ASP.NET のデバッグ : システム要件

ここでは、ASP.NET のデバッグ シナリオに必要なソフトウェアとセキュリティの要件について説明します。

  • ローカル デバッグ。Visual Studio と Web アプリケーションが同じコンピューターで実行されている場合のデバッグです。 このシナリオには、2 つのバージョンがあります。

    • ASP.NET コードがファイル システムに存在する場合。

    • ASP.NET コードが IIS の Web サイトに存在する場合。

  • リモート デバッグ。Visual Studio はクライアント コンピューターで実行され、リモート サーバー コンピューターで実行されている Web アプリケーションをデバッグします。

セキュリティ要件

リモート デバッグでは、ローカル コンピューターとリモート コンピューターが同じドメイン内または同じワークグループ内にセットアップされている必要があります。

(アプリケーション プールによってホストされている) ASP.NET ワーカー プロセス をデバッグするには、そのプロセスをデバッグするアクセス許可が必要です。 既定では、IIS 6.0 より前の ASP.NET アプリケーションは、ASPNET ユーザーとして実行されます。 IIS 6.0 および IIS 7.0 では、NETWORK SERVICE アカウントが既定値です。 ワーカー プロセスが ASPNET(既定) または NETWORK SERVICEとして実行されている場合、そのプロセスをデバッグするには管理者特権が必要です。

重要

Windows Server 2008 R2 以降、各アプリケーション プールの ID として ApplicationPoolIdentity を使用することが推奨されます。

ASP.NET ワーカー プロセスの名前は、デバッグ シナリオや IIS のバージョンによって異なります。 詳細については、「 How to: Find the Name of the ASP.NET Process」を参照してください。

ASP.NET ワーカー プロセスを実行しているユーザー アカウントは、IIS を実行しているサーバーの machine.config ファイルを編集することによって変更できます。 これを行うには、 インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャーを使用するのが最善です。 詳細については、「方法:ユーザー アカウントでワーカー プロセスを実行する」を参照してください。

ASP.NET ワーカー プロセスを自分のユーザー アカウントで実行するように変更する場合、IIS を実行しているサーバーの管理者である必要はありません。

注意

ASP.NET ワーカー プロセスを別のアカウントで実行するように変更する場合は、ASP.NET ワーカー プロセスがそのアカウントで実行中にハックされた場合の影響を考慮する必要があります。 ASPNET および NETWORK SERVICE の各ユーザー アカウントは最小限のアクセス許可で実行されるので、プロセスがハックされた場合の損害が少なくなります。 高い権限のアクセス許可を持つアカウントで ASP.NET ワーカー プロセスを実行する必要がある場合、損害が大きくなる可能性があります。