Windows PowerShell スクリプトを確認する
最初に Windows PowerShell の使用を開始して、グラフィカル ツールでは行うことができないタスクを実行することができます。 たとえば、Microsoft 365 または Microsoft Exchange Server を管理する場合、Windows PowerShell コマンドレットを使用してのみ構成できる設定が多数あります。 Windows PowerShell に慣れるにつれて、個々のコマンドを実行するのではなく、スクリプトを使用して管理を簡略化する機会があることがわかります。
スクリプトを使用して反復的なタスクを標準化できます。 タスクを標準化すると、エラーのリスクが軽減されます。 スクリプトがテストされている場合は、エラーを発生させずに複数回実行できます。 しかし、手動でコマンドを複数回入力すると、毎回エラーが発生するリスクがあります。 また、タスクをスケジュールに従って実行する必要がある場合は、必要に応じてスクリプトを実行するようにスケジュールできます。
注
モジュール 11 の「バックグラウンド ジョブとスケジュールされたジョブの使用」では、Windows PowerShell スクリプトをスケジュールされたタスクまたはスケジュールされたジョブとして実行するように構成する方法について説明します。
また、スクリプトを使用し、1 つのコマンドを使って実用的なタスクよりも複雑なタスクを実行することもできます。 技術的には長くて複雑な 1 つの Windows PowerShell コマンドを作成することは可能ですが、管理するのは実用的ではありません。 複雑なタスクをスクリプトに配置すると、編集が簡単になり、理解しやすくなります。
レポート作成は、Windows PowerShell で行うことができる複雑で反復的なタスクの 1 つです。 Windows PowerShell を使用して、テキストまたは HTML ベースのレポートを作成することができます。 たとえば、サーバー上の使用可能なディスク領域を報告するスクリプトを作成したり、メッセージ追跡ログをスキャンしてメール フローの統計情報を報告する Exchange 用のスクリプトを作成したりできます。
スクリプトでは、 ForEach、 If、 Switch などのコンストラクトを使用することもできます。これは、1 つのコマンドではほとんど使用できません。 これらのコンストラクトを使用して、オブジェクトを処理し、スクリプトで決定を行うことができます。
Windows PowerShell スクリプトには .ps1 ファイル拡張子が付いています。 最も基本的なスクリプトは、.ps1 ファイル拡張子で保存されたテキスト ファイルに一覧表示された単なる Windows PowerShell コマンドです。 Windows PowerShell Integrated Scripting Environment (ISE) と Microsoft Visual Studio Code の機能は優れていますが、メモ帳などの単純なテキスト エディターを使用して Windows PowerShell スクリプトを編集できます。