イントロダクション
例外は、問題やエラー状態が発生したときにコードからスローされることがあります。 エラーを記述する例外オブジェクトが作成され、 throw キーワードを使用してスローされます。 コードが例外をスローすると、ランタイムはその例外を処理できる最も近い catch 句を探します。
会社のデータ処理アプリケーションに取り組んでいるとします。 このアプリケーションは、発注書の処理と在庫管理のタスクが適切に完了するように、ビジネス ルールと仕様に依存します。 さらに、アプリケーションでは、データの異常やその他の問題が発生したときにユーザーに通知するために、特定の言語を使用する必要があります。 問題が発生した場合は、カスタマイズされた例外をスローし、キャッチし、アプリケーションのユーザー インターフェイスに反映する必要があります。 ビジネス ルールは、次のカテゴリに固有のガイダンスを提供します。
- プロセスのデータ入力要件。
- プロセスの成功と失敗の条件。
- プロセスの順序の要件。
- プロセス エラーの報告と軽減の要件。
このモジュールでは、例外オブジェクトを作成する方法、例外オブジェクトのプロパティをカスタマイズする方法、および C# アプリケーションでカスタム例外オブジェクトを作成、スロー、およびキャッチするプロセスについて説明します。
このモジュールを終了すると、アプリケーションの要件を満たす例外オブジェクトを作成、カスタマイズ、スロー、およびキャッチできるようになります。
学習目標
このモジュールでは、次の操作を行います。
- 例外オブジェクトがどのように作成されるかや、プロパティ設定のカスタマイズ方法を説明します。
- カスタマイズされた例外オブジェクトを作成してスローする C# コンソール アプリケーションを開発します。
- カスタム例外オブジェクトをキャッチし、例外プロパティ情報を管理する C# コンソール アプリケーションを開発します。
[前提条件]
- C# アプリケーション開発用に構成された Visual Studio Code のインストール。
- イテレーション ステートメント、選択ステートメント、カスタム メソッドを使って、ビジネス ロジックを実装する C# コンソール アプリケーションを開発できること。
- C# 用の Visual Studio Code のデバッグ ツールの使用経験があること。
- C# コンソール アプリケーションで
try-catch例外処理を実装した経験。