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SharePoint Server でバリエーションを計画する

適用対象:yes-img-13 2013yes-img-162016 yes-img-192019 yes-img-seSubscription Edition yes-img-sopSharePoint in Microsoft 365

Microsoft 365 の SharePoint Server と SharePoint のバリエーション機能を使用すると、ソース バリエーション サイトから各ターゲット バリエーション サイトにコンテンツを同期することで、異なるサイト上の特定の対象ユーザーがコンテンツを利用できるようになります。 ターゲット バリエーション サイトのコンテンツは、発行する前に他の言語に翻訳できます。 バリエーションは、発行サイト テンプレートのいずれかを使用して作成されたサイト上、または SharePoint Server 発行インフラストラクチャ機能がアクティブ化されたサイト上でのみ使用できます。

この記事では、サイト コレクションの発行でバリエーションを使用する際に検討する必要のある重要項目についての情報を紹介し、SharePoint Server でバリエーションを使用するソリューションを計画する際に必要なタスクについて説明します。 この記事では、バリエーションの概要、バリエーションの使用方法、バリエーション ラベルおよび階層の作成方法については説明しません。 バリエーションの詳細については、「SharePoint Server でのバリエーションの概要」をご覧ください。

バリエーションの計画について

この記事で説明する計画プロセスは、SharePoint Server ソリューションでバリエーションの使用を計画する際に考慮する必要のある重要項目の説明から始めます。 この記事の残りの部分では、SharePoint Server でバリエーションの使用を計画する際に必要な手順について説明します。 これらの手順は次のとおりです。

  • 必要なバリエーションを決定し、バリエーションのルート サイトを選択します。

  • ソース バリエーション サイトを指定し、ターゲット バリエーション サイトを計画します。

  • ターゲット バリエーション サイトでサイト、リスト、ページをどのように作成するかを決定します。

  • バリエーションのタイマー ジョブのスケジュール方法を計画します。

この情報は、バリエーション計画ワークシート に記録できます。

バリエーションの使用を計画する際に考慮する重要事項

SharePoint Server ソリューションでバリエーションの使用を計画する前に、バリエーションと他の SharePoint Server 機能との相互作用について知っておく必要があります。 このセクションでは、SharePoint Server ソリューションでバリエーションの使用を計画する際に考慮する重要事項について説明します。

コンテンツの承認

コンテンツの承認は、承認者のアクセス許可を持つサイト メンバーがコンテンツの公開を制御する方法です。 コンテンツの承認では、メジャー バージョンは読み取りアクセス許可を持つユーザーが表示できるため、新しいメジャー バージョンが承認されると、コンテンツは公開されたと見なされます。 バリエーション サイトのコンテンツの承認には、ソースおよびターゲット バリエーション サイトの Pages ライブラリでメジャー バージョン管理とマイナー バージョン管理が必要です。 コンテンツの承認の詳細については、「 コンテンツの承認とスケジュールの計画 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

コンテンツの承認には、バリエーションの計画時に考慮する必要のある独時の要因があります。

  • ソース バリエーション サイトで承認を受けるためにページが送信されると、電子メール メッセージが生成され、以下の列に格納された値を使用して以下の順にページの連絡先に送信されます。

    • 連絡先

    • [ 連絡先の電子メール アドレス]

    • Modified By

      注:

      [ 連絡先] フィールドから順に、通知を送信できる連絡先情報か各フィールドがチェックされます。 最初のフィールドが空の場合、連絡先情報が見つかるまで次のフィールドがチェックされます。

      ページは、発行の承認を受けるとターゲット バリエーション サイトに同期できるようになります。 コンテンツが手動または自動でバリエーション サイトに同期されるようにバリエーションの設定を行うことができます。

  • ターゲット バリエーション サイトでは、ソース バリエーション サイトから同期されたページには常にマイナー バージョン番号が割り当てられます。 ターゲット サイトに初めて同期されるページには、バージョン 0.1 が割り当てられます。 ページがターゲット バリエーション サイトに既に存在する場合は、同期されたページに次に使用可能なマイナー バージョン番号が割り当てられます。 たとえば、ターゲット バリエーション サイトにバージョン 2.1 のページがあり、このページの新しいバリエーションがターゲット サイトに同期された場合、このページはバージョン 2.2 になります。

