BLOB を管理する
BLOB にはあらゆる種類のデータやあらゆるサイズのファイルを使用できます。 Azure Storage には、 ブロック BLOB、 ページ BLOB、追加 BLOB の 3 種類の BLOB が用意されています。
BLOB の種類について知っておく必要があること
BLOB の各種類の特性を詳しく見てみましょう。
ブロック BLOB。 ブロック BLOB はデータのブロックで構成され、それらを組み立てて BLOB を構成します。 ほとんどの Blob Storage シナリオでは、ブロック BLOB が使用されます。 ブロック BLOB は、ファイル、画像、ビデオなど、テキストとバイナリのデータをクラウドに格納するのに最適です。 ブロック BLOB の種類は、新しい BLOB の既定の種類です。 新しい BLOB を作成するときに特定の種類を選択しないと、新しい BLOB はブロック BLOB として作成されます。
BLOB を追加します。 追加 BLOB はブロック BLOB に似ています。追加 BLOB もデータのブロックで構成されるためです。 追加 BLOB 内のデータのブロックは、"追加" 操作用に最適化されています。 追加 BLOB は、ログ記録の操作が続くにつれてデータ量が増加していく可能性がある、ログ記録のシナリオに役立ちます。
ページ BLOB。 ページ BLOB の最大サイズは 8 TB です。 ページ BLOB は読み取りおよび書き込み操作を頻繁に実行する場合により効率的です。 Azure の仮想マシンでは、オペレーティング システム ディスクとデータ ディスク用にページ BLOB が使用されます。
注
BLOB を作成した後は、その種類を変更することはできません。
BLOB ストレージを管理するときに考慮すべきこと
ポータルを使って、BLOB のアップロードや管理を行うことができます。 このオプションは、ファイルが少ないときに適しています。 アップロードするファイルを特定したら、BLOB の種類とブロック サイズ、およびコンテナー フォルダーを選択します。 アクセス層と暗号化スコープも設定します。
ファイルの数が多い場合は、ツールを使うことをお勧めします。 次のオプションを確認して、ご自分の構成のニーズに合ったツールを検討してください。
- Azure Storage Explorer. BLOB、ファイル、キュー、テーブル、および Azure Data Lake Storage のエンティティとマネージド ディスクのアップロード、ダウンロード、管理を行います。 リソースの表示、編集、管理、データのプレビュー、ストレージのアクセス許可とアクセス制御の構成を行うこともできます。
AzCopy. Windows と Linux 用の使いやすいコマンドライン ツール。 Blob Storage との間で、コンテナーやストレージ アカウントをまたいで、データをコピーできます。
Azure Data Box Disk. 大規模なデータセットやネットワーク上の制約によって有線でのデータのアップロードが非現実的である場合に、オンプレミスのデータを Blob Storage に転送するサービスです。 Azure Data Box Disk を使って、Microsoft にソリッド ステート ディスク (SSD) を要求できます。 データをそれらのディスクにコピーし、Microsoft に送り返すことで、BLOB ストレージにアップロードされます。