FILESTREAM が有効なデータベースを作成する方法
適用対象: SQL Server
このトピックでは、FILESTREAM をサポートするデータベースを作成する方法について説明します。 FILESTREAM は特殊なファイル グループを使用するので、データベースの作成時に少なくとも 1 つのファイル グループに対して CONTAINS FILESTREAM 句を指定する必要があります。
FILESTREAM ファイル グループに、2 つ以上のファイルを含められます。 複数のファイルを含む FILESTREAM ファイル グループの作成方法を示すコード例については、「CREATE DATABASE (SQL Server Transact-SQL)」を参照してください。
FILESTREAM が有効なデータベースを作成するには
SQL Server Management Studio で [新しいクエリ] をクリックして、クエリ エディターを表示します。
次の例からクエリ エディターに Transact-SQL コードをコピーします。 この Transact-SQL コードによって、アーカイブと呼ばれる FILESTREAM が有効なデータベースが作成されます。
Note
このスクリプトでは、ディレクトリ C:\Data が存在している必要があります。
データベースを構築するには、 [実行]をクリックします。
例
次のコード例では、 Archive
という名前のデータベースを作成します。 このデータベースは、 PRIMARY
、 Arch1
、 FileStreamGroup1
という 3 つのファイル グループを含んでいます。 PRIMARY
と Arch1
は、FILESTREAM データを含むことのできない通常のファイル グループです。 FileStreamGroup1
は、 FILESTREAM
ファイル グループです。
CREATE DATABASE Archive
ON
PRIMARY ( NAME = Arch1,
FILENAME = 'C:\data\archdat1.mdf'),
FILEGROUP FileStreamGroup1 CONTAINS FILESTREAM ( NAME = Arch3,
FILENAME = 'C:\data\filestream1')
LOG ON ( NAME = Archlog1,
FILENAME = 'C:\data\archlog1.ldf')
GO
FILESTREAM
ファイル グループに対しては、 FILENAME
がパスを参照します。 最後のフォルダーまでのパスが存在する必要がありますが、最後のフォルダーは存在できません。 この例では、 c:\data
が存在する必要があります。 ただし、 filestream1
ステートメントを実行するときに CREATE DATABASE
サブフォルダーが存在してはいけません。 構文の詳細については、「CREATE DATABASE (SQL Server Transact-SQL)」を参照してください。
上の例を実行すると、c:\Data\filestream1 フォルダーに filestream.hdr ファイルと $FSLOG フォルダーが作成されます。 filestream.hdr ファイルは、FILESTREAM コンテナーのヘッダー ファイルです。
重要
filestream.hdr ファイルは、重要なシステム ファイルです。 このファイルには、FILESTREAM ヘッダー情報が含まれています。 このファイルを削除したり変更したりしないでください。
既存のデータベースに対しては、 ALTER DATABASE ステートメントを使用して FILESTREAM ファイル グループを追加できます。
参照
CREATE DATABASE (SQL Server Transact-SQL)
ALTER DATABASE (Transact-SQL)