適用対象:SQL Server
Azure SQL Database
Azure SQL Managed Instance
Azure Synapse Analytics
Analytics Platform System (PDW)
Microsoft Fabric の SQL 分析エンドポイント
Microsoft Fabric のウェアハウス
Microsoft Fabric の SQL データベース
この関数は、TRY...CATCH 構造の CATCH ブロックが実行される原因となったエラーのエラー番号を返します。
構文
ERROR_NUMBER ( )
戻り値の型
int
戻り値
CATCH ブロックで呼び出されると、ERROR_NUMBER は CATCH ブロックの実行を引き起こしたエラーのエラー番号を返します。
ERROR_NUMBER は、CATCH ブロックの範囲外で呼び出されると、NULL を返します。
解説
ERROR_NUMBER は、CATCH ブロックのスコープ内の任意の場所で呼び出すことができます。
ERROR_NUMBER は、実行回数に関係なく、あるいは CATCH ブロックのスコープ内の実行場所に関係なく、関連エラー番号を返します。 エラーが発生したステートメントの直後のステートメントのエラー番号のみを返す、@@ERROR などの関数とは対照的となります。
CATCH ブロックが入れ子になっている場合、ERROR_NUMBER は、CATCH ブロックを参照した CATCH ブロックのスコープに固有のエラー番号を返します。 たとえば、外側の TRY...CATCH 構造の CATCH ブロックの中に TRY...CATCH 構造が含まれることがあります。 その内側の CATCH ブロック内では、ERROR_NUMBER は内側の CATCH ブロックを呼び出したエラーの番号を返します。
ERROR_NUMBER が外側の CATCH ブロック内で実行される場合、外側の CATCH ブロックを呼び出したエラーの番号を返します。
例
A. CATCH ブロックで ERROR_NUMBER を使用する
この例は、0 除算エラーを生成する SELECT ステートメントを示しています。
CATCH ブロックはエラー番号を返します。
BEGIN TRY
-- Generate a divide-by-zero error.
SELECT 1/0;
END TRY
BEGIN CATCH
SELECT ERROR_NUMBER() AS ErrorNumber;
END CATCH;
GO
結果セットは次のとおりです。
-----------
(0 row(s) affected)
ErrorNumber
-----------
8134
(1 row(s) affected)
B. CATCH ブロックで ERROR_NUMBER を他のエラー処理ツールと一緒に使用する
この例は、0 除算エラーを生成する SELECT ステートメントを示しています。
CATCH ブロックは、エラー番号と共にそのエラーに関する情報を返します。
BEGIN TRY
-- Generate a divide-by-zero error.
SELECT 1/0;
END TRY
BEGIN CATCH
SELECT
ERROR_NUMBER() AS ErrorNumber,
ERROR_SEVERITY() AS ErrorSeverity,
ERROR_STATE() AS ErrorState,
ERROR_PROCEDURE() AS ErrorProcedure,
ERROR_LINE() AS ErrorLine,
ERROR_MESSAGE() AS ErrorMessage;
END CATCH;
GO
結果セットは次のとおりです。
-----------
(0 row(s) affected)
ErrorNumber ErrorSeverity ErrorState ErrorProcedure ErrorLine ErrorMessage
----------- ------------- ----------- --------------- ---------- ----------------------------------
8134 16 1 NULL 4 Divide by zero error encountered.
(1 row(s) affected)
参照
sys.messages(Transact-SQL)
試みる。。。CATCH (Transact-SQL)
ERROR_LINE(Transact-SQL)
ERROR_MESSAGE(Transact-SQL)
ERROR_PROCEDURE(Transact-SQL)
ERROR_SEVERITY(Transact-SQL)
ERROR_STATE(Transact-SQL)
RAISERROR(Transact-SQL)
@@ERROR(Transact-SQL)
エラーおよびイベント リファレンス (データベース エンジン)