適用対象: SQL Server 2016 (13.x) Reporting Services 以降
Power BI Report Server
Microsoft レポート ビルダーは、ネイティブ モードまたは SharePoint 統合モード用に構成される SQL Server Reporting Services レポート サーバーで使用できるレポート ツールです。
レポート ビルダーへのアクセスは、次の要素により決定されます。
個々のユーザーやグループがレポート ビルダーを使用できるようにするためのロール割り当てまたは権限。
ユーザーの資格情報をレポート サーバーに渡せるかどうかを判断する認証設定。
前提条件
クライアント コンピューターには、Microsoft .NET Framework 4.6.1 以降がインストールされている必要があります。
レポート ビルダーを有効または無効にする
既定では、ポータルを使用したレポート ビルダーのダウンロードが有効になっています。 レポート サーバー管理者は、レポート サーバーのシステム プロパティ ShowDownloadMenu
を false に設定することで、レポート ビルダーのダウンロードを無効にすることができます。 このプロパティを設定すると、そのレポート サーバーでレポート ビルダー、Mobile Report Publisher、Power BI Desktop、Power BI Mobile のダウンロードが無効になります。
レポート サーバーのシステム プロパティを設定するには、Management Studio またはスクリプトを使用します。
Management Studio を使用するには、レポート サーバーに接続し、[詳細なサーバー プロパティ] ページを使用して
ShowDownloadMenu
を false に設定します。 このページを開く方法の詳細については、「レポート サーバーのプロパティを設定する (Management Studio)」を参照してください。レポート サーバーのプロパティを設定するサンプル スクリプトを表示するには、「配置タスクおよび管理タスクのスクリプト作成」を参照してください。
ネイティブ モードのレポート サーバーにおけるレポート ビルダーへのアクセスを許可するロールの割り当て
ネイティブ モードのレポート サーバーでは、レポート ビルダーを使用するためのタスクを含むユーザー ロールの割り当てを作成します。 アイテムおよびサイト レベルでのロールの定義およびロールの割り当てを作成または変更できるのは、コンテンツ マネージャーとシステム管理者だけです。
次に示す手順では、定義済みロールを使用しているものとします。 ロールの定義を変更した場合は、ロールに必要なタスクが含まれていることを確認してください。 ロール割り当ての作成について詳しくは、「レポート サーバーへのユーザー アクセスを許可する」をご覧ください。
ロールの割り当てを作成すると、次のタスクを行うためのアクセス許可がユーザーに付与されます。
システム ユーザー ロールおよび閲覧者ロールに割り当てられたユーザーは、レポート ビルダーを起動せずに、レポート サーバーでパブリッシュされたレポート ビルダーのレポートを表示できます。
システム ユーザー ロールおよびレポート ビルダー ロールに割り当てられたユーザーは、モデルを生成したり、レポート ビルダーを起動してレポートを作成したり、レポートをレポート サーバーに保存したりすることができます。
システム ユーザー ロールおよびパブリッシャー ロールに割り当てられたユーザーは、モデル デザイナーからレポート サーバーにモデルをパブリッシュできます。 モデルは、レポート ビルダーではデータ ソースとして使用されます。
システム管理者ロールおよびコンテンツ マネージャー ロールに割り当てられたユーザーは、レポート ビルダーのレポートを作成、表示、および管理するための完全な権限を持ちます。
必要なタスクがロールの定義に含まれていることを確認する
Management Studio を開いてレポート サーバーに接続します。
[セキュリティ] フォルダーを開きます。
[システム ロール] フォルダーを開きます。
[システム管理者] を右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。
[レポート定義の実行] を選択し、[OK] を選択します。
[システム ユーザー] を右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。
[レポート定義の実行] を選択し、[OK] を選択します。
[ロール] フォルダーを開きます。
[ブラウザー] を右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。
[モデルの表示] を選択し、[OK] を選択します。
[コンテンツ マネージャー] を右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。
[モデルの表示] 、[モデルの管理] 、および [レポートの使用] を選択し、[OK] を選択します。
[パブリッシャー] を右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。
[モデルの管理] を選択し、[OK] を選択します。
レポート ビルダー ロールが存在しない場合は作成します。
[セキュリティ] フォルダーを開きます。
[ロール] を右クリックし、 [新しいロール] をクリックします。
[名前] に「レポート ビルダー」と入力します。
[説明] に、Web ポータルのユーザーがロールの目的を把握できるようにするためのロールの説明を入力します。
[ レポートの使用]、[レポートの 表示]、[ モデルの表示]、[ リソースの表示]、[フォルダーの 表示]、[ 個々のサブスクリプションの管理] の各タスクを追加します。
[OK] を選択してロールを保存します。
レポート ビルダーへのアクセスを許可するロールの割り当てを作成する
Web ポータルを起動します。
Web ポータル ホーム ページの右上にある歯車アイコンを選択し、メニューから [サイトの設定] を選択します。
[セキュリティ] を選択します。
レポート ビルダーへのアクセスを構成するユーザーまたはグループのロールの割り当てが既に存在する場合は、[編集] を選択します。 存在しない場合は、[新しいロールの割り当て] を選択します。 [グループまたはユーザー] で、Windows ドメインのユーザー アカウントまたはグループ アカウントを
<domain>\<account>
の形式で入力します。 フォーム認証やカスタム セキュリティを使用している場合は、その配置に合った適切な形式でユーザー アカウントまたはグループ アカウントを指定します。[システム ユーザー] を選択し、[OK] を選択します。
[ホーム] を選択します。
[フォルダー設定] タブを選択します。
[セキュリティ] タブをクリックします。
レポート ビルダーへのアクセスを構成するユーザーまたはグループのロールの割り当てが既に存在する場合は、[編集] を選択します。
存在しない場合は、[新しいロールの割り当て] を選択します。 [グループまたはユーザー] で、Windows ドメインのユーザー アカウントまたはグループ アカウントを
<domain>\<account>
の形式で入力します。 フォーム認証やカスタム セキュリティを使用している場合は、その配置に合った適切な形式でユーザー アカウントまたはグループ アカウントを指定します。[レポート ビルダー] を選択し、[適用] を選択します。
ロールの割り当てを作成または変更するユーザーまたはグループが他にもある場合は、以上の手順を繰り返します。
SharePoint 統合モードのレポート サーバーにおけるレポート ビルダーへのアクセスを許可する権限
SharePoint 統合モードのレポート サーバーでは、レポート ビルダーへのアクセスは、投稿またはフル コントロールの権限レベルの SharePoint ユーザーに許可されます。
カスタム権限レベルを使用する場合は、権限レベルにアイテムの追加とアイテムの編集を含める必要があります。 組み込みアクセス許可レベルでのレポート ビルダーへのアクセスの詳細については、「レポート サーバー アイテムに対して Windows SharePoint Services の組み込みのセキュリティを使用する」を参照してください。 カスタム アクセス許可レベルのアクセス許可要件の詳細については、「SharePoint Web アプリケーションのレポート サーバー操作に対する権限を設定する」を参照してください。
認証に関する注意点と資格情報の再利用
レポート ビルダーは、レポート サーバーに対する専用の接続を確立します。 シングル サインオンを備えた Windows 統合セキュリティを使用していない場合、ユーザーは、レポート ビルダーからレポート サーバーに接続するために資格情報を再入力する必要があります。