この記事では、Web 要素が Microsoft Power Automate の cross-domain iframe 内にある場合に Web ページを自動化できない問題の回避策について説明します。
注:
クロスドメイン iframe での Web オートメーションは、デスクトップ用 Power Automate バージョン 2.31 (2023 年 4 月) 以降にサポートされています。 この記事は、2.31 より前のバージョンを対象とします。
適用先:Power Automate
元の KB 番号: 4599053
現象
Web オートメーション アクションは、クロスドメイン iframe 内にある Web 要素と対話できません。 要素は、作成中に正常にキャプチャされる可能性があります。 ただし、実行時に、次のメッセージのようなエラー メッセージが表示されます。
Web ページのリンクをクリックできませんでした。
問題の確認
Web 要素が実際にクロスドメイン iframe 内にあることを確認するには、次の手順に従います。
- Web ブラウザーを開き、要素を見つけます。
- F12 を押して、ブラウザーの DOM エクスプローラー ウィンドウを開きます。
- DOM エクスプローラーで要素を選択します。
- DOM エクスプローラーウィンドウ内で、その親 iframe 要素を見つけます。
- iframe 要素をホストするドメインを確認します。
ドメインは Web ページのドメインとは異なる必要があります。
回避策
新しいタブまたは新しいブラウザー ウィンドウで iframe 要素のソース Web ページを開き、新しい Web ページで自動化を続行します。
この手順は、"Web ページ上の要素の詳細を取得する" アクションを使用して埋め込まれた Web ページの URL をキャプチャすることで自動化できます。 キャプチャする属性の値は、iframe 要素の src
属性です。
次に、[新しいブラウザーの起動] または [新しいタブの作成] アクションを使用して、新しい Web ページを開きます。
注:
この回避策が適用されない場合があります。 たとえば、iframe ウィンドウ内で実行するアクションが親 Web ページの他のフィールドに影響する場合です。