はじめに
たとえば、Azure 仮想マシン (VM) でホストされている、音楽グループの Web サイトの IT 管理者であるとします。 この Web サイトは、チケットの予約、会場情報、ツアーの最新情報など、グループにとってミッション クリティカルなサービスを実行します。 Web サイトは迅速に応答し、頻繁な更新やトラフィックの急増時にもアクセスできる状態を維持する必要があります。
不必要なコストをかけずに Web サイトを効果的にホストするには、十分な VM サイズとメモリを維持する必要があります。 また、アクセス、セキュリティ、パフォーマンスの問題を事前に予防し、迅速に対応する必要があります。 これらの目的を達成するには、VM のトラフィック、正常性、パフォーマンス、イベントをすばやく簡単に監視する必要があります。
Azure Monitor には、VM ホストと VM で実行されているオペレーティング システム、ワークロード、アプリケーションの正常性、パフォーマンス、動作を追跡するために使用できる、組み込みのカスタマイズ可能な監視機能が用意されています。 この学習モジュールでは、VM ホストの監視データを表示し、推奨されるアラート ルールを設定し、VM の分析情報とカスタム データ収集ルール (DCR) を使って VM 内から監視データを収集および分析する方法について説明します。
前提条件
このモジュールを完了するには、次の前提条件が必要です。
- 仮想化、Azure portal のナビゲーション、Azure VM に関する知識。
- Azure サブスクリプションに対する、共同作成者ロール以上のアクセス権。 Azure サブスクリプションをお持ちでない場合は、開始する前に無料アカウントを作成し、サブスクリプションを追加してください。 学生の方は、Azure for Students オファーを利用できます。
学習の目的
- VM から収集する必要がある監視データについて理解します。
- 推奨されるアラートと診断を有効にして表示します。
- Azure Monitor を使って、VM ホストのデータを収集して分析します。
- Azure Monitor エージェントを使って、VM クライアントのパフォーマンス メトリックとイベント ログを収集します。