移行タスクを初めて実行する場合、最初の移行または新しい 移行 と呼びます。 最初の移行後は、移行先を変更できません。 タスクが再び移行された場合は、 差分同期と呼びます。また、増分同期または増分移行とも呼ばれます。
Migration Manager では、差分同期のファイル転送動作の構成がサポートされています。設定は、[ プロジェクトの設定 ] の [詳細設定] にあります。
既に移行済みのファイルをスキップし、更新または新しいファイルのみを転送する
この既定のモードでは、移行されたファイルがスキップされ、ソース内の更新されたファイルまたは新しく作成されたファイルのみが転送されます。 差分同期では、次の場合にのみファイルがスキップされます。
- 宛先の完全パス (ファイル名を含む) は同じままであり、
- 変換先の最終変更時刻は、ソースの時刻よりも新しい時刻です。
注:
次の場合、ファイルは移行されません。
- ファイルは、ソースと宛先の両方で更新され、
- 変換先ファイルの最終変更時刻が新しい。
すべてのファイルを移行し、コピー先にある既存のファイルを上書きします
このモードでは、ソース内のすべてのファイルが再び移行先に移行され、以前の移行からそれらのファイルが上書きされます。 コピー先のファイルが更新された場合でも、上書きされます。
このプロセスは、既定のモードよりも長くかかります。
注:
通常、移行元のアクセス許可が継承されると、移行先のアクセス許可も継承されます。 ただし、ソースが継承されたままの状態で、移行先のアクセス許可が明示的に変更された特殊な場合、移行先のアクセス許可はこのモードでは上書きされません。
差分同期とアクセス許可の更新
アクセス許可はファイルと共に移行され、差分同期で対応するファイルが移行された場合にのみ更新されます。ファイルのアクセス許可は更新できますが、最終変更時刻は変更されません。 この場合、ファイル自体は既定で移行されないため、差分同期ではアクセス許可の更新は移行されません。
ファイルコンテンツが変更されていない場合でも、アクセス許可の更新が確実に移行されるようにすることができます。 [すべてのファイルを移行する] オプションを選択し、差分同期のファイル転送設定として 宛先にある既存のファイルを上書き します。