GPU スレッド ウィンドウを使用する (C++)
GPU スレッド ウィンドウでは、デバッグ中のアプリケーション内の GPU 上で実行されているスレッドを調べて操作できます。 GPU 上で実行されるアプリケーションの詳細については、「C++ AMP の概要」を参照してください。
GPU スレッド ウィンドウには、すべての列で同じ値を持つ一連の GPU スレッドを各行が表すテーブルが表示されます。 列内の項目を並べ替え、順序変更、削除、およびグループ化することができます。 GPU スレッド ウィンドウから、スレッドのフラグ設定、フラグ解除、凍結 (中断)、および凍結解除 (再開) を実行できます。 GPU スレッド ウィンドウには次の列が表示されます。
フラグ列。特に注意する必要のあるスレッドをマークできます。
現在のスレッド列。黄色の矢印で現在のスレッドが示されます。
[スレッド数] 列。同じ位置のスレッドの数を表示します。
[行] 列。スレッドの各グループがあるコード行を表示します。
[アドレス] 列。スレッドの各グループがある命令アドレスを表示します。 既定では、この列は非表示になっています。
[場所] 列。ソース コード内の位置です。
[ステータス] 列。スレッドのステータスがアクティブ、ブロック、未開始状態、または完了であるかどうかを示します。
[タイル] 列。行内のスレッドのタイル インデックスを示します。
テーブルのヘッダーは、表示されているタイルとスレッドを示します。
Note
この記事で紹介する Visual Studio ユーザー インターフェイス要素の一部は、お使いのコンピューターでは名前や場所が異なる場合があります。 Visual Studio のエディションや環境設定がお使いのものと異なる場合があります。 詳細については、「Visual Studio IDE のカスタマイズ」を参照してください。
GPU スレッド ウィンドウを表示するには
ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトのショートカット メニューを開き、 [プロパティ]をクリックします。
プロジェクトの [プロパティ ページ] ウィンドウで、[構成プロパティ] の [デバッグ] をクリックします。
[起動するデバッガー] の一覧で、[ローカル Windows デバッガー] を選択します。 [デバッガーの種類] の一覧で、[GPU のみ] を選択します。 GPU 上で実行されるコードのブレークポイントで中断するには、このデバッガーを選択する必要があります。
OK を選択します。
GPU コードにブレークポイントを設定します。
メニュー バーで、[デバッグ]、[デバッグ開始] の順に選択します。 アプリケーションがブレークポイントに到達するを待機します。
メニュー バーで、[デバッグ]、[Windows]、[GPU スレッド] の順にクリックします。
別のスレッドに切り替えるには
- 列をダブルクリックします。 (キーボード: 行を選択し、Enter キーを押します。)
特定のタイルとスレッドを表示するには
GPU スレッド ウィンドウの [スレッド スイッチャーの展開] をクリックします。
テキスト ボックスにタイルとスレッドの値を入力します。
矢印が表示されているボタンをクリックします。
列の表示と非表示を切り替えるには
- GPU スレッド ウィンドウのショートカット メニューを開いて [列] をクリックし、表示と非表示を切り替える列を選択します。
列で並べ替えるには
- 列見出しを選択します。
スレッドをグループ化するには
- GPU スレッド ウィンドウのショートカット メニューを開いて [グループ化] をクリックし、表示される列名の 1 つを選択します。 スレッドのグループ化を解除するには、[なし] をクリックします。
スレッドの行を凍結または凍結解除するには
- 行のショートカット メニューを開き、[凍結] または [凍結解除] をクリックします。
スレッドの行をフラグ設定またはフラグ解除するには
- スレッドのフラグ列を選択するか、スレッドのショートカット メニューを開いて [フラグ設定] または [フラグ解除] をクリックします。
フラグが設定されたスレッドのみ表示するには
- GPU スレッド ウィンドウでフラグ ボタンをクリックします。