  • ソース バリエーション サイトにページが発行された場合、 ページがターゲット バリエーション サイトに同期されたときに、[ 承認] ステータスが [ 下書き] に設定されます。 ターゲット バリエーション サイトのページ ライブラリで [ コンテンツの承認] および [ ドキュメントのバージョン履歴] が有効になっている場合、閲覧者がページを利用できるようになるには、各ターゲット バリエーション サイトでページが承認される必要があります。

注:

ソース バリエーション サイトで発生したコンテンツに加えられた変更は、ターゲット バリエーション サイトのコンテンツに加えられた変更よりも優先される場合があります。 たとえば、ソース バリエーション サイトが 1 つの言語で、ターゲット バリエーション サイトが別の言語にある場合、次のような状況が発生する可能性があります。エディターがターゲット バリエーション サイトのローカライズされたページを変更し、新しいマイナー バージョン 1.1 を割り当てます。 その後、ソース バリエーション サイトのライターが同じページに異なる変更を加え、ターゲット バリエーション サイトにバージョン 1.2 と同期します。 これは、ページに対するバージョン 1.1 の変更よりも優先されます。 この例では、ターゲット バリエーション サイトのエディターは、以前のバージョンのページを バージョン履歴から復元するか、新しいバージョンを受け入れるか、[ 変更の表示 ] ボタンを使用して現在のバージョンと以前のバージョンのページの違いを表示し、新しいバージョンと以前のバージョンを新しいバージョンに手動でマージする必要があります。 バージョン管理の詳細については、「 SharePoint 2013 でのドキュメントのバージョン管理、コンテンツの承認、チェックアウト コントロールの計画」を参照してください。

サイト バリエーションを使用する場合には、サイト ナビゲーション エクスペリエンスを慎重に計画する必要があります。 SharePoint Server では、現在のサイトのピア サイトへのサイト ナビゲーション リンクが自動的に生成され、Web ページの [グローバル ナビゲーション] メニューおよび [現在のナビゲーション] メニューに表示されます。 現在のサイトのピアが同じサイトのバリエーションであるバリエーション サイトでは、このようにして他のサイトに移動する機能をサイトのユーザーに提供したくない場合もあります。 [ ナビゲーションの設定] ページを使用して、ピア サイトが表示されないように [グローバル ナビゲーション] メニューおよび [現在のナビゲーション] メニューの設定を変更できます。

注:

ソース バリエーション サイトでのサイト ナビゲーションへの変更は、ターゲット バリエーション サイトには同期されません。 ターゲット バリエーション サイトのサイト ナビゲーションをソース バリエーション サイトのサイト ナビゲーションと一致させるには、ターゲット バリエーション サイトでサイト ナビゲーションを手動で変更する必要があります。

サイト ナビゲーションの詳細については、「SharePoint Server のサイト ナビゲーションの概要」を参照してください。

コンテンツの展開

コンテンツの展開では、展開元のサイト コレクションから展開先のサイト コレクションへコンテンツをコピーします。

バリエーション階層作成ジョブの定義の実行中は、ソース バリエーション サイトを含むコンテンツ展開ジョブを無効にすることをお勧めします。 バリエーション階層作成ジョブの定義のタイマー ジョブも実行している間にコンテンツ展開を実行した場合、部分的にのみ作成されたターゲット バリエーション サイトが展開先サーバーのターゲット バリエーション サイトに同期される場合があります。

コンテンツの展開計画の詳細については、「コンテンツ展開を計画する (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

クロスサイト発行

ソース バリエーション サイトからターゲット バリエーション サイトにコンテンツを同期するバリエーション機能とは異なり、クロスサイト発行機能は検索インデックスを使用して、他のサイト上のコンテンツの表示だけを行います。 検索サービスによりインデックス付けされたカタログとしてリストまたはライブラリを共有し、クエリ結果のコンテンツを他のページの Web パーツおよび他のサイト コレクションに表示できます。

