FTP 接続マネージャー
適用対象: SQL Server Azure Data Factory の SSIS 統合ランタイム
FTP 接続マネージャーを使用すると、パッケージは、ファイル転送プロトコル (FTP) サーバーに接続できます。 SQL Server Integration Services に含まれる FTP タスクでは、この接続マネージャーが使用されます。
FTP 接続マネージャーをパッケージに追加すると、 Integration Services は、実行時に FTP 接続として解決される接続マネージャーを作成し、接続マネージャーのプロパティを設定し、接続マネージャーをパッケージの Connections コレクションに追加します。
接続マネージャーの ConnectionManagerType プロパティは、 FTPに設定されます。
FTP 接続マネージャーは、次の方法で構成できます。
サーバー名とサーバー ポートを指定します。
匿名アクセスを指定するか、または基本認証のユーザー名とパスワードを指定します。
重要
FTP 接続マネージャーでは、匿名認証と基本認証のみがサポートされています。 Windows 認証はサポートされていません。
タイムアウト、再試行回数、および一度にコピーするデータ量を指定します。
FTP 接続マネージャーでパッシブ モードを使用するか、アクティブ モードを使用するかを指定します。
FTP 接続マネージャーの接続先である FTP サイトの構成によっては、接続マネージャーの次の既定値の変更が必要になる場合があります。
サーバー ポートは 21 に設定されています。 FTP サイトがリッスンするポートを指定する必要があります。
ユーザー名は "anonymous" に設定されています。 FTP サイトで必要になる資格情報を指定する必要があります。
アクティブ/パッシブ モード
FTP 接続マネージャーは、アクティブ モードまたはパッシブ モードのどちらかを使用して、ファイルを送受信できます。 アクティブ モードでは、サーバーがデータ接続を開始し、パッシブ モードでは、クライアントがデータ接続を開始します。
注意
SSIS IR は受信 TCP 接続を受け入れることができない可能性があるため、SSIS Integration Runtime (IR) にはパッシブ モードをお勧めします。
FTP 接続マネージャーの構成
プロパティを設定するには SSIS デザイナーから行うか、またはプログラムによって設定します。
SSIS デザイナーで設定できるプロパティについては、「 [FTP 接続マネージャー エディター]」を参照してください。
プログラムによる接続マネージャーの構成については、「 ConnectionManager 」と「 プログラムによる接続の追加に設定されます。
FTP 接続マネージャー エディター
[FTP 接続マネージャー エディター] ダイアログ ボックスを使用すると、FTP サーバーに接続するためのプロパティを指定できます。
重要
FTP 接続マネージャーでは、匿名認証と基本認証のみがサポートされています。 Windows 認証はサポートされていません。
FTP 接続マネージャーの詳細については、「 FTP 接続マネージャー」を参照してください。
オプション
サーバー名
FTP サーバーの名前を指定します。
[サーバー ポート]
接続に使用する FTP サーバーのポート番号を指定します。 このプロパティの既定値は 21です。
ユーザー名
FTP サーバーにアクセスするために使用するユーザー名を指定します。 このプロパティの既定値は anonymousです。
パスワード
FTP サーバーにアクセスするために使用するパスワードを指定します。
[タイムアウト (秒)]
タスクがタイムアウトするまでの秒数を指定します。この値に 0 を指定すると、時間は無制限になります。 このプロパティの既定値は 60です。
[パッシブ モードを使用する]
サーバーまたはクライアントのどちらが接続を開始するかを指定します。 アクティブ モードではサーバーが接続を開始し、パッシブ モードではクライアントが接続を開始します。 このプロパティの既定値は アクティブ モードです。
再試行
接続を試行する回数を指定します。 値 0 は、無制限に再試行を行うことを示します。
[チャンク サイズ (KB)]
データを転送するためのチャンク サイズを KB 単位で指定します。
[接続テスト]
FTP 接続マネージャーを構成した後に、 [接続テスト]をクリックして、接続が利用可能であることを確認します。