構成と参照データ

完了

環境を通じてソリューションを転送する場合、これらのコンポーネントは、構成設定がある場合や、リリース プロセスを通じて転送する必要があるデータを参照する場合があります。

環境変数

ソリューション環境変数は、環境に固有のアプリ構成データに使用されます。 アプリケーションを複数の環境に配置する際、多くの場合、アプリケーションで必要な構成設定や入力パラメーターは異なります。 環境変数にはパラメーター キーと値が格納され、これは他のさまざまなアプリケーション オブジェクトへの入力として使用されます。 消費オブジェクトからパラメーターを分離することで、同じ環境内の値を変更したり、ソリューションを他の環境に移行したりするときに、これらの値を変更することができます。

代わりに、パラメーターの値を、それらを使用するコンポーネント内にハード コードされたパラメーター値で残す方法があります。 この方法は特に、アプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) の運用中に値を変更する必要がある場合などに、問題になることが多いです。

環境変数はソリューション コンポーネントであるため、ソリューションを他の環境に移行するときに参照 (キー) を転送し、値を変更できます。

環境変数には、小数点型、テキスト型、JSON 型、2 つのオプション、またはデータ ソースを指定できます。 各環境変数には、既定値と現在の環境値を指定できます。

次の図は、各環境の値の調整に環境変数を使用する方法を示しています。

環境変数の使用を示す図。

メモ

特定の環境で現在の値が指定されない場合に使用する既定値を提供できます。

Power Apps、Power Automate および開発者コードは、環境変数の値を取得および変更できます。

接続参照

接続参照は、環境に固有の接続に使用されます。 接続参照にはコネクタに関する情報が含まれます。 Power Automate フロー内のキャンバス アプリと操作を接続参照にバインドします。

接続参照はソリューション コンポーネントであるため、ソリューションを他の環境に移行するときに参照を転送し、接続を変更できます。 接続参照を使用すると、アプリまたはフローを編集せずに、キャンバス アプリまたはフローに関連付けられている接続を変更できます。

構成移行ツール

ソリューションにはデータが含まれていません。 多くの場合、アプリケーションは参照または構成データに依存します。 また、このデータを環境間で転送する必要があります。

構成移行ツールは、環境間でのデータの移動に役立ちます。 重要なのは、構成移行ツールで、このデータの行に対して同じ主レコード識別子 (GUID) を管理できる点です。 この機能により、特定のデータを参照するコンポーネントの問題をインポートの度に更新する必要がありません。