バリエーション機能は、1 つのサイト コレクション内でのコンテンツの同期に制限されます。 ただし、リストやライブラリをカタログとしてバリエーション サイトで共有できます。 その後、バリエーション ラベルを示す任意の数のサイト コレクションを作成し、これらのサイト コレクションにコンテンツを表示できます。 これにより、さまざまなバリエーション ラベルに対し、さまざまな国コードのトップレベル ドメインを持つことができるようになります。 たとえば、contoso.co.uk や contoso.mx などを持つことができます。

注:

クロスサイト発行は SharePoint Serverでのみ使用できます。

クロスサイト発行の詳細については、「SharePoint Server でクロスサイト発行を計画する」を参照してください。

多言語クロスサイト発行サイトでバリエーションを使用する場合のサイト アーキテクチャの計画方法について詳しくは、「SharePoint Server で多言語クロスサイト発行サイトのバリエーションを計画する」を参照してください。

Web パーツ

Web パーツは、SharePoint Server に基づいたページの文書パーツの 1 つです。 ほとんどの Web パーツは、テキスト、HTML、イメージなどの特定の種類のデータを表示するように設計されています。 SharePoint Server には既定の Web パーツのセットが含まれてますが、カスタム Web パーツの開発やインポートもできます。

Web パーツは、バリエーション サイトのページと同期します。 [ 対象ページの Web パーツの更新] が有効な場合、Web パーツを含むページがターゲット バリエーション サイトと同期すると、その Web パーツはターゲット バリエーション サイト上でのみ更新されます。 Web パーツがさまざまなターゲット バリエーション サイトの複数のターゲット ページに表示される場合には、ソース バリエーション サイトのページがターゲット バリエーション サイトと同期する際に、Web パーツのすべてのインスタンスが更新されます。 たとえば、ページにメディアの Web パーツが含まれ、その Web パーツがバリエーション階層外のサイトに格納されたビデオ A を指定するように構成されている場合、ページがソース バリエーション サイトで発行される際に、そのページはすべてのターゲット バリエーション サイトと同期します。 ターゲット バリエーション サイトのページでは、メディアの Web パーツにビデオ A が表示されます。 ソース バリエーション サイトのページが更新され、メディアの Web パーツがビデオ B を指定するように変更された場合、ターゲット バリエーション サイトのページは、ソース バリエーション サイトのページが発行されてターゲット バリエーション サイトと同期するまで、ビデオ A を指定し続けます。 また、ターゲット バリエーション サイトの閲覧者にバリエーション階層外に保存されたビデオ ファイルを見る権限がない場合、ビデオを見ることはできません。 このような意図しない Web パーツの動作を防ぐため、Web パーツの更新がターゲット バリエーション サイトと同期しないようにバリエーションを設定できます。

多言語サイト

SharePoint Server には、さまざまな地域のユーザーや異なる言語を話すユーザーをサポートするための機能がいくつか用意されてます。 これらの機能を使用して、さまざまな言語の Web サイトを作成し、サイトが作成された言語以外の言語でサイトのユーザー インターフェイスを表示させることができます。 多言語サイトでのバリエーションの使用を計画する場合には、追加の手順に従ってバリエーション サイト用の多言語サポートを有効にする必要があります。 多言語サイトの計画方法の詳細については、 「SharePoint Server で多言語サイトを計画する」をご覧ください。

必要なバリエーションを決定する

バリエーションは多言語サイトを作成するために使用され、サイトは地域の違いに基づいています。 実際のソリューションに必要なバリエーションを決定し、バリエーション階層に属することになるサイトのリストを作成します。

SharePoint Server で多言語サイトの作成にバリエーションを使用し、ターゲット バリエーション サイトのサイト管理ページが別の言語で表示されるように設定するには、バリエーション サイトに対応する各言語の言語パックをインストールする必要があります。 言語パックのインストール方法の詳細については、「SharePoint Server 2016 用の言語パックをインストールまたはアンインストールする」をご覧ください。 Microsoft 365 の SharePoint で多言語サイトを作成するためにバリエーションを使用する場合は、すべての言語パックがインストールされ、使用できるようになります。

ソース バリエーション サイトを指定する

ソース バリエーション サイトは、すべてのサイトに共有されるコンテンツが作成され、発行されるサイトで、ターゲット バリエーション サイトへの変更の同期に使用されます。 最初に作成したバリエーション ラベルが自動的にソース バリエーション サイトとして指定されます。 ソース バリエーション サイトは、バリエーション階層ごとに 1 つだけ存在できます。 ソース バリエーション サイトを指定した後は変更できません。

