比較演算子

比較演算子は、スカラー データと共に使用します。 比較演算子は、任意の多次元式 (MDX) 式で使用できます。

条件を確認するには、MDX ステートメントや関数 (MDX IIf 関数など) で比較演算子を使用することもできます。 ただし、条件を満たしているかどうかを調べるために比較演算子を使用する場合は、その条件に基づいてデータの変更を試みる前に、適切な権限を持っていることを確認してください。 実際のデータにアクセスでき、そのデータに対してクエリを実行できるユーザーは、追加のクエリで比較演算子を使用できます。 しかし、このようにアクセスできることは、それらのユーザーがデータを変更するための適切な権限を持っている、あるいは持つ必要があるという意味ではありません。 また、データの整合性を維持するためにも、データに対してクエリを実行してデータを変更できるユーザーの数は制限してください。

比較演算子はブール型に評価され、テストされた条件の結果に基づいて TRUE または FALSE を返します。

MDX では、次の表に示す比較演算子がサポートされています。

演算子 説明
= (等しい) null 以外の引数の場合、左引数が右引数と等しい場合は TRUE を返します。それ以外の場合は FALSE。

どちらか一方または両方の引数が null 値に評価される場合、演算子は、比較 0=null が行われなければ null 値を返します。この場合、ブール値には TRUE が含まれます。
<> (等しくない) null 以外の引数の場合、左引数が右引数と等しくない場合は TRUE を返します。それ以外の場合は FALSE。

どちらか一方または両方の引数が null 値と評価された場合、演算子は null 値を返します。
> (より大きい) null 以外の引数の場合、左引数に右引数より大きい値がある場合は TRUE を返します。それ以外の場合は FALSE。

どちらか一方または両方の引数が null 値と評価された場合、演算子は null 値を返します。
>= (以上) NULL 以外の引数について、左の引数の値が右の引数の値以上である場合に TRUE を返します。そうでない場合は、FALSE を返します。

どちらか一方または両方の引数が null 値と評価された場合、演算子は null 値を返します。
< (より小さい) null 以外の引数の場合、左引数に右引数より小さい値がある場合は TRUE を返します。それ以外の場合は FALSE。

どちらか一方または両方の引数が null 値と評価された場合、演算子は null 値を返します。
<= (以下) NULL 以外の引数について、左の引数の値が右の引数の値以下である場合に TRUE を返します。そうでない場合は、FALSE を返します。

どちらか一方または両方の引数が null 値と評価された場合、演算子は null 値を返します。

参照

MDX 演算子リファレンス (MDX)
演算子 (MDX 構文)