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ルート (MDX)

キューブ、ディメンション、またはタプルの現在のスコープ内の各属性階層の All メンバーで構成されるタプルを返します。 Scope の詳細については、「 SCOPE ステートメント (MDX)」を参照してください。

Note

属性階層に All メンバーがない場合、タプルにはその階層の既定のメンバーが含まれます。

構文

  
Cube syntax  
Root ()  
Dimension syntax  
Root( Dimension_Name )  
Tuple syntax  
Root( Tuple_Expression )  

引数

Dimension_Name
ディメンション名を指定する有効な文字列式。

Tuple_Expression
タプルを返す有効な多次元式 (MDX) 式。

解説

ディメンション名もタプル式も指定されていない場合、 Root 関数はキューブ内の各属性階層から All メンバー (または All メンバーが存在しない場合は既定のメンバー) を含むタプルを返します。 組の中のメンバーの順序は、キューブ内で属性階層が定義されている順序に基づきます。

ディメンション名が指定されている場合、 Root 関数は、現在 のメンバーの コンテキストに基づいて、指定されたディメンションの各属性階層から All メンバー (または All メンバーが存在しない場合は既定のメンバー) を含むタプルを返します。 タプル内のメンバーの順序は、ディメンション内で属性階層が定義されているシーケンスに基づいています。

Note

階層名が指定されている場合、 Tuple 関数は、指定された階層名からディメンション名を選択します。

タプル式が指定されている場合、 Root 関数は、指定されたタプルと、指定されたタプルに明示的に含まれていない他のすべてのディメンション属性の All メンバーの積集合を含むタプルを返します。

次の例では、Adventure Works キューブの各階層から All メンバー (または All メンバーが存在しない場合は既定値) を含むタプルを返します。

SELECT Root()ON 0  
FROM [Adventure Works]  

次の例では、Adventure Works キューブの Date ディメンションの各階層から All メンバー (または All メンバーが存在しない場合は既定値) を含むタプルと、これらの既定のメンバーと交差する Measures ディメンションの指定されたメンバーの値を返します。

SELECT Root([Date]) ON 0  
FROM [Adventure Works]  
WHERE [Measures].[Order Count]  

次の例では、Date ディメンション Adventure Works キューブ内の指定されていない各階層から、指定されたタプル メンバー (2001 年 7 月 1 日、 All メンバーが存在しない場合は既定値) と共に、これらのメンバーと交差する Measures ディメンションの指定されたメンバーの値を返します。

SELECT Root([Date].[July 1, 2001]) ON 0  
FROM [Adventure Works]  
WHERE [Measures].[Order Count]  

参照

MDX 関数リファレンス (MDX)