SUSER_SNAME (Transact-SQL)
Applies to: SQL Server Azure SQL Database Azure SQL Managed Instance Azure Synapse Analytics Analytics Platform System (PDW) Microsoft Fabric の SQL 分析エンドポイント Microsoft Fabric のウェアハウス
セキュリティ ID 番号 (SID) に関連付けられているログイン名を返します。
構文
SUSER_SNAME ( [ server_user_sid ] )
引数
server_user_sid
オプションのログイン セキュリティ ID 番号です。 server_user_sid は varbinary(85) です。 server_user_sid には、任意の SQL Server ログイン名または Microsoft Windows ユーザーやグループのセキュリティ ID 番号を指定できます。 sys.server_principals
または sys.sql_logins
カタログ ビューの sid
列を参照します。 server_user_sid の指定を省略すると、現在のユーザーの情報が返されます。 パラメーターに NULL
という語が含まれていると、SUSER_SNAME
は NULL
を返します。
Azure SQL Database では server_user_sid はサポートされていません。
の戻り値の型 :
nvarchar(128)
注釈
SUSER_SNAME
は、ALTER TABLE
または CREATE TABLE
内で DEFAULT 制約として使用できます。 SUSER_SNAME
は、選択リストの中、WHERE 句の中、また式を使える所ならどこにでも使用できます。 SUSER_SNAME
の後には、パラメーターを指定しない場合も含め、常にかっこが必要です。
SUSER_SNAME
を引数なしで呼び出すと、現在のセキュリティ コンテキストの名前が返されます。 EXECUTE AS
を使用してコンテキストを切り替えたバッチ内で引数なしで呼び出すと、SUSER_SNAME
は偽装されたコンテキストの名前が返されます。 権限を借用したコンテキストから ORIGINAL_LOGIN
を呼び出すと、元のコンテキストの名前が返されます。
Azure SQL Database に関する注釈
SUSER_SNAME
は、常に現在のセキュリティ コンテキストのログイン名を返します。
SUSER_SNAME
ステートメントでは、EXECUTE AS での借用したセキュリティ コンテキストを使用した実行はサポートされていません。
SUSER_SNAME
は、server_user_id 引数はサポートされていません。
例
A. SUSER_SNAME を使用する
次の例では、現在のセキュリティ コンテキストのログイン名が返されます。
SELECT SUSER_SNAME();
GO
B. SUSER_SNAME を Windows ユーザーのセキュリティ ID と共に使用する
次の例では、Windows セキュリティ ID 番号に関連付けられているログイン名が返されます。
SELECT SUSER_SNAME(0x010500000000000515000000a065cf7e784b9b5fe77c87705a2e0000);
GO
C. SUSER_SNAME を DEFAULT 制約として使用する
次の例では、SUSER_SNAME
ステートメントで CREATE TABLE
を DEFAULT 制約として使用しています。
USE AdventureWorks2022;
GO
CREATE TABLE sname_example (
login_sname SYSNAME DEFAULT SUSER_SNAME(),
employee_id UNIQUEIDENTIFIER DEFAULT NEWID(),
login_date DATETIME DEFAULT GETDATE()
);
GO
INSERT sname_example DEFAULT
VALUES;
GO
D. SUSER_SNAME を EXECUTE AS と組み合わせて呼び出す
この例は、権限を借用したコンテキストから呼び出した場合の SUSER_SNAME
の動作を示しています。
SELECT SUSER_SNAME();
GO
EXECUTE AS LOGIN = 'WanidaBenShoof';
SELECT SUSER_SNAME();
REVERT;
GO
SELECT SUSER_SNAME();
GO
以下に結果を示します。
sa
WanidaBenShoof
sa
例: Azure Synapse Analytics、Analytics Platform System (PDW)
E. SUSER_SNAME を使用する
次の例では、セキュリティ ID 番号が 0x01
のログイン名を返します。
SELECT SUSER_SNAME(0x01);
GO
F. 現在のログインを返す
次の例では、現在のログインのログイン名を返します。
SELECT SUSER_SNAME() AS CurrentLogin;
GO