適用対象: SQL Server
パーティションの管理ウィザード を使用すると、パーティションの切り替えやスライディング ウィンドウ シナリオの実装によって、既存のパーティション テーブルを管理および変更することができます。 このウィザードによって、パーティションの管理が容易になり、テーブル内外へのデータの通常の移行が簡単になります。
パーティションの管理ウィザードを起動するには
SQL Server Management Studio でデータベースを選択し、パーティションを作成するテーブルを右クリックし、 Storageをポイントして、[パーティションの管理 ] をクリック。
注[パーティションの管理] を使用できない場合は、パーティションがないテーブルを選択している可能性があります。 [ストレージ] サブメニューの [パーティションの作成] をクリックし、 パーティションの作成ウィザード を使用してテーブルにパーティションを作成してください。
パーティション インデックスについての一般情報については、「 パーティション テーブルとパーティション インデックス」を参照してください。
ここでは、 パーティションの管理ウィザードを使用してパーティションを管理、変更、および実装する場合に必要な情報を提供します。
このセクションの内容
以下のセクションでは、 パーティションの管理ウィザードの各ページのヘルプについて紹介します。
パーティションの管理ウィザード ([パーティション操作の選択] ページ)
パーティションの管理ウィザード ([ステージング テーブル オプションの選択] ページ)
パーティションの管理ウィザード ([出力オプションの選択] ページ)
パーティションの管理ウィザード ([新しいジョブ スケジュール] ページ)
[パーティション操作の選択] ページ
[パーティション操作の選択] ページを使用すると、パーティションに対して実行する操作を選択できます。
ステージング テーブルの作成
定期的にデータの入れ替えを行っているパーティション テーブルが存在する場合、パーティションの切り替えは一般的なパーティション分割タスクです。たとえば、現在の四半期データを格納するパーティション テーブルがある場合は、各四半期末に新しいデータを追加し、古いデータをアーカイブする必要があります。
ウィザードは、同一のパーティション分割列、テーブル/列構造、およびインデックスを持つステージング テーブルをデザインし、基になるパーティションがあるファイル グループに新しいテーブルを格納します。
パーティション データの切り替え先または切り替え元になるステージング テーブルを作成するには、 [パーティション切り替え用のステージング テーブルを作成する]を選択します。
スライディング ウィンドウ シナリオ
スライディング ウィンドウ シナリオでパーティションを管理するには、 [スライディング ウィンドウ シナリオでパーティション分割されたデータを管理する]を選択します。
UI 要素の一覧
[パーティション切り替え用のステージング テーブルを作成する]
既存のパーティション テーブルのデータの切り替え先または切り替え元になるステージング テーブルを作成します。
[切り替え元パーティション]
テーブルからパーティションを削除するときのオプションを提供します。
[切り替え先パーティション]
テーブルにパーティションを追加するときのオプションを提供します。
[スライディング ウィンドウ シナリオでパーティション分割されたデータを管理する]
データの切り替えに使用できる空のパーティションを既存のテーブルに追加します。 ウィザードでは、現在、最後のパーティションへの切り替えと最初のパーティションからの切り替えがサポートされています。
[パーティションの切り替え先オプションの選択] ページ
[パーティションの切り替え先オプションの選択] ページを使用すると、パーティション テーブルに切り替えるステージング テーブルを選択できます。
UI 要素の一覧
[すべてのパーティションを表示]
現在パーティション テーブル内にあるパーティションを含む、すべてのパーティションを表示します。
[パーティション グリッド]
選択したパーティションのパーティション名、 [左側の境界]、 [右側の境界]、 [ファイル グループ]、および [行数] を表示します。
[切り替え先テーブル]
パーティション テーブルに追加するパーティションを含んでいるステージング テーブルを選択します。 パーティションの管理ウィザードでパーティションを切り替える前に、このステージング テーブルを作成する必要があります。
[パーティションの切り替え元オプションの選択] ページ
[パーティションの切り替え元オプションの選択] ページを使用すると、切り替え元のパーティション テーブルのパーティション分割されたデータを保持するパーティションとステージング テーブルを選択できます。
UI 要素の一覧
[パーティション グリッド]
選択したパーティションのパーティション名、 [左側の境界]、 [右側の境界]、 [ファイル グループ]、および [行数] を表示します。
[切り替え元テーブル]
データの切り替え元となる新しいテーブルまたは既存のテーブルを選択します。
New
現在の切り替え元テーブルを切り替えるパーティションに使用するステージング テーブルの、新しい名前を入力します。
Existing
現在の切り替え元テーブルを切り替えるパーティションに使用する、既存のステージング テーブルを選択します。 既存のテーブルにデータが含まれている場合は、切り替え元データで上書きされます。
[ステージング テーブル オプションの選択] ページ
[ステージング テーブル オプションの選択] ページを使用すると、パーティション分割されたデータの切り替えに使用するステージング テーブルを作成できます。
ステージング テーブルは、元のテーブルがある、選択したパーティションと同じファイル グループに存在する必要があります。 ステージング テーブルは、切り替え元テーブルと切り替え先テーブルの両方の設計をミラー化する必要があります。
また、基になるパーティションと同じインデックスを、ステージング テーブルに作成することもできます。 ステージング テーブルには、基になるパーティションの要素に基づく制約が自動的に格納されます。 この制約は、通常、基になるパーティションの境界値から生成されます。
