcerestart | 再起動の必要性の有無にかかわらず、更新プログラムの適用後にコンピューターを自動的に再起動します。 |
/extract | インストールせずに、ファイルを解凍します。ターゲット フォルダーについてメッセージが表示されます。 |
/extract:<完全なパス> | 作成者が定義したインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します。 |
/lang:<LCID> | 更新プログラムのパッケージが特定の言語をサポートしている場合、その言語の使用を強制します。 |
/log:<ログ ファイル> | 更新プログラムのインストール中、Vnox とインストーラーの両方によるログの記録を有効にします。 |
注 : これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、以前のバージョンのセットアップ プログラムが使用しているセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、マイクロソフト サポート技術情報 262841 をご覧ください。
更新プログラムの削除
この更新プログラムを削除するためには、[コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用してください。
注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに 2007 Microsoft Office の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、[コントロール パネル] の [アプリケーションの追加と削除] から更新プログラムをアンインストールするオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報 903771 を参照してください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
- Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムが適用されていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールが使用できます。詳細については、このセキュリティ情報の前半の「検出および展開ツールとガイダンス」を参照してください。
- ファイル バージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのエディションがあるため、次のステップは使用中のシステムにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧いただきステップを完了してください。
- [スタート] をクリックし、[検索の開始] ボックスに更新ファイル名を入力します。
- [プログラム] の下にファイルが表示されたら、ファイル名を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブで、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表とファイルのサイズを比較します。
注: オペレーティング システムのエディション、またはシステムにインストールしたプログラムのエディションにより、ファイル情報に記載されているファイルのいずれかがインストールされない場合もあります。 - [詳細] タブをクリックし、ファイル バージョンや変更された日付などの情報を、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表と比較することもできます。
注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。その他のファイルの属性とファイル情報の表の情報を比較することは、更新プログラムの適用を確認する方法としてサポートされていません。また、インストール中にファイル名が変更される場合があります。ファイルまたはバージョン情報が存在しない場合、その他の利用可能な方法のひとつを使用して、更新プログラムのインストールを確認してください。 - 最後に、[以前のバージョン] タブをクリックし、ファイルの新しいまたは更新されたバージョンについて、ファイルの以前のバージョンをファイル情報と比較することもできます。
Office 2008 for Mac
展開に関する情報
必要条件
- Intel、PowerPC G5 または PowerPC G4 (500 MHz またはそれよりも高速のバージョン) プロセッサの Mac OS X バージョン 10.4.9 またはそれ以降のバージョン
- このセキュリティ更新プログラムをインストールするには、Mac OS X のユーザー アカウントは管理者特権を所有している必要があります。
更新プログラムのインストール
マイクロソフト ダウンロード センターから Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.2 用の更新プログラムの適切な言語バージョンをダウンロードし、インストールします。
- ウイルス対策アプリケーション、すべての Microsoft Office アプリケーション、Microsoft Messenger for Mac および Office Notifications などのすべての実行されているアプリケーションを終了します。この理由は、これらのアプリケーションがインストールを干渉する可能性があるためです。
- デスクトップの Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.2 Update ボリュームを開きます。このステップは自動で実行される場合もあります。
- 更新プロセスをスタートさせるためには、Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.2 Update ボリュームのウィンドウで、Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.2 Update アプリケーションをダブルクリックし、画面に表示される指示に従います。
- インストールが正常に終了すると、ハード ディスクから更新プログラムのインストーラーを削除することができます。インストールが正常に終了したことを確認するためには、「更新プログラムが正しくインストールされたかどうか確認する方法」のセクションをご覧ください。更新プログラムのインストーラーを削除するためには、まず Microsoft Office 2008 for Mac 12.3.2 Update ボリュームを [ゴミ箱] にドラッグし、次にダウンロードしたファイルを [ゴミ箱] にドラッグします。
更新プログラムが正しくインストールされたかどうか確認する方法:
影響を受けるシステム上に、セキュリティ更新プログラムがインストールされたかどうか確認するには、以下のステップに従ってください。
- Finder でアプリケーション フォルダーに移動します (Microsoft Office 2008:Office)。
- ファイル [Microsoft Component Plugin] を選択します。
- [ファイル] メニューで [情報を見る] または [情報を表示] をクリックします。
バージョン番号が 12.3.2 であれば、この更新プログラムは正常にインストールされています。
再起動の必要性
なし
更新プログラムの削除
このセキュリティ更新プログラムはアンインストールすることができません。
追加情報
この更新プログラムのダウンロードまたは使用における技術的な質問や問題については、Microsoft Office:mac サポートで、利用可能なサポート オプションを参照してください。
関連情報
謝辞
この問題を連絡し、顧客の保護に協力してくださった下記の方に対し、マイクロソフトは深い謝意を表します。
- 「PowerPoint の安全でないライブラリのロードの脆弱性 (CVE-2011-3396)」を報告してくださった iSIGHT Partners Labs の Greg MacManus 氏
- TippingPoint の Zero Day Initiative に協力して、「OfficeArt の図形の RCE の脆弱性 (CVE-2011-3413)」を報告してくださった匿名のリサーチャー
Microsoft Active Protections Program (MAPP)
お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。このような保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報については、Microsoft Active Protections Program (MAPP) パートナーに記載されている各社の Web サイトを参照してください。
サポート
- セキュリティ関連、およびセキュリティ更新プログラムに関するご質問や、ご不明な点などがありましたら、マイクロソフト セキュリティ情報センターまでご連絡ください。マイクロソフトでは、お問い合わせの内容が弊社製品の不具合が原因である場合、無償でサポートをご提供いたします。利用可能なサポート オプションの詳細については、マイクロソフト サポート オンラインを参照してください。
- その他、製品に関するご質問は、マイクロソフト プロダクト サポートまでご連絡ください。マイクロソフトでは、お問い合わせの内容が弊社製品の不具合が原因である場合、無償またはインシデントの未消費にてサポートをご提供いたします。マイクロソフト プロダクト サポートへの連絡方法については、こちらを参照してください。
免責
この文書に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。
更新履歴
- V1.0 (2011/12/14):このセキュリティ情報ページを公開しました。
- V1.1 (2011/12/26):このセキュリティ情報ページを更新し、「このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問 (FAQ)」に、この更新プログラムが PowerPoint 2010 Service Pack 1 を実行しているお客様に提供される理由を説明する項目を追加しました。
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