Azure Virtual Desktop の ID 戦略を選択する

完了

このユニットでは、Azure Virtual Desktop で使用できる ID と認証方法の種類の概要を説明します。

Identities

Azure Virtual Desktop では、選択した構成に応じて、さまざまな種類の ID がサポートされます。 このセクションでは、構成ごとに使用できる ID について説明します。

重要

Azure Virtual Desktop では、1 つのユーザー アカウントで Microsoft Entra ID にサインインしてから、別のユーザー アカウントで Windows にサインインすることはできません。 2 つの異なるアカウントで同時にサインインすると、ユーザーが間違ったセッション ホストに再接続したり、Azure portal の情報が正しくないか表示されなかったり、アプリ アタッチまたは MSIX アプリ アタッチの使用中にエラー メッセージが表示されたりする可能性があります。

オンプレミス ID

Azure Virtual Desktop にアクセスするには、Microsoft Entra ID 経由でユーザーを検出できる必要があるため、Active Directory Domain Services (AD DS) にのみ存在するユーザー ID はサポートされません。 これには、Active Directory フェデレーション サービス (AD FS) を使用したスタンドアロンの Active Directory デプロイ が含まれます。

ハイブリッド ID

Azure Virtual Desktop では、AD FS を使用してフェデレーションされるものを含めて、Microsoft Entra ID を通じたハイブリッド ID がサポートされています。 これらのユーザー ID は AD DS で管理し、Microsoft Entra Connect を使用して Microsoft Entra ID に同期できます。 また、Microsoft Entra ID を使用してこれらの ID を管理し、Microsoft Entra Domain Services に同期できます。

ハイブリッド ID を使用して Azure Virtual Desktop にアクセスする場合、Active Directory (AD) および Microsoft Entra ID のユーザーのユーザー プリンシパル名 (UPN) またはセキュリティ識別子 (SID) が一致しない場合があります。 たとえば、AD アカウント user@contoso.local は Microsoft Entra ID の user@contoso.com に対応することがあります。 Azure Virtual Desktop では、AD と Microsoft Entra ID アカウントの両方の UPN または SID が一致する場合にのみ、この種類の構成がサポートされます。 SID とは、AD ではユーザー オブジェクト プロパティ "ObjectSID"、Microsoft Entra ID では "OnPremisesSecurityIdentifier" のことです。

クラウド専用 ID

Azure Virtual Desktop では、Microsoft Entra 参加済み VM を使用しているとき、クラウド専用 ID がサポートされます。 これらのユーザーは、Microsoft Entra ID で直接作成および管理されます。

Note

また、参加の種類が Microsoft Entra 参加済みのセッション ホストをホストする Azure Virtual Desktop アプリケーション グループにハイブリッド ID を割り当てることもできます。

サードパーティ ID プロバイダー

Microsoft Entra ID 以外の ID プロバイダー (IdP) を使用してユーザー アカウントを管理する場合は、次のことを確認する必要があります。

外部 ID

Azure Virtual Desktop では、外部 ID は現在サポートされていません。