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複数地域テナントにおけるコンテンツ タイプの定義および発行

コンテンツ タイプ ハブは中央の位置でコンテンツ タイプを定義し、SharePoint テナントのすべてのサイトにコンテンツ タイプを発行するために使用されます。 この記事では、SharePoint 複数地域テナントでコンテンツ タイプ ハブがどのように動作するのかについて説明します。

複数地域のテナントには、地理的位置ごとに 1 つのコンテンツ タイプ ハブがあります。 地理的位置ごとにコンテンツ タイプを定義するには、次のサイトで作成し、発行します。

https://<tenant>.sharepoint.com/sites/contenttypehub

ただし、既定の地理的位置のコンテンツ タイプ ハブと、サテライト位置でのコンテンツ タイプ ハブには重要な違いがあります。

既定の地理的位置のコンテンツ タイプ ハブにコンテンツ タイプを作成して発行した場合、テナントのすべてのサイトがこれを使用できます。 次の図の例では、既定の地理的位置である北米に作成したコンテンツ タイプ (contenttype1 と contenttype2) はテナントのサテライト位置も交えたすべてのサイトに向け発行されます。 ヨーロッパのサテライト位置にあるコンテンツ タイプ ハブに作成されたコンテンツ タイプ (contenttype3 と contenttype4) は、ヨーロッパの地理的位置にあるサイトに向けてのみ発行されます。

既定の地理的位置である北米にあるコンテンツ タイプがすべてのサイトに適用され、ヨーロッパとアジアのサテライト位置にあるコンテンツ タイプがそれぞれの位置のみに適用されることを示す世界地図

ほとんどの組織では、SharePoint のテナント間で一貫したコンテンツ タイプを必要とします。 ベスト プラクティスとしては、コンテンツ タイプを作成し、発行するには既定の地理的位置のコンテンツ タイプ ハブを使用します。

既定の地理的位置のコンテンツ タイプ ハブにあるすべてのコンテンツ タイプがすべての地理的位置に発行されることを避けるには、PowerShell コマンドレット Set-SPOTenantContentTypeReplicationParameters を使用して発行するコンテンツ タイプを設定できます。 このコマンドレットはSharePoint Online 管理シェルに含まれています。

コンテンツ タイプ ハブを使用する代わりに、サイトのプロビジョニングソリューションにコンテンツ タイプのプロビジョニングを一体化する方法もあります。 この方法はより高い柔軟性が得られ、完全に自動化することができます。

関連項目