Windows 7 または Windows Server 2008 R2 用 Service Pack 1 をインストールした後、イベント ID 10 がアプリケーション ログに記録される

この記事では、Windows 7 または Windows Server 2008 R2 用 Service Pack 1 をインストールした後にログに記録されるイベント ID 10 を解決するためのスクリプトを提供します。

適用対象: Windows 7 Service Pack 1、Windows Server 2008 R2 Service Pack 1
元の KB 番号: 2545227

現象

統合メディアを使用して Windows 7 Service Pack 1 (SP1) または Windows Server 2008 R2 SP1 をインストールすると、再起動のたびに次の WMI エラーがアプリケーション ログに記録されます。

Log Name - Application  
Source - WMI  
EventID - 10  
Level - Error  
User - N/A  
OpCode - Info  
Task Cat - None  
Keywords - Classic  
Details - Event filter with query "SELECT * FROM __InstanceModificationEvent WITHIN 60 WHERE TargetInstance ISA "Win32_Processor" AND TargetInstance.LoadPercentage > 99" could not be reactivated in namespace "//./root/CIMV2" because of error 0x80041003. Events cannot be delivered through this filter until the problem is corrected.

原因

この問題は、Windows 7 SP1 DVD/ISO 作成プロセスで発生しました。 作成プロセスで、WMI 登録が DVD/ISO に残る問題が発生しました。 登録は DVD/ISO 作成プロセス中にのみ機能するように設計されているため、ライブ システムで実行できず、これらのイベントが発生します。 これらのイベントは、システム内の問題を示すのではなく、無視しても問題ありません。 これらのイベントが生成されないようにし、この特定の WMI 登録を手動で削除する場合は、回避策スクリプトを実行します。

解決方法

この問題を解決するには、イベント ID 10 メッセージを停止するスクリプトを実行します。 スクリプトを実行するには、次の手順に従います。

1. メモ帳で、 Workaround.txtという名前の新しいドキュメントを作成します。

2. 次のスクリプトをメモ帳にコピーします。

   strComputer = "."
   Set objWMIService = GetObject("winmgmts:" _
   & "{impersonationLevel=impersonate}!\\" _
   & strComputer & "\root\subscription")
   Set obj1 = objWMIService.ExecQuery("select * from __eventfilter where name='BVTFilter' and query='SELECT * FROM __InstanceModificationEvent WITHIN 60 WHERE TargetInstance ISA ""Win32_Processor"" AND TargetInstance.LoadPercentage > 99'")
   For Each obj1elem in obj1
   set obj2set = obj1elem.Associators_("__FilterToConsumerBinding")
   set obj3set = obj1elem.References_("__FilterToConsumerBinding")
   For each obj2 in obj2set
   WScript.echo "Deleting the object"
   WScript.echo obj2.GetObjectText_
   obj2.Delete_
   next
   For each obj3 in obj3set
   WScript.echo "Deleting the object"
   WScript.echo obj3.GetObjectText_
   obj3.Delete_
   next
   WScript.echo "Deleting the object"
   WScript.echo obj1elem.GetObjectText_
   obj1elem.Delete_
   Next
   

3. テキストを Workaround.vbs として保存します。

4. メモ帳を閉じます。

5. 管理者特権でのコマンド プロンプトを開きます。

   1. [スタート] を選択します。
   2. Programs を選択します。
   3. [コマンド プロンプト] を右クリックします。
   4. [管理者として実行 選択。

6. ディレクトリを workaround.vbs を含むディレクトリに変更します (例: CD c:\users\%username%)。

7. スクリプト workaround.vbs を実行します。

スクリプトを実行すると、このイベントに関連するイベント ID 10 エラーの発生が停止します。 このスクリプトでは、イベント ログ内の既存のエントリは削除されません。アプリケーション イベント ログから手動でクリアする必要があります。

Note

イベント ID 10 のエラー メッセージには、他にも理由が考えられます。 この回避策では、上記のエラー メッセージが発生するのを防ぐだけです。

詳細

上記の特定のイベント ID 10 エラー メッセージは無視しても問題ありません。 Service Pack またはオペレーティング システムの問題を示すわけではありません。

データ収集

Microsoft サポートの支援が必要な場合は、「展開関連の問題について TSS を使用して情報を収集する」に記載している手順に従って情報を収集することをお勧めします。