バリエーション ソリューションのサイトのリストを確認し、どのサイトをソース バリエーション サイトにするかを決定します。 ソリューションのソース バリエーション サイトを、バリエーション計画ワークシート の [ Variations data sheet] (バリエーション データシート) タブの先頭行に記録します。 次の列に情報を入力します。

  • サイト テンプレートの言語 既定のユーザー インターフェイス言語として使用する言語パックの名前。 たとえば、英語です。 ターゲット サイトで多言語ユーザー インターフェイスを使用していない場合は、この列を空のままにします。

  • ロケール ラベルが表すロケール。 たとえば、英語 (米国) などです。

  • [ Variations home] (バリエーションのホーム) ソース バリエーションおよびターゲット バリエーションが作成される場所。 バリエーションのホーム サイトには、すべてのバリエーション サイトの URL があり、ユーザーを正しいバリエーション サイトにリダイレクトするランディング ページが含まれます。 ホーム サイトは、トップレベル サイトを含む、サイト コレクション内の任意のレベルのサイトを指定できます。 ただし、ホーム サイトを指定した後は、[ 階層の作成] をクリックした後にホーム サイトを変更することはできず、またサイト コレクション内の別の場所でバリエーションを使用することはできません。

    サイト コレクションのトップレベル Web サイトを示すには、スラッシュ (/) を入力してください。

    注:

    ホーム サイトにサイト階層、またはソース バリエーション サイトに含めるリストやページ ライブラリ コンテンツが含まれる場合、ソース バリエーション サイトの作成後にそれらを手動でコピーする必要があります。

  • [ Label name] (ラベル名) URL に表示される名前。

  • [ Label description] (ラベルの説明) ラベルの説明。

  • [ Display name] (表示名) サイト ナビゲーションに表示される名前。

  • [ Publishing site template] (発行サイト テンプレート) ソース バリエーション サイトの作成に使用されるサイト テンプレート。 「 ワークフロー付き発行サイト 」または「 発行サイト」と入力します。

  • [ Label contact] (ラベル連絡先) バリエーション サイトの 1 つ以上の連作先。

ターゲット バリエーション サイトを計画する

バリエーション階層のサイトのリストを確認し、各ターゲット バリエーション サイトを バリエーション計画ワークシート に記録します。 サイトごとに、次の列に情報を入力します。

  • サイト テンプレートの言語 既定のユーザー インターフェイス言語として使用する言語パックの名前。 たとえば、ドイツ語です。 ターゲット サイトで多言語ユーザー インターフェイスを使用していない場合は、この列を空のままにします。

  • ロケール ラベルが表すロケール。 たとえば、ドイツ語 (ドイツ) などです。

  • [ Label name] (ラベル名) URL に表示される名前。

  • [ Label description] (ラベルの説明) ラベルの説明。

  • [ Display name] (表示名) サイト ナビゲーションに表示される名前。

  • [ Hierarchy creation] (階層の作成) ターゲット バリエーション サイトに同期されるソース階層の部分。 次のいずれかを入力します。

    • 発行サイト、バリエーションを含むリスト、およびすべてのページ

    • 発行サイトのみ

    • ルート サイトのみ

  • [ Allow human translation] (人間による翻訳を有効にする) ターゲット ラベルでの人間による翻訳を有効にするかどうか。 「Y」または「N」を入力します。

  • [ Translator language] (翻訳者の言語) 人間による翻訳が有効な場合にターゲット ラベルで使用する翻訳者の言語。

  • [ Allow machine translation] (機械翻訳を有効にする) ターゲット ラベルでの機械による翻訳を有効にするかどうか。 「Y」または「N」を入力します。

    注:

    サーバーで機械翻訳サービスが有効になっていない場合には、機械翻訳オプションは使用できません。

  • [ Machine translator language] (機械翻訳の言語) 機械翻訳が有効な場合にターゲット ラベルで使用する機械翻訳の言語。

  • [ Label contact] (ラベル連絡先) バリエーション サイトの 1 つ以上の連作先。

注:

