はじめに
Azure Route Server は、ネットワーク仮想アプライアンス (NVA) と Azure 仮想ネットワーク間の動的ルーティングを簡略化するフル マネージド サービスです。
シナリオ例
オンライン小売会社で働いていると想像してみてください。この会社には、オンプレミスと Azure 仮想マシン (VM) 上のクラウドの両方でデプロイされている複数のアプリケーションとデータベースがあります。 ローカルのオンプレミス ネットワークは、複数のサブネットで構成されています。 また、ファイアウォールやルーティングの機能を備え、Azure への接続が可能なネットワーク アプライアンスもあります。 Azure のリソースは、仮想ネットワークにデプロイされた複数の VM で構成されています。 また、ローカル リソースと Azure リソースとの接続を高速化するために、Azure ExpressRoute のデプロイも検討します。
Azure ネットワークには、ソフトウェア定義ワイド エリア ネットワーク (SD-WAN) ネットワーク仮想アプライアンス (NVA) があります。これを使用すると、パートナー企業のネットワークに接続できます。 オンプレミスにデプロイされたアプリケーションとリソースは、Azure VM にデプロイされたリソースと、集中的に通信します。 あなたは、ローカル ネットワークまたは Azure ネットワークの構成を変更すると、ネットワーク通信の遅延や停止が発生することを知っています。 正常な通信を行うには、静的ルートを手動で構成することが必要な場合があります。 通信が可能な限り最適化され、ローカルまたは Azure のネットワーク構成またはネットワーク ルーティングの変更がすべてのネットワーク アプライアンスおよびゲートウェイに可能な限り迅速に反映されるようにする必要があります。 この要件に対応するために、Azure Route Server のデプロイを検討します。
このモジュールを完了すると、Azure Route Server サービスとそのしくみ、およびこのサービスのデプロイと使用が必要なシナリオを認識する方法についての理解が深まります。 また、デプロイと構成の大まかな手順についても学習します。
学習内容
このモジュールでは、Azure Route Server サービスを紹介します。 また、使用シナリオとしくみについて説明し、デプロイと構成に必要な手順を詳しく確認します。
主な目標
このモジュールを終了すると、Azure Route Server について説明したり、それが有効活用されるシナリオを認識したりすることができるようになると同時に、基本的なシナリオでのデプロイ方法について理解できるようになります。