モデル駆動型アプリを共有する

完了

モデル駆動型アプリは、ロールベースのセキュリティを使用して共有とアクセス制御を管理します。 各セキュリティ ロールに権限のセットが含まれ、それによってアプリ内のテーブルに対してユーザーが実行できる具体的なアクションが定義されています。 つまり、構造によって、分化されたアクセス レベルが可能になります。たとえば、2 人のユーザーがどちらも 1 つのアプリを使用できるようにしますが、1 人のユーザーにはレコードを読み取るか自分で作成したレコードを表示するアクセス許可のみを与え、もう 1 人のユーザーにはすべてのレコードの表示や削除など、より広範なアクセス許可を付与できます。

すべてのアプリ ユーザーには、1 つ以上の、定義済みまたはカスタムのセキュリティ ロールを割り当てる必要があります。

モデル駆動型アプリを他のユーザーと共有する

モデル駆動型アプリを共有すると、組織内の他のユーザーがアプリにアクセスして使用できるようになります。 これにより、共同作業が促進され、適切な人物が自身のタスクを完了するために必要なツールを確実に利用することができます。 モデル駆動型アプリを共有するには、セキュリティ ロールを慎重に設定し、ユーザーまたはチームにアプリと基になるデータに対して適切なレベルのアクセス権を付与する必要があります。

モデル駆動型アプリを共有する際、基本的には、アプリそのものとアプリが処理するデータ テーブルへのアクセス権を付与します。 このプロセスには、セキュリティ ロールの割り当てとアプリ リンクの共有という 2 つの手順があります。 セキュリティ ロールにより、ユーザーまたはチームは、担当に応じて必要なデータと機能にのみアクセスできます。 たとえば、読み取り専用アクセスのみが必要なユーザーもいれば、アプリのデータを全面的に管理する必要があるユーザーもいます。

次に進む前に、必要なセキュリティ ロールが Microsoft Dataverse で作成および構成されていることを確認してください。 これらのロールがまだ定義されていない場合は、Power Platform 管理者と協力して設定する必要があります。 ロールの準備が整ってから、次に示す手順に従ってアプリを効果的に共有できます。

モデル駆動型アプリを共有する手順

セキュリティ ロールを割り当てる

  1. Power Apps ポータルを開き、共有したいアプリを見つけます。
  2. アプリを選択し、共有ボタンを選択して共有プロセスを開始します。
  3. 共有インターフェイスで、セキュリティ ロールを個々のユーザーまたはチームに割り当てます。 定義済みロール (Basic ユーザーやシステム管理者など) から選択するか、特定のニーズに合わうようにカスタム ロールを作成して割り当てることができます。
  4. 割り当てたロールによって、アプリと関連付けられたデータ テーブルに対する適切なアクセス レベルが提供されるようにします。 たとえば、アプリに機密情報が含まれる場合は、アクセス権を特定のユーザーまたはチームに制限することをお勧めします。 アプリへのセキュリティ ロールの割り当てのスクリーンショット。

この手順を完了することで、ユーザーまたはチームがアプリとそのデータを操作するために必要なアクセス許可を確実に付与できます。 セキュリティ ロールを割り当てたら、ユーザーがアプリに直接アクセスできるように、アプリ リンクの共有に進みます。

さまざまなデバイスでモデル駆動型アプリを実行してテストする

モデル駆動型アプリのテストは、さまざまなデバイスやプラットフォームでシームレスなユーザー エクスペリエンスを実現するための、開発プロセスの重要な手順です。 レスポンシブ デザインのおかげで、デスクトップ、タブレット PC またはスマートフォンのいずれからアクセスしても、アプリはさまざまな画面サイズと入力方法に適応できます。

テスト時には、ユーザーがアプリを操作するさまざまな方法を考慮する必要があります。 たとえば、主にデスクトップ コンピューターで Web ブラウザーを使用してアプリにアクセスするユーザーもいれば、外出先からアクセスするためにモバイル デバイスを利用するユーザーもいます。 各プラットフォームには固有の機能があります。 たとえば、モバイル デバイスはタッチベースのナビゲーションを使用し、デスクトップはマウスとキーボードの操作に依存します。 テストによって、このようなシナリオすべてで、アプリの機能が一貫性を保ち、直感的に使用できることを保証します。

また、テストでは、すべての機能、ワークフロー、統合が意図した通りに作動することを検証する機会を得られます。 このテストには、データ入力フォーム、ダッシュボード、サブグリッド、およびアプリケーションに追加したすべてのカスタム コンポーネントの確認が含まれます。 また、アプリの応答性、読み込み時間、全体的な使い勝手を評価し、エンド ユーザーのニーズを満たしていることを確認する機会でもあります。

ここでは、デスクトップでモデル駆動型アプリをテストする手順を示します。

  1. アプリの展開方法に応じて、Power Apps ポータルを開くか、Dynamics 365 ホームページに移動します。
  2. アプリを起動し、デスクトップの Webブラウザーで機能をテストします。 フォーム、ビュー、ダッシュボード、ワークフローなどのすべての機能が予期した通りに動作することを確認します。
  3. アプリのレイアウトと応答性に注意します。 インターフェイスが適応していることを確認します。