SharePoint Server は、最大で 209 個のバリエーション ラベルをサポートします。 Microsoft 365 の SharePoint では、最大 50 個のバリエーション ラベルがサポートされています。

ユーザー設定のマスター ページ、レイアウト ページ、またはスタイル シートを計画する

バリエーション サイトにユーザー設定のマスター ページ、ページ レイアウト、またはスタイル シートを使用するように決定できます。 たとえば、言語を右から左に読むサイト用に別のマスター ページとページ レイアウトが必要な場合があります。 マスター ページ、ページ レイアウト、およびスタイル シートは、サイト コレクションのトップレベル サイトでのみ管理されます。 したがって、次の表に示す、トップレベル サイトのいずれかの場所にあるこれらのリソースに対してすべての変更を加える必要があります。

表: バリエーションをカスタマイズするためのリソースの場所

Resource 場所
マスター ページ
マスター ページ ギャラリー
レイアウト ページ
マスター ページ ギャラリー
XSL スタイルおよびカスケード スタイル シート
スタイル ライブラリ

ターゲット ページには、ソース バリエーション サイトから独立して異なるページ レイアウトを設定することができます。 ソース バリエーション サイトのページ レイアウトが変更されても、ターゲット ページのページ レイアウトは変更されません。

ユーザー設定のコンテンツ タイプを計画する

ソース バリエーション サイトのページ ライブラリに格納されたすべてのページに対して、同じコンテンツ タイプ (ページ コンテンツ タイプまたはページ コンテンツ タイプに基づいたコンテンツ タイプのいずれか) を使用する必要があります。 これを行うには、サイト コレクションのトップレベル サイトの [ サイト コンテンツ タイプ] ページで定義されたコンテンツ タイプを使用することが最も簡単です。

バリエーション サイトの 1 つ以上のページにユーザー設定の列が必要な場合、ページ ライブラリで使用しているコンテンツ タイプにそれらの列を追加します。 たとえば、ページがローカライズされたかどうかを示す列を追加することができます。 コンテンツ タイプと列を計画する方法の詳細については、「Plan content types and workflows in SharePoint 2013」をご覧ください。

ターゲット バリエーション サイトでのサイト、リスト、ページの作成方法を決定する

サイト階層において、ソース バリエーション サイトがその下に他のサイトを持つようにする場合、これらのサイトをターゲット バリエーション サイトで作成する方法を計画する必要があります。 ターゲット バリエーション サイトでサイトを作成する方法は、自動と手動の 2 通りがあります。 既定では、ソース バリエーション サイトの下に追加される新しいサイトは、すべてのターゲット バリエーション サイトに自動的に作成されます。 ただし、バリエーションに対するサイトとページの自動作成を無効にした場合、 ソース バリエーション サイトの下に作成する新しいサイトごとに、サイトを作成する必要があるターゲット バリエーション サイトを手動で指定する必要があります。 ターゲット バリエーション サイトでの新しいサイトの自動作成を有効にすると、サイト管理者のタスクを減らせるという利点がありますが、手動によるサイトの作成には、どのターゲット バリエーション サイトにどのサイトを作成するかを指定できるという利点があります。 これは、すべてではなく、一部のターゲット バリエーション サイトにのみサイトを含める場合に便利です。

リストとページのコンテンツに関しては、コンテンツの伝達方法について 2 つのことを決定する必要があります。

  1. ソースの観点から見ると、新しいコンテンツが公開されるとどうなりますか? 次のいずれかを実行できます。
  • すべてのターゲット バリエーション サイトにコンテンツのコピーを自動的に作成します。 これは [ すべての場所で作成する] オプションで、このオプションは既定で有効になっています。

  • 選択したターゲット バリエーション サイトにコンテンツのコピーを手動で作成します。 このコンテンツへの以降の更新は、指定したターゲット バリエーション サイトに対して自動的に有効になります。 これは、[ 選択して作成する] オプションです。

  1. ターゲットの観点から見ると、新しいコンテンツが利用可能になるとどうなりますか? 次のいずれかを実行できます。
  • ソース バリエーション サイトからの変更を自動的に同期し、新しい下書きバージョンとしてターゲット バリエーション サイトに追加します。