UI 要素の一覧
[ステージング テーブル名]
ステージング テーブルの名前を作成するか、エディット ボックスに表示された既定の名前を受け入れます。
[パーティションの切り替え]
現在のテーブルを切り替える、基になるパーティションを選択します。
[新しい境界値]
ステージング テーブルのパーティション用の境界値を選択または入力します。
[ファイル グループ]
新しいテーブルのファイル グループを選択します。
[出力オプションの選択] ページ
[出力オプションの選択] ページで、パーティションに対する変更を完了する方法を指定します。
[スクリプトの作成]
ウィザードの完了時に、テーブルのパーティションを変更するためのスクリプトがクエリ エディターで作成されます。 スクリプトを確認し、手動で実行する場合は、 [スクリプトの作成] を選択します。
[スクリプトをファイルに保存]
スクリプトを .sql ファイルに生成します。 Unicode または ANSI テキストを指定します。 ファイルの名前と場所を指定するには、 [参照]をクリックします。
[スクリプトをクリップボードに保存]
スクリプトをクリップボードに保存します。
[スクリプトを新しいクエリ ウィンドウに保存]
スクリプトをクエリ エディター ウィンドウに生成します。 エディター ウィンドウが開いていない場合、スクリプトのターゲットとして新しいエディター ウィンドウが開きます。
[すぐに実行する]
Run immediately
ウィザードで [次へ] または [完了]をクリックしたときにパーティションの変更が完了するようにします。
スケジュール
スケジュールした日時にテーブル パーティションを変更する場合に選択します。
[スケジュールの変更]
[新しいジョブ スケジュール] ダイアログ ボックスを開きます。このダイアログ ボックスでは、スケジュールされたジョブのプロパティを選択、変更、または表示できます。
[新しいジョブ スケジュール] ページ
[新しいジョブ スケジュール] ページを使用すると、スケジュールのプロパティを表示したり、変更したりできます。
[オプション]
SQL Server エージェント ジョブのスケジュールの種類を選択します。
名前
スケジュールの新しい名前を入力します。
[スケジュール済みのジョブ]
スケジュールを使用する既存のジョブを表示します。
[スケジュールの種類]
スケジュールの種類を選択します。
Enabled
スケジュールを有効または無効にします。
定期スケジュールのオプション
スケジュールされているジョブの頻度を選択します。
[実行]
スケジュールが定期的に実行される間隔を選択します。
[間隔]
スケジュールを実行する間隔を日数または週数で選択します。 このオプションは、月単位のスケジュールでは使用できません。
月曜日
月曜日にジョブを実行するように設定します。 週単位のスケジュールでのみ選択できます。
火曜日
火曜日にジョブを実行するように設定します。 週単位のスケジュールでのみ選択できます。
水曜日
水曜日にジョブを実行するように設定します。 週単位のスケジュールでのみ選択できます。
木曜日
木曜日にジョブを実行するように設定します。 週単位のスケジュールでのみ選択できます。
金曜日
金曜日にジョブを実行するように設定します。 週単位のスケジュールでのみ選択できます。
土曜日
土曜日にジョブを実行するように設定します。 週単位のスケジュールでのみ選択できます。
日曜日
日曜日にジョブを実行するように設定します。 週単位のスケジュールでのみ選択できます。
日付
スケジュールが発生する日を選択します。 月単位のスケジュールでのみ選択できます。
[間隔]
スケジュールを実行する間隔を月数で選択します。 月単位のスケジュールでのみ選択できます。
[曜日]
月の特定の週における特定の曜日をスケジュールに指定します。 月単位のスケジュールでのみ選択できます。
[1 回]
毎日実行するジョブの開始時刻を設定します。
[間隔]
ジョブの実行間隔を時間と分の単位で設定します。
開始日
設定したスケジュールの適用開始日を指定します。
終了日
設定したスケジュールを適用する期間の最終日を指定します。
[終了日なし]
スケジュールを無期限に適用するように指定します。
指定日時スケジュールのオプション
ジョブを一度だけ実行するようにスケジュールする場合は、将来の日付と時刻を選択する必要があります。
日付
ジョブを実行する日付を選択します。
Time
ジョブを実行する時刻を選択します。
[概要] ページ
[概要] ページを使用すると、前の各ページで選択したオプションを確認できます。
UI 要素の一覧
[選択内容の確認]
ウィザードの各ページで行った選択の内容が表示されます。 ノードをクリックして展開すると、以前に選択したオプションが表示されます。
[進行状況] ページ
[進行状況] ページを使用すると、 パーティションの管理ウィザードのアクションに関する状態情報を監視できます。 ウィザードで選択したオプションに応じて、 [進行状況] ページに 1 つまたは複数のアクションが含まれる可能性があります。 上部のボックスには、ウィザードの全体的な状態と受信した状態メッセージ、エラー メッセージ、および警告メッセージの数が表示されます。
[オプション]
詳細
アクション、状態、およびウィザードで実行したアクションから返されたメッセージが提供されます。
操作
各アクションの種類と名前を指定します。
状態
全体としてウィザードのアクションが [成功] または [失敗] のいずれの値を返したかを示します。
メッセージ
プロセスから返されたすべてのエラー メッセージまたは警告メッセージを提供します。
停止
ウィザードのアクションを停止します。
Report
パーティションの管理ウィザードの結果を含むレポートを作成します。 オプションは次のとおりです。
[レポートの表示]
[レポートをファイルに保存]
[レポートをクリップボードにコピー]
[レポートを電子メールとして送信]
[レポートの表示]
[レポートの表示] ダイアログ ボックスを開きます。 このダイアログ ボックスでは、 パーティションの管理ウィザードの進行状況のテキスト レポートが表示されます。
閉じる
ウィザードを閉じます。