IDebugFunctionObject
重要
Visual Studio 2015 では、この方法での式エバリュエーターの実装は非推奨です。 CLR 式エバリュエーターの実装については、CLR 式エバリュエーターおよびマネージド式エバリュエーターのサンプルに関する記事をご覧ください。
このインターフェイスは関数を表します。
構文
IDebugFunctionObject : IDebugObject
実装側の注意
式エバリュエーターでは、関数を表すためにこのインターフェイスを実装します。
呼び出し元に関する注意事項
このインターフェイスは IDebugObject インターフェイスの特殊化であり、IDebugObject インターフェイスの QueryInterface を使用して取得されます。
Vtable 順序のメソッド
IDebugFunctionObject インターフェイスでは、IDebugObject から継承されたメソッドに加えて以下のメソッドが公開されます。
| メソッド | 説明 |
|---|---|
| CreatePrimitiveObject | プリミティブ データ オブジェクトを作成します。 |
| CreateObject | コンストラクターを使用してオブジェクトを作成します。 |
| CreateObjectNoConstructor | コンストラクターを使用せずにオブジェクトを作成します。 |
| CreateArrayObject | 配列オブジェクトを作成します。 |
| CreateStringObject | 文字列オブジェクトを作成します。 |
| Evaluate | 関数を呼び出し、結果の値をオブジェクトとして返します。 |
解説
このインターフェイスは、式エバリュエーターで関数を解析ツリーに表現できるようにします。 このインターフェイスの Create メソッドは、メソッドへの入力パラメーターを表すオブジェクトを作成するために使用されます。 その後、関数の戻り値を表すオブジェクトを返す Evaluate メソッドを呼び出して関数を実行できます。
要件
ヘッダー: ee.h
名前空間: Microsoft.VisualStudio.Debugger.Interop
アセンブリ: Microsoft.VisualStudio.Debugger.Interop.dll