Visual Studio でホストされるドメイン固有言語ツール (DSL ツール) を使用すると、ドメイン固有言語を設計し、その言語に基づくモデルを作成するためにユーザーに必要なすべてのものを生成できます。
DSL ツールには次のツールが含まれています。
さまざまなソリューション テンプレートを使用してドメイン固有言語の開発を始めるのに役立つ、プロジェクト ウィザード。
ドメイン固有言語の定義を作成、編集するためのグラフィカル デザイナー。
ドメイン固有言語の定義が適切な形式であることを確認し、問題がある場合はエラーや警告を表示する検証エンジン。
ドメイン固有言語の定義を入力として受け取り、ソース コードを出力として生成するコード ジェネレーター。
DSL ツール ソリューション
ドメイン固有デザイナー ウィザードには、次のソリューション テンプレートが用意されています。
タスク フロー
クラス ダイアグラム
最小言語
コンポーネント モデル
最小限の WPF
最小 Windows.Forms
DSL ライブラリ
詳細については、「ドメイン固有言語ソリューション テンプレートの選択」を参照してください。
ウィザードにより、次のプロジェクトを含む Visual Studio ソリューションが作成されます。
Dsl
Dsl プロジェクトでは、ドメイン固有言語と、その言語の編集および処理ツールを定義します。
DslPackage
DslPackage プロジェクトでは、言語ツールを Visual Studio と統合する方法を決定します。
DSL ツールのグラフィカル インターフェイス
DSL ツールのグラフィカル インターフェイスを使用して、ドメイン固有言語に要素とリレーションシップを追加することができます。 要素を追加後、要素をシェイプにマッピングし、色をカスタマイズして、デコレーターを追加することによって、要素の外観を定義できます。 要素をツールボックスに追加することもできます。
DSL ツールでの検証
DSL には、ドメイン モデルがコード生成のための基本的な要件を満たしていることを確認する、1 つの検証レベルが用意されています。 通常、ご自分のドメイン固有言語を作成するときは、ご自分のビジネス ロジック ルールを表す独自の検証を追加します。 カスタム検証の詳細については、「ドメイン固有言語における検証」を参照してください。
ドメイン固有言語を設計する際は、頻繁に検証することをお勧めします。 ドメイン固有言語に検証エラーがあると、ソース コードを生成できません。 テンプレートからソース コードを生成するプロセスは、ソリューション エクスプローラーのツール バーで [すべてのテンプレートの変換] をクリックすることによって実行します。 言語の定義を変更したときは、必ずすべてのテンプレートの変換も実行してください。 詳細については、「方法: ドメイン固有言語ソリューションを作成する」 を参照してください。
DSL ツールのカスタマイズ
モデルの動作を改善するために、また使用する言語に制約を定義するために、追加のコードを記述できます。 必要な場合は、テキスト テンプレートを変更することによって、大幅な変更を行うことができます。
DSL ソリューションの配布
DSL ツールによって、Visual Studio でホストされるパッケージが生成されます。 パッケージにはツールボックス、DSL エクスプローラー、およびその他の UI 要素が表示され、ユーザーは、ドメイン固有言語を使用してモデルを作成できます。
Visual Studio で DSL ツール ソリューションをビルドして実行すると、Visual Studio の 2 番目のインスタンスに、ドメイン固有言語のユーザーに対して言語がどのように表示されるかが示されます。 すべてが正常に動作することを確認した後、DslPackage プロジェクトのビルド フォルダーにある .vsix ファイルを配布できます。 このファイルは、他のコンピューター上に Visual Studio 拡張機能として DSL をインストールするために使用できます。 詳細については、「ドメイン固有言語ソリューションの配置」を参照してください。