導入
アプリケーションの開発に着手する場合、コードを書くことは最初の手順に過ぎません。 コードが想定どおりに動くかどうかを確認するプロセスは、最初のコード行を書いた直後から始まります。 ソフトウェア開発のコード検証には、テスト、デバッグ、例外処理が含まれます。
たとえば、あるアプリケーションを開発しているとします。 ある機能を実現するためのロジックの実装は、予想以上に複雑であることがわかりました。 コードをビルドして実行することはできますが、予期しない結果が表示されます。どこで問題が発生しているのかを特定することは困難です。 さらに、特定のメソッド呼び出しのパラメーターとして、ユーザーが指定したデータを渡すと、ランタイム エラーが発生することに気付きました。 コード ロジックのデバッグとランタイム エラーを管理するためのより良い方法を見つからない場合、プロジェクトを予定どおりに完了できない可能性があります。 同僚にアドバイスを求めると、Visual Studio Code にはデバッグ ツールがあり、C# には例外処理をサポートする機能があることを教えてくれました。 あなたは、コードのデバッグと例外処理について学び始めるときが来たと判断しました。
このモジュールでは、テスト、デバッグ、例外処理の違いについて説明します。 コード デバッグ プロセスと、コード デバッガーによって得られるベネフィットを確認します。 また、例外と、アプリケーションで例外がどのように使われるかを学習します。
このモジュールを完了すると、コード デバッガーと例外処理のベネフィットを説明できるようになります。
学習の目的
このモジュールでは、次のことを行います。
- ソフトウェア テスト、デバッグ、および例外処理の役割を確認します。
- コード デバッグ プロセスと、コード デバッガー ツールによって提供される利点を確認します。
- 例外とは何か、およびコード内の例外を管理するためのオプションを確認します。
前提条件
- C# アプリケーション開発用に構成された Visual Studio Code のインストール。
- イテレーション ステートメント、選択ステートメント、カスタム メソッドを使って、ビジネス ロジックを実装する C# コンソール アプリケーションを開発できること。