  • ターゲット ラベルの所有者に変更が可能なことを通知します。 ラベルの所有者はコンテンツを手動で同期するかどうかを決定します。

既定では、ソース バリエーション サイトのページ ライブラリで発行された新しいページは、すべてのターゲット バリエーション サイトに自動的に作成されます。 ただし、[ 選択して作成する] が有効な場合、ソース バリエーション サイトに作成する新しいページごとに、ページを作成する必要があるターゲット バリエーション サイトを手動で指定する必要があります。 [ 選択して作成する] オプションは、すべてではなく、一部のターゲット バリエーション サイトにのみ特定のページを含める場合に便利です。

リストは、バリエーション階層が作成される前にソース バリエーション サイトで作成された場合にのみ、ターゲット バリエーション サイトで自動的に作成できます。 バリエーション階層の設定後にリストを作成する場合は、ソース バリエーション サイトのリストのリボンの [バリエーション] タブの [設定] ボタンを使用して、ターゲット バリエーション サイトでリストを手動で作成する必要があります。 ただし、ターゲット バリエーション サイトでは、新しいリスト アイテムを自動的に作成できます。

既定では [ すべての場所で作成する] オプションが有効になっています。 [ 選択して作成する] オプションを有効にすることを決定した場合、管理タスクが増える可能性を慎重に考慮する必要があります。 サイト、リスト、ページ作成動作の設定は、[サイト コレクションの管理] の [ バリエーション設定] ページで行えます。 詳細については、「 多言語 Web サイトを作成する」を参照してください。

バリエーションのタイマー ジョブのスケジュールを計画する

バリエーション機能では、タイマー ジョブを使用してサイトやページの作成および伝達などのタスクを実行します。 タイマー ジョブは、SharePoint Server 用の Windows サービスである OWSTIMER の内部で実行します。 各タイマー ジョブには、ジョブを実行する時期についてのジョブ専用の既定スケジュールがあります。 サーバーの全体管理 Web サイトの [ ジョブの定義] ページで、各ジョブを実行する頻度を変更できます。

注:

タイマー ジョブは、Microsoft 365 の SharePoint では構成できません。

次の表は、バリエーションのタイマー ジョブと各ジョブの既定のスケジュールを示しています。

表: バリエーションのタイマー ジョブと既定のスケジュール

ジョブの名前 既定のスケジュール
バリエーション階層作成ジョブの定義
毎時
バリエーション リスト アイテム伝達ジョブの定義
15 分ごと
バリエーション ページ伝達ジョブの定義
15 分ごと
バリエーション サイトおよびリスト伝達ジョブの定義
30 分ごと

各ジョブを実行するタイミングは、分単位、毎時間、毎日、毎週、毎月といった間隔で定期的なスケジュールを設定して指定できます。 毎日、毎週、毎月を選択した場合、ジョブを実行する時間帯を指定でき、サーバーでは指定された範囲内からランダムに時間を選択してジョブの実行を開始します。 このオプションは、ファーム内の複数サーバーで実行される高負荷のジョブに最も適しています。 この種のジョブをファーム内のすべてのサーバーで同時に実行すると、サーバーの負荷が大きくなり、パフォーマンスに影響を及ぼす場合があるため注意してください。 この可能性を避けるために、ジョブの正確な開始時間を指定できます。

サーバー上でバリエーションのタイマー ジョブを実行するタイミングを慎重に計画し、それに従って定期的なスケジュールを設定する必要があります。 たとえば、 バリエーション リスト アイテム伝達ジョブの定義または バリエーション ページ伝達ジョブの定義を実行してリスト アイテムまたはページをターゲット バリエーション サイトに同期する頻度を決定するには、ソース バリエーション サイトで作成されるリスト アイテムまたはページの数、およびこれらのリスト アイテムまたはページが更新される頻度を検討します。

バリエーションのタイマー ジョブの既定のスケジュールを変更することを計画する場合には、バリエーション計画ワークシート の [ Variations Timer Jobs] (バリエーションのタイマー ジョブ) タブに各タイマー ジョブの新しいスケジュールを記録します。

Variations planning worksheet (バリエーション計画ワークシート)

Excel バージョンの バリエーション計画ワークシート をダウンロードしてください。

関連項目

概念

SharePoint Server でのバリエーションの概要