次の方法で共有


モデル (マスター データ サービス)

Applies to: SQL Server - Windows only Azure SQL Managed Instance

モデルは、マスター データ サービスで最上位のデータ編成です。 モデルは、マスター データ管理ソリューションでのデータの構造を定義します。 モデルには次のオブジェクトが含まれています。

  • エンティティ

  • 属性および属性グループ

  • 明示的階層と派生階層

  • コレクション

モデルは、マスター データの構造を整理します。 マスター データ サービス実装では、それぞれが類似した種類のデータをグループ化する 1 つまたは多くのモデルが用いられます。 マスター データは通常、4 つのカテゴリ (人、場所、物、概念) のうちの 1 つに分類されます。 たとえば、製品関連のデータを含む Product モデルや、顧客関連のデータを含む Customer モデルを作成できます。

ユーザーとグループには、モデル内のオブジェクトを表示および更新する権限を割り当てることができます。 モデルに権限を与えない場合、モデルは表示されません。

任意の時点で、モデル内のマスター データのコピーを作成できます。 このコピーをバージョンと呼びます。

テスト環境でモデルが既に定義済みの場合は、対応するデータの有無に関係なく、テスト環境から運用環境にモデルを配置できます。 これにより、運用環境でモデルを再作成する必要がなくなります。

モデルと他のオブジェクトの関連付け

モデルは複数のエンティティを含みます。 エンティティは属性、明示的階層、およびコレクションを含みます。 属性は属性グループに含まれる場合があります。 エンティティを別のエンティティの属性として使用するときは、ドメイン ベースの属性が存在します。

次の図は、1 つのモデル内のオブジェクト間のリレーションシップを示しています。

マスター データ サービス モデルのオブジェクト

Note

派生階層はモデル オブジェクトでもありますが、図には示されていません。 派生階層は、エンティティ間に存在するドメイン ベースの属性リレーションシップから派生します。 詳細については、「派生階層 (マスター データ サービス)」を参照してください。

マスター データは、モデル オブジェクトに含まれるデータです。 マスター データ サービスでは、マスター データはエンティティのメンバーとして格納されます。

モデル オブジェクトは、マスター データ マネージャーのユーザー インターフェイスの [システム管理] の機能的領域に保持されます。

モデルの例

次の例では、Product モデルのオブジェクトは製品 (product) に関連するデータを論理的にグループ化します。

製品モデル マスター データの例

その他の一般的なモデルは次のとおりです。

  • Accounts: 貸借対照表勘定科目、損益計算書勘定科目、統計、勘定科目の種類などのエンティティが含まれます。

  • Customer: 性別、学歴、職業、配偶者の有無などのエンティティが含まれます。

  • Geography: 郵便番号、都道府県、郡市町村、地域、州、国、大陸などのエンティティがあります。

タスクの説明 トピック
モデルを作成してマスター データを整理する。 モデルの作成 (マスター データ サービス)
既存のモデルの名前を変更する。 モデルの編集する (マスター データ サービス)
既存のモデルを削除する。 モデルの削除 (マスター データ サービス)