手順 4: セルから UDF のテストと呼び出しを行う

この手順では、前の手順で作成、配置し、有効にした SampleUdf.dll アセンブリをテストします。 ユーザー定義関数 (UDF) をテストするには以下を行います。

  1. 名前付き範囲と SampleUdf.dll 内の関数を呼び出す数式を持つブックを作成します。

  2. 信頼できる場所である SharePoint ドキュメント ライブラリにブックを保存します。

    注:

    ここでは、事前に SharePoint ドキュメント ライブラリを作成し、信頼できる場所として既に設定してあることを想定しています。 場所を信頼する方法については、「 手順 3: UDF のデプロイと有効化」の「場所の信頼」セクションを参照してください。

  3. パラメーターを変更して、ブックを再計算します。

UDF のテスト

セルから UDF を呼び出すには

  1. Microsoft Office Excel 2007 を起動します。

  2. セル A1 に、SampleUdf.dllで関数を MyDouble 呼び出す数式を入力します。 MyDouble 関数は、型が double の引数を受け取ります。 この例では、セル B1 から引数をとっています。 セル A1 に「=MyDouble(B1)」と入力します。

    注:

    数式は、Excel で「#NAME?」と評価されます。 数式は、ブックが Excel Services に表示される際にのみ評価されます。

    注:

    UDF はクライアントとサーバーの両方で実行できます。 MSDN で発行される今後の記事で詳細を説明します。 簡略化のためにここでは割愛します。

  3. セル B1 に数字の 8 を入力します。

  4. セル B1 を名前付き範囲にします。 まず、[数式] タブ クリックします。次に、セル B1 をクリックして選択します。 [数式] タブの [名前付きセル] グループで、[範囲に名前を付ける] をクリックします。 [新しい名前] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスに、「MyDoubleParam」と入力します。

  5. セル A2 に、関数を呼び出す数式を ReturnDateTimeToday 入力します。 Type=ReturnDateTimeToday()。

  6. セル A3 に、関数を呼び出す数式を ReturnDateTimeToday 入力します。 Type=ReturnDateTimeToday()。 次に、セル A3 を右クリックしてメニューを表示します。 [ セルの書式設定] をクリックします。

  7. [ セルの書式設定] ダイアログ ボックスの [ 数値] タブで、[ 日付] を選択します。 [ 種類] リストから日付書式設定の種類 (たとえば、「*2001/3/14」) を選択します。

  8. [ OK] をクリックします。

  9. ローカル ドライブ上の任意の場所にブックを保存します。 ブックに「TestSampleUdf.xlsx」という名前を付けます。

Excel Services に保存するには

  1. Microsoft Office ボタンをクリックし、[ 名前を付けて保存] をポイントして、[ Excel Services に保存] をクリックします。

  2. [ 名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、[ Excel Services オプション] をクリックします。

  3. [ Excel Services のオプション] ダイアログ ボックスの [ 表示] タブで、[ ブック全体] が選択されていることを確認します。

  4. [ パラメーター] をクリックします。

  5. [ パラメーターの追加] リストで、[ MyDoubleParam] チェック ボックスを選択します。

  6. [ OK] をクリックします。 「MyDoubleParam」が [ パラメーター] リストに一覧表示されていることが分かります。

  7. [ OK] をクリックします。

  8. [ 名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、[ 保存した後にブラウザーでこのブックを開く] チェック ボックスが選択されていることを確認します。

  9. [ ファイル名 ] ボックスに、このブックを保存する信頼できる SharePoint ドキュメント ライブラリへのパスを入力します。 たとえば、「 http://MyServer002/Shared%20Documents/TestSampleUdf.xlsx 」のように入力します。

  10. [保存] をクリックします。 TestSampleUdf.xlsx が Excel Web Access に表示されます。 セル A1 に、数値「72」が表示されます (セル B1 * 9 = 8 * 9 は 72.のため)。 セル A2 には数値が表示されているはずです。 セル A3 には現在の日付が表示されているはずです。

    注:

    セル A2 の数値は、1900 年 1 月 1 日から ([1904 年から計算する] をオンにした場合は 1904 年 1 月 1 日から) の日数を表します。 これが、Excel が内部で日付を表す方法です。

パラメーターを変更して UDF をテストする

  1. [ パラメーター] ウィンドウで、セル B1、つまり「MyDoubleParam」の名前付き範囲が表示されているはずです。

  2. セル B1 の値を変更するには、「MyDoubleParam」の隣りにあるボックスに数値を入力します。 たとえば、「3」と入力してから [ 適用] をクリックすると、Excel Services はブックを再計算します。 セル A1 の内容は「72」ではなく「27」になります。

関連項目

タスク

ステップ 1: プロジェクトを作成し、UDF への参照を追加する

ステップ 2: マネージ コード UDF を作成する

ステップ 3: UDF を展開して有効にする

方法: Web サービスを呼び出す UDF の作成

概念

チュートリアル: マネージ コード UDF を開発する

Excel Services UDF の理解